2004年04月28日

「横浜オムニバス通信」 臨時増刊 3号

"横浜丘の手市民活動ITサポートプロジェクト「TaKMi」の情報誌"

「横浜オムニバス通信」 臨時増刊 3号(発行日2002年4月28日)

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□ □                          □
 □ □ 1.「横浜のここを変えよう」意見募集の結果について □
 □ □ 2.「横浜のここを変えよう」市民の意見       □
 □ □ 3. 編集後記                   □
 □ □                        □   
 □□□□ ○●○ □□□□□□□□□□□□□□ ○●○□□□□
      ○○          ○○  

横浜オムニバス通信: http://home.catv.ne.jp/dd/taga/omni.htm


 3月31日の横浜市長選挙で誕生した中田新市長への横浜市民のエールを込
めて臨時増刊2号で「横浜のここを変えよう」意見募集を行いました。
 応募総数は多くなかったのですが、市民の真摯で、暖かい意見応募がありま
した。寄せられました意見はそのまま臨時増刊3号に掲載しました。
 この臨時増刊3号が、中田新市長に届き、このような市民の意見が政策に反
映されることを願いたいと思います。
                            (多賀・小池)
□――――――――――――――――――――――――――――――――――
 1.「横浜のここを変えよう」意見募集結果について
□――――――――――――――――――――――――――――――――――

「声をとどかせる」ために発言しなければ時代はかわらない。

自分の意見をはっきり言えば「声がとどく」ことに市民は気がつきはじめてい
る。新しい政治の流れを市民が作り始めている。(朝日新聞:木元教子談話)

私達横浜市民はあの日、閉塞状態からの変化を求めて、新しい横浜市への道を
選択しました。既成政党や古いしがらみに捉われない市民による市民のための
横浜市政をどう構築するか、これは新市長の課題であるとともに、選択した市
民の責任だとおもいます。

中田新市長は5月1日の新人事異動に際し、市民団体との連携を強化するため
に市民局に「市民活動推進課」を新設しました。「市民参加によるオープンな
横浜市政」の公約実現への第一歩と評価します。

ITによる新しいコミュニティづくりを目指す私たちは、横浜の新しい変化の
奔流を確実にするために、今、自分の意見をはっきり発言し「声をとどかせる
」ための活動として、オムニバス通信緊急特集を編集することにしました。
中田新市長誕生に思うこと、横浜市民として今考えること、市民が自覚しなけ
ればならないこと、なんでもいいから発言してみようとの声が集まりました。
「IT技術を活用した双方向の政策論議」(中田新市長提案)の実現への第一
歩としてのチャレンジです。
                           (中谷英世)
□□―――――――――――――――――――――――――――――――――
2.「横浜のここを変えよう」市民の意見
□□―――――――――――――――――――――――――――――――――

頂きました市民の方々からの意見は、原文のまま、大きく次のように分類し、
配列してあります。

 A.新市長への総論的な提言   ★1〜★2
 B.新市長への各論的な提言   ★3〜★7
 C.新市長と市民への提言    ★8〜★9
 D.若き市長へのエールと期待  ★10〜★11

――<A.新市長への総論的な提言>―――――――――――――――――

★1 市長のメッセージへの感想と提言     都筑区  福富 洋一郎

以下、「>」部分が、市長の発言引用。●部分が私の意見・感想です。

>市民のみなさんへ 横浜市長 中田 宏

> 日本の経済状況をみると、これまでのように、税金を使って行政があらゆ
>る課題を解決していくようなやり方では限界があるのは明らかです。
>行政と市民、NPO、企業などが協働で、創意工夫を発揮して課題の解決に
>あたる手法を積極的に展開する必要があると考えています。

●この認識については、同感します。特に、地域社会においては、地方政府
(横浜市)だけで解決できる問題は限られています。例えば、緑の自然環境の
保全問題なども、「協働」が不可欠です。通常、「市民」「行政」「企業」の
トライアングル(3セクター)の協働・連携・パートナーシップ・ネットワー
ク、等と言うのですが、そこに敢えて「NPO」を入れたところに、私として
は、新たな施策の可能性を感じ、期待しています。

>そのためには、徹底した情報公開を行うことで、市民の皆さんとの信頼関係
>を強固なものにし、行政改革を一層進めて効率的な行政経営を進めなけ
>ればならないと考えます。

●「協働の基礎に信頼あり」、「信頼なくして協働なし」という発想にも、共
感を覚えます。横浜市で、協働がうまく行っている事例を分析してみると、そ
こには、必ずといってよいほど、「志のある横浜市の職員」と「情熱のある横
浜市民」が存在し、その間には、信頼関係が成立しているように、私には思え
ます。
 ただ、信頼関係を強固にするために、情報開示だけでいいのか、というと、
それだけでは足りません。少なくとも協働をする「場づくり」が不可欠です。
 しかし、情報公開がスタートであることは確かで、しかも我が横浜市では、
情報開示が不十分であったことに、メスを入れられることを支持します。
この時、会社勤めをしている市民にとっては、平日に市役所に出頭しなければ
情報が得られないというのではなく、新情報メディア(IT)を活用し、情報
を取りやすい形態を工夫していただくよう是非ともお願いします。
また、土日に空いている地区センターの更なる活用も検討してください。

> 横浜市は、90%の市民が「横浜に魅力を感じる」と答える非常にイメージ
>の良い都市です。また、市民の自主的な活動が非常に活発な都市でもありま
>す。

●そのとおりです。特に、私の住んでいる横浜市の北部、「横浜丘の手」
と呼ばれる地域(「横浜市民生活白書」平成13年11月発行の84ページ参
照)では、まさにその傾向は強く、もっと暮らしやすさを高めるために、市民
と行政との協働を望んで環境・文化・福祉など様々な活動を行なっています。

