2002年09月01日

「横浜オムニバス通信」 32号

"横浜丘の手市民活動ITサポートプロジェクト「TaKMi」の情報誌"

  「横浜オムニバス通信」 32号(発行日 2002年9月1日)

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□ □1.TaKMiのトピックス      □ 
□ □ 2.市民活動イベント情報    □
□ □ 3.横浜丘の手情報            □
□  □□ 4.街づくり講座 ★鏑木塾★ その 9   □
□□□□□□□ 5.今、電子自治体がおもしろい (18) □
□□□□□□□  6.TaKMiが贈るワクワクIT福袋 (5)□
□□□○○ □□  7.編集後記         □
□□ ○●○ □□□□□□□□□□□□□□□□ ○●○ □□□□□
○○   ○○
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横浜オムニバス通信: http://home.catv.ne.jp/dd/taga/omni.htm

皆で乗ろう(全員参加)空でも走る(定期発行)心意気!
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    市政提案箱(インターネット)は、どこまで使えるかな??
8月29日の朝日新聞の「横浜市市民活動推進委員会の答申が出た」記事を皆
さん読みましたか?中身が気になりますね・・・でも、市民活動をしている私
達はその内容詳細をどうやったら見ることが出来るとおもいますか。市のHP
には全文掲載されていないのです。市のトップペイジにも、 new!!なんてと
ころにもありませんしね・・おまけにこういうことを審議している大事な大事
な「市民活動推進委員会」の議事録もスタート以来2年間公開されていません。
「民の力が存分に発揮される都市の経営を目指して」いる中田市長の思いは、
市民局には伝わっていないのでしょうかね…で、広聴課へメイルで問合せしま
した。自動返信がすぐに来ました。
―市政提案箱のご利用ありがとうございました。あなたからの送信を確認
しました。  横浜市市民局広聴課―

で、すぐに、「確認後どのような回答がいただけますか?」と再度送りました。
すると
―横浜市役所の広聴課と申します。市民活動推進委員会議事録と北部フォーラム
・ギャラリー説明会報告について、いただいたご要望については、後日、担当
部署より回答をEメールでお送りします。恐れ入りますが、今しばらくお待ち
ください。よろしくお願いいたします。

平成14年8月30日
横浜市市民局広聴課 担当:坂田
E-mail:kouchou2@city.yokohama.jp
電話:045-671-2335

初めて、担当者の顔が見えました。 やれやれ・・・

 
■■32号−お急ぎの方へのご案内■■

1.TaKMiのトピックス・・・なんやかや会「名刺でもつくろうか・・・」
2.市民活動イベント情報・・
    都筑民家園の秋の催しがいっぱい。
3.横浜丘の手情報
    市民参画への道  あっちでもこっちでも進み出しています。情報を
    手に入れることから始まることもある。
4.街づくり講座 ★鏑木塾★ その9
    市民の「参加と合意」の手法 − フューチャーサーチって、なあに?
5.今、電子自治体がおもしろい (19)
    市民として参加。横浜市電子自治体推進懇談会からの報告です。
6.TaKMiが贈るワクワクIT福袋 (6)
    「フリーソフト、シェアウェアの活用術」(その2)ためになるな・・・
  
                    (32号の編集担当は小池です)
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1.TaKMiのトピックス
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★なんやかや会9月は6日(金)と21日(土)に予定しています。
6日は名刺ソフトを使って(使わなくても出来るけれども…)チョット自分の
名刺をつくってみませんか? 名刺用紙は以前に寄付を頂いたものがあります
のでそれを使いましょう・・。カラープリントをしたいのでちょっぴり参加費
をいただくかもしれません。よろしく。〔バスガイド〕

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2.市民活動イベント情報
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◇◆まだまだ、間に合うイベント情報(既掲載分)
◇30号
★1 9/22 緑区  緑区・青葉区・都筑区3区交流綱引大会
◇31号
★6 親子のこころと体 リラクゼーションエクササイズ参加者募集!
★9 9/14 公開講座「楽しく安全にインターネットを楽しもう」
★10 イライラもやもやしない私をはじめよう
   