> 市民の皆さんと市役所が一体となって、困難な課題に創意工夫を発揮して
>チャレンジしていく。そんな自治体を創りあげるために、力の限りを尽くす
>つもりです。市民の皆さんの積極的なまちづくりへの参加をお願いいたしま
>す。

●市長が初心を貫く限り、市民および市民団体のサポートは得られると思いま
す。市民との協働は、施策のできるだけ早い時点から開始するのが鉄則だと考
えます。先ずは「協働の場づくり」自体の検討に、市民を参加させることから
スタートするよう提言いたします

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★2   自治体比較の勧め           青葉区 中谷英世

 中田さん 新市長として横浜赤レンガ倉庫のテープカットご苦労さまでした。
多目的ホールが都心にまた一つ増えましたね。文化施設の少ない青葉区住民と
してはなんか白けた感じです。
 MM21にはゴールデンウイークに120万人もの人出が予想されるとか、
MM21ばかり力をいれた高秀市政をテーマパーク行政と痛烈に批判していた
声も聞きます。MM21には100円バスが走り、レンタル自転車が提供され
ているとか。市民生活の利便より、観光事業優先ですね。そう言えば、市長選
の直後、湘南のある市長さんが「MM21や都心部に偏った行政への批判の結
果だ」と評した記事を読みました。
 
 ところで、これまでは他の自治体の状況は知る由も無かったんですが、IT
化の今日、自治体のHPから公開された情報を手に入れて比較することが簡単
に出来る時代が来ています。市民によって行政のサービス度がいつも比較され
る厳しい競争の時代になったということです。
市民参加で運営する三鷹市教育会館、近所の施設に図書を届けてくれる世田谷
区、市民利用施設の予約申し込みがコンビニからでも可能な市川市、徹底した
情報公開と市民参加を進める藤沢市、市民活動支援センターの運営団体を公募
し契約条件も公開した横須賀市、ここは電子入札を取り入れ行政の公開性と経
費の削減に効果を上げています。100円コミュニティバスを走らせ高齢者が街
に出やすくした武蔵野市などなど。それに較べて、横浜市は?????
 
 行政窓口の状況は市民との接点だけに、わかり安い行政サービスのバロメー
タです。横浜市の行政窓口が少ないのは日本一です。18区役所と13の行政サー
ビス窓口31箇所で 347万人に対応しているのですから、1ヶ所当たり11万人の
割合。なかでも青葉区は2箇所で27万人、1ヶ所あたり13万5000人でワースト
ワン。バス・電車を乗り継いで半日ががり、運賃往復1000円を超える地区もあ
ります。しかし、役所に来させるのが当たり前の感覚の横浜市は改善する兆し
が見えません。
 概して政令指定都市ほど窓口サービスが悪いのですが、札幌市は連絡所など
が100ヶ所もあり、1ヶ所あたり18000人。特別区の世田谷区は35ヶ所で22000
人に1ヶ所で歩いて行ける範囲に出張所があります。浜松市は「歩かせない。
待たせない」をモットーに28ヶ所の市民サービスセンターを配置し20000人に1
ヶ所。そう言えば、世田谷区から青葉区に移住した人が、区役所が遠いのを嘆
いていました。
 なぜこんな差がついてしまったのでしょうか。24年間続いた天下り官僚市長
の、「役所には来させるもの」との中央集権的発想が原因でしょうか。或いは
飛鳥田市長以来の職員組合優先が理由でしょうか。こんどの選挙結果は、自民
から社民まで無定見の政党横並びと、自治労、連合など職員組合と現職市長が
手をにぎるような緊張感のないなあなあの関係。こんな長年の閉塞状態を変え
たい、市民本位の時代の横浜市政にして欲しいとの期待が新しい市長を選んだ
と思います。
もう一度、「行政とは市民が顧客でありサービスが本業である」ことを徹底し
て欲しい。そうすれば、市民はやる気のある職員を拍手をもって迎えるでしょ
う。           

――<B.新市長への各論的な提言>――――――――――――――――――

★3   「横浜e−デモクラシー」の提案    緑区 多賀 和幸

 今回、横浜市に新市長が誕生し、市民が自ら望む市政が実行される「新しい
風」が、吹くことを期待しています。
 新市長の就任の挨拶でも、徹底した情報公開、行政改革の推進、市役所と市
民の協働、市民の積極的なまちづくりへの参加など私たちが心待ちにしていた、
市民をパートナーと考える政策理念が見受けられます。
 しかしこれらの素晴らしい理念を実現する具体的な施策が提示されていませ
ん。私は情報公開、行政と市民の協働、市民参加などを実現する具体的な施策
として、藤沢市、札幌市、三重県など先進的な自治体で試みられているインタ
ーネットを活用する「横浜e−デモクラシー」の実現を提案致します。
 ご存知のように、横浜市は青葉区の個人/所帯別ネット使用率、全国1位、
所帯別PC所有率、全国2位見られるように、市民レベルの情報化は日本一進
んでいます。しかし残念なことに市役所の情報化や市民の行政参加のための情
報化は全国的にも極めて遅れていると、言わなければなりません。
 
☆  「横浜e−デモクラシー」はなぜ必要なのでしょうか?

●行政は市民の行政サービスに対する意見やニーズを吸い上げる仕組みを持っ
ていません。市民は行政のサービス提供部門に色々な要望を出していると思わ
れますが、これらは行政の仕組みを変える事ができる行政のトップに届いてい
ません。市長への手紙も一方向の要望と回答に留まっています。
●行政の政策決定や施策決定の仕組みが市民に見えていません。いつの間にか
箱物の施設ができたり、サービスが提供されたりしています。
●就業中や就学中であったり、子育て中であったりして自由に時間が取れない
市民、ハンデキャップを持った市民など行政参加が困難な市民は、行政に意見
を言う機会がありません。
●自治会、町内会が住民のコミュニティ機能や行政との橋渡しの役割りを担っ
てきましたが、リーダーの高齢化、若年層の無関心などコミュニティの機能を
十分果たせなくなってきています。

●これらの課題解決は空間や時間の制約を超えて、多くの市民が行政参加でき
るIT技術を活用したe−デモクラシーの実現により可能となります。また行
政と市民、市民と市民の双方向性でオープンな対話や会話を可能にします。そ
うして新しい市民コミュニティの形成を促進します。また箱物行政に比べ費用
は安く、市民の満足度は高いと考えられます。

☆☆ 「横浜e−デモクラシー」を作る場合必要とすることは何でしょうか?