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◆◇32号 イベント案内◇◆
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★1 都筑区民家園2002 
1.囲炉裏端シネマ 9/7 (土)13時〜16時
     無料  「舞うがごとく翔ぶがごとく」
         「祭り囃しがきこえる」
2.むかしばなしの会 9/11、 9/25 15時半〜16時
     無料
3.お月見ライブ  9/21(土)18時〜19時半
  内容:しのぶえ演奏
     フルート、チェロ、キーボードのアンサンブル
     マリンバ、和太鼓のコラボレーション

     お月見茶会は17時〜18時半 
     お月見団子もある!! 100円なり
4.ハギレ草履づくり  9/22(土) 9時〜12時
     参加費:500円
     定員:20名

申し込み:都筑民家園 tel/fax:594-1723
http://www8.ocn.ne.jp/~minkaen/
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★2 9/23 2002あおばボランティアフェスタ

日時:9月23日(月・祝) 10時〜15時
場所:青葉区役所別館
屋外特設ステージ  テイクオフ・スペシャルバンド、のむぎ平和太鼓、車椅
子社交ダンス、手話コーラス、オカリナ演奏、フラダンス、マジックショーなど
フリーマーケット
模擬店、ボランテ活動グループの紹介パネル展
主催:福祉保健ボランテイァなどふれあい交流会実行委員会
問い合わせ:青葉区福祉保健課事業企画係 
      ao-fukushinokenn@city.yokohama.jp

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★9/29 平和のバラコンサート
 平和太鼓で平和を訴え、平和のバラで輪を広げよう

日時:9月29日(日) 13時半開演
場所:神奈川県青少年センター(桜木町下車)
ゲスト:松平 晃(トランペット)
    宮里 隆太郎(サクスフォーン)
入場券:当日券2,500円(前売り券2,000円)

主催:平和のバラコンサート実行委員会
連絡先:のむぎ地域教育文化センター
    tel:961-6696 fax:961-6895

のむぎ地域教育文化センターは青葉区寺家町にあります。
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★10/27 第11回 コンサートforユニセフ
 小さな命を大きな希望へ
アフガニスタンの子どもたちに学用品を送ろう!

出演:大島 彰
   プロフィール:盲目の電子オルガン奏者
          盲目でありながら、曲の持つ情景を知っているかのよう
          に、聴く者の心をとらえる旋律。それは、人々に生きる
          喜びと勇気を教えてくれる。

日時:10月27日(日) 13時半開場 14時開演
場所:フィリアホール
   東急田園都市線青葉台駅徒歩3分
入場料:1,300円
チケット連絡先:植田 tel/981-3462
主催:コンサートforユニセフ実行委員会

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3.横浜丘の手情報
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◇◆まだまだ、間に合う丘の手情報(既掲載分)
◇29号
★ 9/28,10/5,10/19 つづきパソピアのインターネット講座参加者募集

◇30号
★ 10/5 ボランティア募集  2002青葉ふれあい運動会

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【【【32号 丘の手情報】】】
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★都筑区の魅力探険隊のペイジが完成しました。
都筑の岩室さんから報告です。
いいな・・\(~o~)/ 
さまざまな都筑の様子が、区民の関心の視点から紹介されています。
これ、シリーズでいくんでしょうね・・

http://www.city.yokohama.jp/me/tsuzuki/kumin/index.html

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★ 港北区生涯学習支援センター発行の「楽・遊・学」がHPで見ることが出来ます。

http://www.city.yokohama.jp/me/kohoku/sinkou/raku_yu_gaku/index.html

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【【【市民活動 耳より情報】】】
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★市民参画への道 1
横浜市の区は特別区ではないので、いつも東京23区と違うことにびっくりさ
れている人がいるかもしれませんね… 横浜には区議会がありません。区長は
いるんですけどね。足立区議会だよりに「あなたの声を請願・陳情で」として
、やり方を説明しています。
  http://www.asahi-net.or.jp/~xq8y-sgym/presen/kuramati/adati.gif
新地方自治法第6章第7節第124条に請願の方法が掲載されています。請願
と陳情はちがうんですね・・・請願は、日本国籍を持たなくても、居住者でな
くても出来ます。請願は手続きが整っていれば必ず受理しなければならないの
に対して、陳情は法的拘束力がなく必ず受理しなければならないものでもあり
ません。・・・となるとチョット出すとき考えなければね。
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★市民参画への道 2
隣りの川崎市ではHP上で、こんなアンケートを実施していました。
(実施期間8/1〜 8/31)
「市民から見た川崎市の『「理想とする都市像』を実現する」アンケート
http://www.city.kawasaki.jp/20/20hyoka/home/ankeito/ankeito.htm

指標を設定して評価する面白い手法ですね。
横浜市がやっている市民生活アンケートの内容もどんな風に考えているのか
きいてみてもいいな・

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★市民参画への道 3 大和市はここからスタートさせる!!
  「大和市自治基本条例をつくる会」 市民メンバー募集
http://www.city.yamato.kanagawa.jp/bunken/jyourei/
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★ 冊子案内
「大地震に備える 新世紀のよこはま水道」
発行:横浜市水道局建設部(平成14年)
配布場所:区役所 
無料
今日9月1日は防災の日です。市内各所で防災訓練が行われています。お決ま
りの消火訓練や救急法、起震車の地震体験などなどいつになったら、もう少し
実際の災害を想定したシミュレーション訓練をやらないのだろうか・・・東京
はもうカウントダウンを始めています。

水道局が考える震災対策の基本的な考え方から、市内での取組が書かれていま
す。地域防災拠点へは、どうやって「水」がきますか? あなたの地域防災拠
点は医療救護拠点も併設されていますか? 気になる人は、冊子を一読。
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★RH−ママ  【託児しています!】  <転載歓迎します。>
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆ 私達は乳幼児を持つママの社会参加を手助けするために一時託児をしてい
ます
☆ 乳幼児を抱えたママ、プレママのおしゃべりの場としてもご利用ください
☆ 異世代交流の出来る多文化共生社会のミニモデルを目指しています
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
託児スタッフは、子育てまっ最中ママから子育てを終了した先輩ママたち
第1・第2・第4月曜日(祭日は除く)の9:45〜12:15の間、お待ち
しています。

場所:青葉区役所別館一階保育室
託児料金:(1歳半〜未就学児)お子さん1人1回 600円(保険料含む)
親子&プレママ参加費: 1回 100円
当日申込み可。ただし、予約者優先。

まずは、お気軽に電話してみてください。
問い合わせ・予約申し込み  電話:070-5587-4806(永渕)
主催:リーチ・ハンズ・ママ(RH−ママ)、青葉区社会福祉協議会

★★今、この情報を必要とするママたちに教えてあげてください。★★
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★「青葉区ねことの暮しの考える協議会」ご案内
「ねこと暮しのガイドライン」の普及と人とねことの共生を目的として協議会
が設立されました。
主な事業:1.ガイドラインに基づくねこの適正飼育・飼養の普及啓発
     2.ガイドラインに沿って野良猫の生活改善を行う人(キャットメ
       イト)に対する不妊去勢手術費用の一部補助などの支援 
     3.野良猫の新しい飼い主探しの推進 
     4.ねこの適正飼養に関する勉強会、講習会などの開催
     5.その他
会費:一般会費1000円 賛助会員10000円
問い合わせ:区内動物病院
      協議会事務局 070−5577−5858
      青葉福祉保健センター生活衛生課食品衛生課 
              978−2463〜4

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★ボランティアミニ講座
 横浜市ボランティアセンターで開催のさまざまなボランティア講座はいかが
ですか? 
会場:横浜市健康福祉総合センター JR・東急・地下鉄桜木町駅徒歩1分
講座の種類は:http://www.win.ne.jp/~voraemon/kouza/kouza.html
申し込みは電話で:045−201−8620
http://www.win.ne.jp/~voraemon/index.shtml

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★後見的支援機関―横浜生活あんしんセンター
  高齢者や障害がある方々の権利擁護にかかわる相談を受け付けます。
あなたの権利と財産を守り
あんしんして日常生活が送れるよう支援します。
秘密は厳守いたします。お気軽にご相談下さい。
(社福)横浜市社会福祉協議会

相談は無料
場所:中区桜木町1−1 横浜市健康福祉総合センター9階
月〜金と第3日曜日 9時〜17時
tel:201-2009 fax:201-9116
障害者110番事業 10時〜16時
tel:201-2204