●横浜e−デモクラシーは単なる市民の井戸端会議とすべきではありません。
その理念、目的、運営方針、仕組みを明確にして、行政の政策に反映すること
が必要です。この構想を行政、市民、専門家などで構成するタスクフォース
(公募が望ましい)がオープンな場で練り上げる必要があります。
●電子会議の発足、廃止など電子会議全体を運営管理する運営委員会が必要に
なります。これは行政とNPOの協働が望ましいと考えられます。
●政策提案を目的として一定の期間にきちんとしたアウトプットをだす電子会
議(行政、市民、専門家)と自由におしゃべりを楽しめる電子井戸端会議と分
けて設けることが望ましいと考えます。
●電子井戸端会議はテーマに応じて市民同士が自由な会話を楽しんだり、悩み
を相談したりできる場になります。行政としてはそのテーマの専門家が個人の
資格で参加し、市民の抱えている課題の解決に手を貸しながら、市民のニーズ
を知り、政策提案に反映させることが可能になります。
●完全なオンライン会議は、よい成果を生みません。メンバーの顔が見えるオ
フライン会議もあわせて行うことが必要です。
●電子会議はテーマに応じて市レベル、区レベル、市民団体レベル、自治会レ
ベルで行える仕組みを作っておくことが望ましいと考えられます。
●行政が参加する場合、参加者に業務として位置づけ、きちんとしたインセン
ティブを与える必要があります。また行政内で参加者を支援できる行政内の電
子会議も立ち上げる必要があります。
●横浜市民のインターネット普及率は他自治体に比べて高水準ですが、高齢者
などIT化に取り残された情報デバイドと言われる人々がいます。常設のIT
講習会ができる設備と市民ボランティアのパソコン講師の要請が急がれます。
また、行政の情報提供はインターネットだけでなく、従来の広報誌でも可能な
配慮が求められます。
●行政はこのためメーリングリストやホームページを運営できるインフラとし
てIT環境の整備が必要になります。

<参考資料>
札幌市電子会議室(eトークさっぽろ)
http://www.infommunity.city.sapporo.jp/
藤沢市市民電子会議室
http://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/~denshi/
三重県民 e-デモクラシー
http://www.pref.mie.jp/KOHO/plan/e-demo/index.htm
電通総研「eデモクラシーで政治は身近になるか」 2001.6.5 本荘美佳
http://www.dihs.dentsu.co.jp/japanese/research/pdf/edemocracy.pdf
「三重県版“e-デモクラシー”は保守王国をどうかえるか」中央公論 2002.5

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★4 先ず、情報を判りやすく公開 港南区 米田 晴二

新しい市長に先ずお願いしたいことは「判りやすい情報公開」です。役所は今
も公開しているというでしょう。しかし私が言うのは「大事なことを隠してい
るような作文でない情報」です。

<大きな情報>

「今、困っている難問情報」です。新市長が昨今、市政の詳細を学びつつ
「え!・・なんで?どうして?」が続発している筈。時代の激変で、役所のど
この部門も困っていることが沢山あるのは当然だと思う。日本全体で人口が減
ってゆくことが必至な現在、横浜市も同じことになります。それに先立って財
政の縮小に直面しております。拡大の時代は、少々の難問も「時」が解決して
くれました。しかし縮小の時代、難問は日月を重しにして難度を増してゆきま
す。新市長になった今こそ問題をさらけ出す好機です。周知を集めて将来のた
めに手を打たねばなりません。民間の知恵・経営技術も加えて誤りなき方向を
求めなければいけません。困っている「大きな情報」の公開を。

<小さな情報>

年度末になって突然、公園の整備が始まったりします。利用者に意見も聞かず
に計画された工事が進んだりします。どうせやるならこういう風にやればよい
のに・・・大体思うだけです。

市バスの営業窓口に路線図も置いていない。貸切バスをやっていないなどと、
誤った回答を当たり前のようにする。市民のために仕事をしているとは到底思
えない職員さんたちがいる。

大きなことも小さなことも、スマートに情報公開すること、これが市政を市民
のためのものにする第一歩です。はじめが大事。市民は協力できると思います。

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★5  今年度の横浜市のIT教育    緑区   多賀 和幸

総務庁のホームページに掲載されている「住民へのIT機会の提供等のあり方
に関する検討委員会報告」  http://www.soumu.go.jp/it/020125.pdf
によると、「地域住民は、ITの実践を望んでいるが、継続的な学習の場が提
供されていないし、また住民は、IT実践の機会に恵まれていない。」という報
告が行われている。
またその報告書のなかで、以下のようなニーズの存在が指摘されている。
1)ITの継続的利用に対するニーズ
「一度受講しても、なかなか覚えられない」「聞きたいときに聞けない」「困
ったときに個別に教えてほしい」「電子メールやインターネットの接続設定を
教えてほしい」といった、すぐに聞くことができるヘルプデスクのニーズ
2)ITの発展的活用に対するニーズ
例えば表計算のソフトウェアを学習した受講生が、会員管理や名簿管理の具体
的方法を知りたいと思ったり、プレゼンテーションのソフトウェアを学んだ受
講生が、チラシや会報誌を作成したいなどのニーズ
3)ITの基礎的情報提供に対するニーズ
各種のアプリケーションに関する情報や、プロバイダ・高速回線に関する情報、
ハードウェアに関する情報、携帯端末に関する情報など、いわゆるIT全般の
情報提供に関するニーズ