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★高齢者社会参加活動サポーター・募集
高齢者社会参加活動にあなたの知識と技をいかしてみませんか?
横浜市老人クラブ連合会には、やく1850のクラブがあり、12万6千余人
の会員がいます。(wow!) 会員のさまざまな活動の支援をしていただく
「おおむね55才以上のサポーター」を募集しています。
応募資格:
おおむね55才以上の市内在住・在勤者および団体
活動団体に対し、指導、助言などが出来る能力・資格を有し、次の条件のいず
れかを満たすもの
・指導・助言を行う分野での資格を有する
・法人や団体が主催する講習会の受講を終了した者
・専門分野で指導の実績がある者
・専門分野で3年以上の活動経験がある者
ボランティア精神で活動(交通費などの必要経費は依頼団体が負担)
問合せ:横浜市老人クラブ連合会
tel:433-1256
登録申し込みの専用はがきがあります。
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★平成13年度厚生科学研究
「二次医療圏毎の小児救急医療体制の現状等の評価に関する研究報告書」につ
いて http://www.mhlw.go.jp/topics/2002/07/tp0719-2.html  
を読むと、県別の小児救急体制がどのくらい確保されているかが分かる。神奈
川の所を開いて下さい。横浜市は3方面に分けて掲載。私達は横浜北部です。
急患センターは6ヶ所〔知っていますか?〕 年間患者数の51%が小児患者
です。ヤッパリね!!こういう情報がHPを通して市民が手にいれることが出
来る時代になった。市民はしかし、情報を入手し判断し活かすところまでには
、至っていない(かも)。市民が必要としている情報を簡単にお知らせできる
ようなポータルができないものか・・・バスガイドはつぶやくのでした…(-_-)
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★湘南電子図書館はみんなでつくる図書館です。 
  いっしょにつくりませんか?
   http://i-mut.com/e-toshokan/

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★9/7 「(仮称)川崎市市民活動センター」の開設や区・地域の拠点のあり
方について市へ提言するために市民フォーラムを開催します。
 9月7日(土)13:30〜16:00
 川崎市総合自治会館
http://www.city.kawasaki.jp/25/25tiiki/home/forum/index.htm
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★道路をアドプトしちゃう・・・
  ボランティア・サポート・プログラム

道路を慈しみ、住んでいるところをきれいにしたいという自然な気持ちを、形
あるものにしようと考え出されたのが、「ボランティア・サポート・プログラ
ム」です。アメリカでの、ボランティアの人たちが道路を我が子のように面倒
を 見ている「アダプト・ア・ハイウェイ・プログラム」からヒントを 得てい
ます。「みち」をきれいにしようという活動から始まって、地域コミュニティ
の活性化が期待できます。

国土交通省関東地方整備局道路部
http://www.ktr.mlit.go.jp/kyoku/index/com/area/michi_bo/index.htm

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4.街づくり講座 ☆★☆鏑木塾☆★☆  その9
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★ 市民の「参加と合意」の手法 − フューチャーサーチ

 合意形成の手法、第2回はフューチャーサーチです。これは、1991年に
米国で開発されたものです。日本まだ実践例が少ないですが、強力な手法です。
社会のさまざまなセクターにひとつの会議に参加してもらうことで、互いの
セクターの利害を超えた未来への行動計画づくりを行おうというものです。
会議の構成は単純で、1.過去の共有 2.現状の分析 3.未来のシナリオづくり
4.行動計画づくりの4つのセッションからなります。意見の不一致は不一致と
しておき、合意とそれに基く行動計画をたてようとするところが特徴です。

 まず構成ですが、ある問題について、利害を有する8つのセクターから
それぞれ8人ずつの人達合計64を集めます。6X6や4X4でもできます。
たとえば、1998年にデンマークで行なわれたコペンハーゲンの交通状況を
見直すための会議では以下のようなグループが設定されました。

・産業界、運輸業、小売業
・地方、地域の政治家
・公務員、公共輸送機関
・交通の専門家
・車のロビー集団等のNPO
・環境利益を代表するNPO
・自家用車に乗る一般市民
・自家用車に乗らない一般市民

 どのセクターからどのようにグループを設定するかについての決まりは
ありませんが、対象分野すべてのセクターから代表者が参加することが
求められています。会議で決められた行動計画が確実に行なわれるように
するためです。