このような地域住民のニーズに応えるため、以下の役割を果たす「地域ITリ
ーダー」の養成が求められている。
1)IT活用の諸局面における地域住民の質問やヘルプに回答し、適切に対処
する。
2)IT活用の応用的・実践的局面において、ITに関する基礎的な情報を提
供し、かつソフトウェアの活用等についてアドバイスを行う。

これらの地域社会の要請に対して、横浜市など殆どの自治体は、平成13年度
のIT教育をパソコンベンダーに丸投げした。この結果多数の受講生に対して少
数の講師で対応したため、多くの初心者から覚えられなかったという感想を聞
いた。
またボランティアを補助講師として活用するなど、将来のITリーダーの育成
につながる方策もとられなかった。例外的に東京都北区などは、行政と地元NPO
と150名のパソコンボランティアで、IT講習会に取り組みボランティアネッ
トワークができ、ITリーダーを育ててきたところもある。

国はIT講習会を年度前半に開催できるような予算を各自治体に配布するが、
横浜市は昨年同様にするか、ボランティアによる講習を開くかなどは、区の独
自の方法でIT教育を行うと聞いている。
鶴見区は昨年募集した情報ボランティアを教育し、各地域の情報ボランティア
が地区センターで地域のIT教育を行おうとしている。しかし他の多くの区は地
区センターでIT初級教育を昨年度と同様に業者丸投げで行う計画であると聞
いている。

昨年度のIT講習会用に横浜市が各区に設置したパソコン+ネットワーク環境
を25台を単位として地区センターを中心とした講習場所を巡回させるもので、
色々な問題点も内包している。毎回移動させて会場を設定する手間や、会場毎
に異なるインターネット・アクセス回線など、接続に多大の時間と人手がかか
っている。
これらの問題点を克服する手段として、パソコンの一部でも常設会場に設置す
る運営が望ましい。ここにくればITリーダーから継続的な支援を受けること
が可能であり、地域社会におけるパソコンボランティアネットワークの拠点に
もなりうる。またTaKMiがやっているような市民団体のIT講習の会場と
しても活用でき、これらのパソコンの有効活用を図ることができる。

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★6  残された緑地をこれ以上減らせないで   青葉区 畠   忠

 横浜市の北西部の緑区と青葉区そして都築区は緑が豊かな地区であったが、
土地開発や計画道路などによって緑地は年々減り、ここ10年くらいで残され
た緑地は僅かになってしまった。それでもこれらの地区はまだ横浜市の中でも
緑地が多く残されている方である。
 しかし、この残された緑地も計画道路などによって、破壊されそうになって
いる。交通渋滞を解消するために、確かに道路は必要である。そして、人の住
んでいない緑地を道路にするのは経済的である。
 しかし、一度破壊された緑地を元に戻すにはそれこそ莫大な経費が必要であ
る。残された緑地をこれ以上減らさないで子孫に遺そうではないか。
 道路によって緑地が潰されそうになっている例は、青葉区に計画されている
(仮称)恩田元石川線にみる事ができる。すなわち、子供の国線の恩田駅の東
側にこんもりとした森があり、今この森の中を(仮称)恩田元石川線が通ろう
としている。この(仮称)恩田元石川線は恩田町と元石川町をつなぐ延長7km
の道路として計画されており、このうち、約3kmは区画整理によって既に整
備されている。整備されている道路の一つが南慶院あたりから鴨志田中央を通
り、トキワ松学園に至る道路である。奇妙なことに、この道路はトキワ松学園
前あたりから方向を変え、未整備の部分を含めて、田奈高校脇にまで伸びてい
る。そして、そこから恩田駅の東側の森を縦断し、恩田駅までの道路が計画さ
れているのだ。
 ここで奇妙と書いたのは、青葉区の地図を開いて欲しい。南慶院からトキワ
松学園へ通じる道路は、そのまま真っ直ぐ行けば、すみよし台電話局前交差点
と住吉神社前交差点を経て、恩田駅へと通じる真光寺長津田線に繋がるからで
ある。何故、この既存の道路を拡張しないのか?緑地を道路にした方が経費的
に有利かもしれないが、やはりここは発想を変えて、経費は掛かるが残された
緑地を子孫に遺すべきではなかろうか?さらに、残された緑地を緑道で連絡し、
容易に動物達が行き来出来るような自然の一大拠点を築きあげたいものである。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――  
★7 寺家ふるさと村の県境にて      青葉区 中谷英世
     
中田さん。限られた補正予算の中で、新市長らしい特色を発揮することは大変
な作業だと思います。横浜市政の閉塞状況をどう打開するかその手腕を大いに
期待しています。

 ところで、貴方はミニコミ紙のインタビューで「横浜市の防災対策は、日本
の大都市でも有数の備えが出来ている。これからは、いざという時に実際にオ
ペレート出来る体制を絶えず整備しておく必要がある」と強調され前市長が築
き上げたシステムを評価されていますね。
しかし、大災害発災時の市民への緊急情報伝達に大きな欠陥があることをご存
知なのでしょうか?
 阪神大震災以降、情報が生死を分けるとの教訓をいかし、どの自治体でも行
政防災無線システムを整備し、全ての住民に緊急情報が直ちに行き渡るように
街頭スピーカーやホームターミナルが配置されています。寺家ふるさと村の県
境を超えた町田市三輪町の火の見櫓にはこのスピーカーが据え付けられ、朝夕
の点検放送のほか時には、徘徊老人のお尋ね放送がながれるのです。
しかし、横浜市には350万市民の命を守るこの大事な情報システムがないの
です。この事実を殆どの住民は知りません。
 横浜市の防災計画を見ても、情報は全てマスコミ頼り、それから広報車・ヘ
リコプターでと、道路寸断ライフライン断絶の中では不可能なことが白々と書
かれているだけです。確かに地域防災拠点と市区の防災本部間には双方向の無
線連絡網が整備されていますが、その先、個々の住民への欠くべからざる緊急
情報伝達対応が欠落しているのです。これまでに、緊急避難命令など、住民に
周知する行政と拠点間の緊急情報連絡シミュレーションや訓練が行われたこと
を聞いたことがありません。防災拠点の自治会でも情報伝達を果たす役割を知
らないと思います。
 ということは、住民の接点にある行政にも災害時の緊急情報伝達のオペレー
ションが機能していないことが想像できます。区役所には防災担当係長はいる
が、防災プロの専門職員がいないのです。
IT化が進み、優れた機器が開発されたとしても、市民の命を守るマインドと
オペレーションシステムが機能しなければ・・・これでは、本当に有数の備え
があるとは言えないのではないでしょうか。