 進行のほとんどはグループ作業で。8つのセクターからの8人がひとりずつ
入った構成で行なわれます。セッション1の「過去の共有」から、セッション2
の「現状分析」と進みますが、その次に「問題解決のための行動計画」を
すぐには求めないことが大きな特徴です。困難な状態にある現在の状況分析
からいきなり解決を試みると違いが強化されてしまい、動けなくなるからです。
それでセッション3で一気に未来にとび、未来においてどうなっていたいか
というビジョンを共有することで、あゆみを先に進めることが可能になるのです。
その後、セッション4でその「望ましい未来」に近づくために「未来から引っ
ぱられるような行動計画」を考えるのです。これはバックキャスティングとい
う手法で、多くの会議で採用されています。環境問題への対処に有力と考えら
れているナチュラルステップでもこのバックキャスティングが計画作りの基本
です。

 セッションのやり方もファシリテータの裁量にまかされる部分が多いのですが、
セッション1では、長い用紙を使い、そこに個人、地球、地域という3つの視
点で重要な出来事を書き出すし、セッション2ではやはり大きな紙を使い、扱
っているトピックについて重要と思われることを全員で書き込んで大きな思考
地図を作ることが多いです。これらの工夫は「情報」だけでなく「気持ち」を
共有することに役立ち、合意形成に寄与するのです。また、セッション4では
、実際の行動の可能性を高めるため、短期的な行動計画と長期的なものを区別
しなくてはなりません。

 日本の風土で、このような手法が有効かどうか不明です。そもそも対立する
セクターを同じテーブルについてもらうことが難しいのだという指摘があるで
しょう。欧州でも実は程度は違いますが状況は同じです。フューチャーサーチ
はコンセプトは実にすばらしいが実践するのは難しい、それで、欧州でフュー
チャーサーチを発展させより使いやすい手法を作りました。それを次回ご説明
いたします。お楽しみに。
 
 講座についてのご希望・ご意見・ご感想・ご質問はいつでも歓迎です。
kabu@ops.dti.ne.jpまでお気軽にどうぞ。

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5.今、電子自治体がおもしろい(19) 青葉区  中谷英世
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  〜横浜市発足!市民としての参加報告(1)〜

■8月22日、横浜市は電子市役所の速やかな実現を目指し有識者・市民・企
業の多様な意見を反映するための懇談会をスタートさせました。青葉区民会議
からIT推進チームリーダーとして私が参加、こうした懇談会に市民が入った
のは初めてではないかと思います。懇談会11名の構成は大学関係3、シンク
タンク2、産業界3。市民は私と市政モニターの下田康江さん、横浜市身体障
害者団体連合会の原孝夫さんと3人。
冒頭、大谷座長(東工大教授)から審議は全て公開することの提案があり、私
からITを審議する懇談会としては当然のこととしてホームページの早期開設
を要望。2日後には異例の速さで名簿・資料などが公開されました。
http://www.city.yokohama.jp/me/soumu/ipd/confab/index.html
http://www.city.yokohama.jp/me/soumu/ipd/confab/1st/index.html
住基ネット問題で市民の関心が高まっていることでもあり、もっと広く市民の
声を聞けないかと思いますが、11月には計画原案に対するをパブリックコメ
ントを求めることになりました。。
■なぜ青葉区民会議が参加?それは懇談会資料にも掲載されている中谷英世
委員提供資料「ITによる住民本位の横浜市政実現のために」をご覧いただき
たいと思います。
区民会議活動の自立・公開を追求して2年前に独自のホームページを開設した
私達は、横浜市のIT推進本部のスタート(2001.7)に対応、電子市役所が
真に住民の意向を反映させたものにするために策定段階から提言しようとIT
推進チームをスタートさせました。14名の委員が手分けしてWebをしらべ、
先進自治体を訪ね、シンポジウムに参加、資料を読みあさり、論議の末、ある
べき電子自治体の課題を住民の視点からまとめ上げたのが「住民本位」です。
今年早々に横浜市に提言、企画局・総務局とも話し会いを重ねました。
かねてから利用者である市民の参加と理解なくしては電子市役所は成り立たな
いと主張し、市民の声を聞くことを強く求め続けていたことが今回漸く実現し
たと思います。詳しくは青葉区民会議のホームページをご覧ください。
http://homepage2.nifty.com/sumiyosidai/itpro/itreport/report0201.htm
また、所謂有識者による高度情報懇談会が審議していたIT戦略構想が住民本
位の理念からかけ離れたものであると強く批判した意見書を提出。市長交代も
あってこのIT戦略は日の目を見ずに、抜本的に見直されているようです。
http://www.city.yokohama.jp/me/kikaku/k_kikaku/itsuisin/koudohp.html
■さて、懇談会の審議の模様ですが、詳細は近く公表される議事録に委ねると
して、総務局の説明に対して極めて活発な批判が相次ぎました。
以下はその一部です。
○大変物足りない。これでは事務処理の改善の程度。
○セキュリティが不安。内部犯行はモニタリングで防ぐことが出来るのか。
○横浜市の行政窓口は11万人に1箇所。日本一の不便を市民に強いている。
市民サービス最悪の現状認識から始めて欲しい。
○電子市役所は行政内部の大効率化、ITによるコスト削減だ。その覚悟が出来
ているのか。
○一元管理で市民と対面する区役所のサービス部分がどんどん後退する危惧が
ある。区の権限強化、現場重視の政策を進めれば、ITによる効率化で減らす部
分は「関内」ではないか。
○協働といっても、行政が決めて一方的立場で市民に押し付ける。電子市役所
は市民がもっと市に「もの」がいえそれが反映することがなければオカシイ。
○市民参画の考え方が全くない。3つの視点に「協働」とあるがこれは「参画
」ではないのか。税金が足りないから協働で・・・とは,あまりにも協働の理
解の次元が低すぎる。
○電子市役所はe-governmentと共にe-democracyが重要な柱、市民電子会議室
など、市民がITを活用し参画する機会を増やす要素が全く欠落している。
○ボランティアによるITふれあいセンターは、行政がその気なら今日でも開設
できる。できることを今から始めて欲しい。
○高齢者・障害者は低収入でPCは大きな負担。しかし、ITは享受したい。情報
も発信したい。そんな場所が欲しい。
 など時間を延長しても意見が相次ぎ、最後に座長から、「意見が尽きない。
メーリングリストを開設してください。」と事務局に指示しました。しかし、
このITツールはいまだ実現していません。
■三重県の北川知事:「行政の都合のいい審議会は見直す時代だ。市民が参加
し意見を集約するIT手法を本気で考えたい。」この言葉を重く受けとめなが
ら、市民として懇談会リポートを今後も続けます。次回は9月11日です。