 更に、通勤通学者の70%が多摩川を渡り東京に通う青葉区住民としては、
大災害時にどうやって家にたどりつけるか、肉親の安否は大関心事です。
 平成11年、東京都防災対策室では「震災時における昼間都民対策推進計画」
(帰宅難民対策)を決め、毎年、対策と訓練を実施しています。しかし、市民
税を徴収している肝心の横浜市は、東京から逃げ帰る横浜市民の支援や保護、
食料の支給、安否対策などを進めている様子が全く見えません。一度東京都の
ホームページを覗いてください。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/ETC/SAITAI/X0B3E600.HTM

高秀市政時代には、住民のための防災情報システムの大きな遅れと、地域の実
態を反映した行き届いた行政マインドが欠落していたことを、中田さんには再
認識して行政を進めて頂きたいのです。

――<C.新市長と市民への提言>―――――――――――――――――――
                      
★8 市が何をしてくれるかではなく、市の為に何ができるか
                        青葉区  辻内 美枝子

 1961年 John F. Kennedy が、米国大統領就任演説で言った「国が何をしてく
れるかではなく、国の為に何ができるか」を思い出しました。J.F.Kのファンで
も、アメリカが好きな訳でもありませんが。
 ほぼ1年前まで、1民間会社の為にだけ働いていた横浜都民だった私にとっ
て、今回の市長選は自分の足元を見直す絶好の機会となりました。30年以上横
浜に住んでおり、特別に不都合と感じたことがなかったのは、本当の意味で
“住んでいた”とはいえなかったのかもしれません。
 川崎市の方がゴミの収集回数が多いと聞いても、それでやっていけるのなら、
いいかもしれないが、とつい民間会社の社員の癖で、収支のことを考えていま
した。横浜市に負債があることは知っていましたが、その額「5兆円+隠れ負
債」という数字は、全く他人事のように思っていたせいか、記憶していません
でした。
今、何はともあれ、私たちは横浜市の財政を健全なものにする為に、不必要な
サ−ビスを断る勇気を持たなければいけないと思います。それによって、もっ
と必要なサ−ビスを要求することも可能になるのではないでしょうか。
 年度末に予算を使い切るという、あらゆる場所で見られる光景も、いい加減
皆がそれぞれの場所で考え直しませんか?それぞれが不必要なことに使うお金
は小額でも、合計の金額は大きくなります。それよりも何よりも、既得権や、
すでに受けているサ−ビスを辞退することは、勇気のいること、つまり自分自
身を変えざるを得ません。そうすることによって初めて、お役人にも”変化”
を要求できるのでないかと思います。
 今まで新聞も地方版は読まなかったので、 漠然としたことしか言えません
が、これからは一市民として色々なことを知ることから始めたいと考えており
ます。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――                      
★9 市民活動団体は、自立する自覚が今こそ求められている
  青葉区  小池 由美

 中田さんは、「横浜プライド2002」の冒頭で、「横浜市は、…・多様化
する市民ニーズに対応しなくてはなりません。その難局に臨むにあたって、私
は市民の税金を行政のみの判断によって、さまざまな分野に配分されるような
行政サービスのあり方を根本から改め、市民の意欲・能力に信頼をおき、「市
民力」を発揮していただくことで、効率的かつ効果的な経営を行なう横浜市政
への変革に全力で取り組んでいきます。」と、述べられている。
 いよいよ、市民がその意欲と能力を試される時代になったのです。中田さん
はそれを呼びかけることで多くの市民からの賛同を得、当選されたのだと思い
たい。しかし、果たして市民は中田さんの期待に応えるような、「市民や、市
民団体」になっているのだろうか・・

 私は、1995年にアメリカから帰国し、横浜市青葉国際交流ラウンジでボ
ランティアとして最初の市民活動を始めた。いわゆる公設民営。全国の自治体
を探してもこのような国際交流の分野での公設民営事業は稀有だと思う。市よ
りの委託事業である。市の外国人施策の一環として、市民団体が委託を受け自
主運営を行っている。所管は総務局(国際室)、区では地域振興課。その活動
を続けながら「外国人住民の市への要望」が吸い上げられてゆかない現実に、
次に始めたことは、青葉区民会議に参加し、提言活動を勉強したこと。区民会
議も市民活動団体である。これは、広聴システムの一つという位置付けで、区
政推進課広報相談係が事務局となってくれる。(市民局広報相談部広聴課) 
そのうちに外国人住民が地域にとけこむには、地域で一緒に活動できるような
場が必要だと思い、「共生のまちづくり」を目指して、市民活動のネットワー
ク化を進めた。そのためには既存の市民活動団体との連携や情報交換が必要で
、横浜市の市民活動広域ネットワークとしての「わ」創り連に関わり始めた。
これはそもそも都市計画局が10年も前に全市の市民活動グループに呼びかけ
て行った『市民活動フォーラム』に端を発し、市民側が都市計画局の支援をも
らいながらも自主的に展開してきたネットワークだ。

 さて、「共生のまちづくり」をパートナーシップ事業として区と協働したい
と考えた時、私はどこの課へ行けば良いのか… 市民活動としてとらえるのな
ら、地域振興課でしょうし、共生を強く前面に出せば地域福祉課が支援してく
れそうだ。どの課が末永くやって「もらえる」のか。地域福祉課むけの企画書
、地域振興課むけの企画書は違う。課ごとに使える予算もどうやら違うらしい
。「いい関係」を持っているとなかなか居心地良くやって行けるそうだ。いち
早く限られた情報を嗅ぎとって滑り込むと、市のなんとか事業にも入りこめそ
うだ…

 こんな風に考えてしまうのが、というよりこんな風に考えてしまう習慣を付
けられてしまったのが横浜市の市民活動団体ではないだろうか・・こんなこと
で良いのだろうか・・一部の実力?のある市民活動団体が、いつもなにやら見
え隠れするような事業が多そうだ。外郭団体なのだろうか・・。

 中田さんは、「個人・家族・仲間・組織がそれぞれ持つ可能性を最大限に発
揮する。活力ある地域社会を創る。それの市役所はコーディネート役となる」
と書いている。どうやって、コーディネート役をやるのだろうか…個人が手を
挙げる、市民活動が手を挙げると、従来の担当と呼ばれるところでは必ず「公
平、平等」の論理とやらで「あなただけではないのです。あなたのグループだ
けではないのです」と遠まわしに断られる。自分だけが良ければとか、内の団
体だけを採用してもらうためにどれだけ「裏」で、「こね」をつけてきたのだ
ろうか… この構造は、私たち市民側が考えなくてはならないことだと思う。

 これからの市民活動は事業評価とともに、自己評価が求められる。行政と協
働するためのプロセスの全ての情報公開が求めれらる。 行政へ要望するだけ
ではなく、市民からの評価、市民への活動公開を念頭において進めるべきだと
おもう。

 中田さんは早くも「市民活動推進課」なるものを設置した。課はできた。そ
こに誰がコーディネート役でくるのか…? 冒頭にも書いたが、市民も市民活
動も行政の縦割り事業の中で活動をしているわけではない。必要と思えば広が
っていくもので、局を意識しての活動は無い。局側は、縦割りの中で事業も予
算も枠付きで縛られているようだ。その縛りも越えて、市民活動推進課は市民
団体のコーディネートを進めてほしい。市民は、そして、市民団体は協働でき
るパートナーとして自立しよう。今こそ自立しよう。

2004年04月27日

「横浜オムニバス通信」75号

"横浜丘の手市民活動ITサポートプロジェクト「TaKMi」の情報誌"

  「横浜オムニバス通信」75号(発行日 2004年4月27日)
       
  □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□  □ 1.TaKMiのトピックス               □
□ □   2.市民活動イベント情報       □
□ □ 3.横浜丘の手情報   □
  □ □     4. 青葉別館問題   □
□ □   5.街づくり講座 実践編(その14)      □
□  □□   6.今、電子自治体がおもしろい(お休み)   □
□□□□□□□   7.Yummyちゃんのネットサーフィン(お休み)□
□□□□□□□     8.ユニバーサルデザイン(UD)(4)    □
□□□○○ □□ 9.編集後記        □
□□ ○●○ □□□□□□□□□□□□□□□□ ○●○ □□□□□□□
   ○○       ○○
横浜オムニバス通信: http://home.catv.ne.jp/dd/taga/omni.htm
皆で乗ろう(全員参加)空でも走る(定期発行)心意気!
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          75号の編集担当は多賀です。

隔週日曜に発行してきましたが、今回は25日(日)に横浜市民メディア連絡会
(Y-CMC)のシンポジウム&総会があり、私もシンポジウムにパネリストとし
て出ていましたので、発行が遅れてしまいました。

「市民コネクター」というY-CMCの新しいコンセプトを発表しました。
社会にはいろいろな価値観や文化をもった人の集団があって、社会の合意形成
を妨げています。しかしそのような違った価値観や文化の中にこそ、豊かな世
界があると考えたらどうでしょうか。Y-CMCはそのような社会のつなぎ手(コ
ネクター)になるというミッションです。

この社会のつなぎ手としてe−モデルを提案しています。
eーモデルは情報化時代におけるコミュニティモデルを意味しています。イン
ターネット技術を使ったコミュニティモデルとう狭い意味ではなく、情報を共
有し知恵を出し合い、オープンな文化をもった参加・協働型社会モデルです。
このモデルは既存社会と対決するモデルではなく対話し、つなぐモデルです。

新住民の新しい市民文化と地元住民に伝承されている失われた自然や伝統をも
つ文化をeーガリバーなどのe−モデルを使いつなぎ、協働で新しいよこはま
を作るルネッサンス活動の事例を話ました。

この夢をみなさんと一緒に育てませんか。
Y-CMC:http://www.y-cmc.com/            (文責 多賀)

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■■75号−お急ぎの方へのご案内■■

1.TaKMiのトピックス
  運営委員会、総会のお知らせ

2.市民活動イベント情報
  横浜スローフード協会のイベント、 MI-TECH横浜祭など
  横浜シティフォーラム(北部)はパネリストが決まったようです。
  名和田先生のお好みかな?

3.横浜丘の手情報
  港北おでかけサポートマップ、18区の紹介と各区の自主企画事業紹介
  
4.青葉区別館問題
  別館閉館移転で具体的にどのような予算が組まれているか?
  なにが市民ニーズか、区の判断が市民的視点にたてるのか。それが無けれ
  ば協働の指針は、画に描いた餅でしかありません。(中谷さん)

  これは、別館の問題ではなく、まさに横浜の協働の本質が問われています。

5.街づくり講座  ☆★☆鏑木塾☆★☆ (実践編) 
  地産地消メーリグリストの有志が近郊農家を訪問してめったに聞けない地
  元の方のお話をお聞きした貴重な体験談や技術論です。

6.今、電子自治体がおもしろい(お休み)

7.Yummyちゃんのネットサーフィン(お休み)

8.ユニバーサルデザイン(UD)(4)
  デザインには「 目に見えるもの 」と「 目に見えないもの 」がある?