  
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6.「TaKMiが贈るワクワクIT福袋」 (6)   都筑区 王子
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★ フリーソフト、シェアウェアの活用術(その2)
  〜フリーソフト、シェアウェアとは?〜

一般にソフトウェアというといろいろな分類の仕方がありますが、ソフトの配
布条件で分類してみると主に下記の8種類位に分けられるかと思います。
 1.一般市販ソフトウェア
 2.フリーソフトウェア
 3.シェアウェア
 4.フリーソフト(寄付歓迎)
 5.メールウェア
 6.PDS(Public Domain Software)
 7.GPL(General Public License)
 8.サンプル版

この中で一般的にフリーソフト、シェアウェアソフトと呼ばれている物は2項
から7項のソフトウェアと言えます。

《フリーソフト》
フリーソフトは、自由に使用できるソフトウェアで使用に制限はありません。
しかし、著作権は放棄していません。従って作者から許可を得なければ、改変
したり販売したり人に配布することはできません。
 ただ配布に関して制限を設けていないものも多くあります。
原則として、作者が好意で公開してくれているソフトウェアなので、厳密に言
うと動作の保証はありません。仮にソフトの不具合やバグがあったとしても、
作者には修正する義務はありません。でも実際には不具合等を連絡すれば対応
してくれる場合が大半です。
 作者の好意で公開されているソフトウェアですから、作者にメール等で「使
用させて貰っています」等ちょっとした感想などを書き添えて送ると作者の励
みになってソフトウェアのバージョンアップ(別な機能の追加等)を行ってく
れるかもしれません。

《シェアウェア》
シェアウェアとは、一定の試用期間を設け、試用期間後も継続して使いたい場
合は代金の支払いを行い、使用許諾権を購入するソフトウェアです。
試用期間中は特定の機能に制限があったり、起動するたびに代金の支払いを要
求する表示が出たりします。送金すると、パスワードやID番号などが作者から
送られてきます。これを入力することによって、通常の使用が可能となります。
数は少ないですが、シェアウェアであっても、機能制限がなく、また試用期間
も無制限というものもあります。
シェアウェアは、一般の商品より、試用期間や金額面などでユーザーの便宜が
図られていると言えます。(比較的安価な代金になっている場合が多い)継続
して使うときは、必ず代金を送金してください。
送金方法についてはヘルプ画面等に書かれています。銀行振り込み、現金書留
、クレジットカード、送金代行サービスVector(http://www.vector.co.jp/)
等で支払いが出来ます。