□―――――――――――――――――――――――――――――――――
1.TaKMiのトピックス  
□―――――――――――――――――――――――――――――――――
★ TaKMiの運営委員会
   6月5日(土)3時〜5時、市ヶ尾プラザ3時集合

★ TaKMi総会6月26日(土)6時〜!
  その後にOF会があります。

オムニバスの読者の方で、TaKMiに興味のある方お出でください。
沢山のお友達と知り合いたいと考えております。

□□―――――――――――――――――――――――――――――――――
2.市民活動イベント情報
□□―――――――――――――――――――――――――――――――――
有効期限がまだ切れてない イベント情報はこちらから・・

73号から
★1 北八朔公園炭焼き体験会
74号から
★3 4/23,5/17,6/21 あおびのひろば 緑区生涯学級
★4 5/2 みどり・発見と交流のウオーク
★5 5/5 こども風のまつり
★6 5/22 “私の見たモンゴルの魅力と将来、日本の援助活動”
----------------------------------------------------------------------
◆◇75号イベント案内◇◆
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★1 5/9 横浜スローフード協会のイベント(スローフードフェア)

http://www.y-slow.com/2004.htm

見所:
1000円の入場券で試食ができますが、どれ位の競争率になるのか?
島村さんは、日本のスローフードの産みの親(イタリアのスローフードの紹介)
なので、生の話が聞けます。
午後3時からの、スローフード協会各支部による公開シンポジウムも面白そう。

日時:5月9日(日)12:00〜17:00

会場:パシフィコ横浜 国立大ホール1F マリンロビー
   みなとみらい線「みなとみらい」駅クイーンズスクエア口徒歩3分
   地図: http://www.pacifico.co.jp/p3/access/access.html

入場料:1,000円(高校生以下は無料・前売り券はありません)

プログラム:
  午後1時 親子・カップルの味覚教室(20組限定)
  午後2時 島村菜津氏 講演
  午後3時 スローフード協会各支部による公開シンポジウム

協賛:東京ガス・三菱地所ビルマネジメント・NPO夢中塾・横浜焼酎委員会・
   生活協同組合コープかながわ・有隣堂

後援:農水省関東農政局・神奈川県・横浜市・神奈川新聞社・テレビ神奈川

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★2 5/9 不要筍の除去と穂先筍の収穫 2004年度「竹の学校」竹林管理講座


日時:5月9日(日) 13:00〜15:30 小雨実施
場所:小机城址市民の森(JR小机駅から徒歩15分) 屋外
内容:不要筍を除去し、"絶品の筍"の収穫と「生命の水"竹水"」の作り方を
   学びます。
費用: 500円
持ち物:軍手、タオル(実習の場合)、お弁当、飲み物(午前午後通しの場合)
定員: 5名
申込み: 講座名(日時も)・氏名・住所・電話番号・年齢・性別・会員非会員
    の別を記入の上、FAXかハガキで下記まで。(先着順)
主催: 日本の竹ファンクラブ
問合せ: 〒224-0001 横浜市都筑区中川2-9-1-602 平石方「日本の竹ファン
    クラブ」「竹の学校」竹林管理講座」 TEL/FAX 912-6419 
 E-MAIL.nihonno-take.fc@love.email.ne.jp  
 http://homepage3.nifty.com/TaKe-Funclub/

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★3 5/29 横浜シティフォーラム(北部)(再掲)

 中田市長と語る
「協働を通じた地域課題への取り組み」
http://www.city.yokohama.jp/me/midori/topics/ku_1_city.html

日時:5月29日(土)13時〜15時
会場:緑公会堂
内容:
中田市長による基調講演
パネルディスカッション
 コーディネーター: 名和田 是彦(東京都立大学法学部教授)
 パネリスト: 各区区民から1名
 緑区:  伊藤 克子 NPO法人たすけあい・ゆりの木理事長
 港北区: 金子 清隆 新横浜町内会副会長
 青葉区: 大島 賢司 地域子育て支援ネットワークお世話役
 都筑区: 岡村 道夫 えだきんパーク(ピアサポート株式会社)
   
対象:緑、港北、青葉、都筑区民 450人

申込:5月7日必着で、ハガキ・FAXまたはEメールに住所・氏名・電話番号を記
入して、担当までご連絡ください。
 緑区:md-kocho@city.yokohama.jp)
港北区:kohoku@city.yokohama.jp
青葉区:ao-koho@city.yokohama.jp
都築区:tz-kusei@city.yokohama.jp

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★4 6/5,6 第8回 MI-TECH横浜祭

日時:6月5日(土)、6日(日) 10:00〜20:00 雨天実施
場所:武蔵工業大学横浜キャンパス(市営地下鉄中川駅から徒歩5分)屋内
  ・屋外
内容:「環境に優しい学園祭」をモットーとし、環境情報学部という学部なら
   ではの特徴を活かした学園祭です。その試みとして、ゴミの8分別やDRP
  (食器の再利用システム)、企画としてはリサイクル企画やフリーマーケ
   ット等、数々の環境企画を行います。
主催:武蔵工業大学学生団体連合会、第8回MI-TECH横浜祭実行委員会
問合せ: TEL/FAX 910-2539 http://www.yc.musashi-tech.ac.jp/~y-sai/

□□□――――――――――――――――――――――――――――――――
3.横浜丘の手情報    
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■■港北区   耳より情報
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★ 港北おでかけサポートマップ

http://www.city.yokohama.jp/me/kohoku/odekake/index.html

区役所の職員が車椅子などで現地を確認し、各駅周辺の主な道路を道幅や傾斜、
交通量などを考慮し、水色・黄色・朱赤の3色(色盲の人にも色盲でない人にも
見やすい色)に分けて表示をしました。(港北区役所)