《フリーソフト(寄付歓迎)》
フリーソフト(寄付歓迎)は、「義務ではないが、寄付は大いに歓迎する」とい
うソフトウェアです。大抵は寄付を送らなくても継続して自由に使用できるソ
フトウェアが多い。
作者はソフトウェアを開発するために高価なソフトウェア開発環境ソフトなど
購入していますが、無償で公開しています。そういう好意に対してメールと共
に、図書券、ビール券、お金などを送ってくれる方もいるようです。
「フリーソフト」の作者が「寄付を拒んでいる」ということではありません。
大抵の作者にとって予期せぬプレゼントというのは嬉しいことに違いないと思
います。

《メールウェア》
メールウェアは、自由に使用することのできるソフトですが、フリーソフトと
違うのは、継続して利用するためには、作者にメールを送る必要があるソフト
ウェアです。フリーソフトでは、メールを送ることは「マナーとして」という
感覚ですが、メールウェアではメールを送ることが「使用条件」となります。
メールウェアは、試用期間が定められている場合も少なくありません。試用の
結果、継続して使用すると決めた場合は、作者にメールを送ってください。

《PDS (Public Domain Software) 》
PDSはPublic Domain Softwareの略で、公共に属するソフトウェアというような
意味になります。作者がそのソフトの著作権を放棄したものです。
「自由に勝手に使って良い」と解釈すれば良いでしょう。勝手に改変してもか
まわないし、どんなプログラムに組み込んで使ってもよいということになりま
す。
PDSは、主にアメリカで発達しました。アメリカの法律では著作権は主張しない
と確定されません。日本の法律では著作物を作成した瞬間に自動的に確定され
ます。またその著作権を放棄することは出来ません。
 したがって日本には厳密な「日本製PDS」は無いことになります。
ただ日本ではフリーソフトという言葉が1988年頃まで無かったので、フリーソ
フトPDSと呼ばれている場合があります。

《GPL (General Public License) 》
GPLはGeneral Public Licenseの略で、米国に本拠地を持つFree Software Foundation
という団体が中心になって提唱したソフトの配布条件です。
GPLはPDSと同様に無料で使用でき、コピーして人にあげることができます。改
変をして再配布することもできます。ただし作者は著作権を放棄していません。
GPLのもっとも特徴的な規定は「再配布を妨げてはならない」ということです。
GPLのソフトは、改変して使うこともできる一方で、改変した人も、改変したバー
ジョンの再配布を断ることができないのです。これには、「ソフトは、ソフトを
使う人すべての共通の財産であるべきだ」という思想的な主張が込められていま
す。GPLのソフトは、こうした規定を記述したテキストファイルを添付して配布さ
れています。

次回からはフリーソフト、シェアウェアの中から目的にあったソフトを紹介しな
がらその活用術について述べてみたいと思います。

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7.編集後記 
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今、横浜市が変わろうとしている。「民の力が存分に発揮される都市の経営を
目指して」中田市長は新しい都市経営を始動した。さて、民の力はドウしたら
発揮されるか? 私たちは、民の力を自覚しているのかな?ドウしたら、発揮
できると考えているのかな? 課題を設定して、鏑木塾で学んでいる「市民参
加の手法や合意形成」をシミュレーションしてみませんか? 
バスガイドは、やってみたい。皆さんご意見を下さい。
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★付録だ
住基ネットへの対応(横浜方式)
http://www.city.yokohama.jp/me/shimin/jigyo/j-net/index.html
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★★付録の2つ目だ!!
31号のヨハネスブルグ・サミット関連
「ヨハネスブルグ・サミット」が、 2002年8月26日から9月4日まで、南アフリ
カで開催されています。 この会議に親友が「環日本海地域政策提言フォーラ
ム」代表として参加しています。日本海の環境問題について中国、韓国、そし
て富山県を中心に日本海沿いの県によるフォーラムが定期的に開催されそこで
の決議などを約束文書として提出しています。戻ってきたら現地での様子など
報告をしてもらおうと思っています。


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Posted by takmi at 2002年09月01日 16:29 | トラックバック
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