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■■横浜   耳より情報
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★市民局のホームページに18区の紹介と各区の自主企画事業
 (区づくり推進費)を公開

他区と自分の区を比較してみてください。
http://www.city.yokohama.jp/me/shimin/kuren/18/index.html

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4.青葉別館問題               青葉区  中谷英世    
□□□□―――――――――――――――――――――――――――――――
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

   横浜市の予算にみる別館問題      青葉区 中谷英世

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

行政は予算がなければ具体的事業は動きません。
別館閉館移転で具体的にどのような予算が組まれているか、調べてみました。

区社協関係の移転先として福祉保健活動拠点の施設を借り上げるために3500万円
を用意していると説明されています。事実、福祉保健活動拠点の開設は福祉局の
予算として新規整備費1億6100円(既存施設借上げ改修2か所、 中区、青葉区
17年4月開所予定)継続1か所(南区)設計1か所(西区)の内に含まれてい
ます。中区は山下町の物件を確保していますが、青葉区は、まだ、候補施設が見
つかっていません。

一方、市民活動支援センターなどの移転先として東急電鉄の多摩田園都市まちづ
くり館を借りるために改装費を1500万円を計上しています。しかし、多摩田園都
市まちづくり館は、もともと田奈地区に区民利用施設がなく、地域からコミュニ
ティハウスなどの開設の要望があったところです。その対策が先行していたとこ
ろに別館移転先の候補として、急遽付け加えられたきらいがあります。とりあえ
ずの考え方は、以下の予算説明で明確になっています。

平成16年度予算案局(区)別主要事業説明書 New! 局(区)別主要事業説明書
というぺーじがあります。その中の青葉区の箇所にこんな説明があります。

http://www.city.yokohama.jp/me/zaisei/16yosan/shuyou/file/13aoba.pdf

【要求内容】 東急電鉄の所有する田奈駅前の多摩田園都市まちづくり館の一部
に地域住民が集会・交流等に利用できる場所を確保し、あわせて区役所別館敷地
の返還に伴い、移転が必要となる一部団体の移転先候補として、一定のスペース
を確保する。《改修工事負担金の要求》

【青葉区】3 東急多摩田園都市まちづくり館地域活用事業 [審査額] 15,000

【審査の考え方】 改修工事負担金については、一部「地域交流室」が中期政策
プラン等への位置付けが無い施設ではあるが、現在の青葉区役所別館の借地返還
に伴う既入居施設の移転先の確保や、当地区での地域交流施設のニーズ等を考慮
して、要求どおり計上 〔市民局に計上〕

ところが、今年度新たに、区版市民活動支援センターとして幾つかの区に予算が
ついています。南区では、区版市民活動支援センター整備費として1億3980万円
が組まれています。都筑区では運営費として 398万円、神奈川区も運営費とし
て 460万円が予算化されています。
これは、区の要望・要求が反映された主な事業として、それぞれの区の特性を反
映しいると書かれています。

http://www.city.yokohama.jp/me/zaisei/16yosan/pdf/hensei-new.pdf

ところが、青葉区では、区の特性を反映した主な事業として掲げられているのは
、こどもの国線の踏み切り工事費2億6500万円、区庁舎への太陽光発電システム
の導入として3000万円! 果たして太陽光発電を今、区庁舎につける緊急性があ
るとは思えません。これはなにを優先するか政策の選択の問題です。
そんな予算があるなら、別館移転問題を前向きに捉え、別館を再現するような区
版市民活動支援センターを確保する取組みを、青葉区にとってもらいたいもので
す。なにが市民ニーズか、区の判断が市民的視点にたてるのか。それが無ければ
協働の指針は、画に描いた餅でしかありません。


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5.街づくり講座 ☆★☆鏑木塾☆★☆ 実践編(その14) 
□□□□―――――――――――――――――――――――――――――――

☆ かながわ地産地消メーリグリストの有志で、近郊農家にいきました。

川崎の某典型的近郊農家に出向き、草取り、ニラ摘み、筍ごはんでの懇談と
楽しい時間を過ごしました。このような場が街づくりにつながります。
その農家の方のメールを引用します。大変考えさせられるものでした。

”わずか20年前、川崎にも豊かな山、農地がたくさんありました。
壮大な生命の営みを生み出していた土地が、この20年ほどの間に
不動産=資産という価値に変わり、つましい地元の農家の暮らしは
一気に「土地成金」と揶揄されるような暮らしぶりに変わりました。
「それで幸せだったか」という問いに、おおかたの古老は
・「身体はきつかったが、昔の方が良かった」
・「土地をお金に変えてしまうと、結局一代で消費してしまう。
 過去何十代という人間のつながりが、汗を流し続けて守ってきた
 土地が、たった一代でパーだ。ご先祖様に申し訳ない」
といった答えが返ってきます。
 本当に、過去数百年にわたって親から子へと、粛々と伝承されていた
「風土との向き合い方」は、この20年で完全に途絶え、再生ができなく
なりました。伝統は、たった20年の空白で伝承が難しくなってしまうと
実感しています。
 その意味で、伊勢神宮が20年に一度遷宮を行っているのは、技術や
文化の伝承のためにも、“超”合理的だと思っています。”

とある本に江戸には西洋的合理性を超える、長い時代を貫く
“超”合理性があったと書いてあるのを受けてのことです。
技術についても、興味深い見方をされてます。

”日本の伝統的な「技術」や「道具」に接する態度を見てみると、
近代(西欧)の技術・道具に対するそれとは、全く違う見方が存在している
ことがわかります。
 農具のクワやカマを見てもわかりますが、日本の道具は比較的簡便で、
人と風土をつないで邪魔しない程度のものが多く、そこに人間の技量を十全に
振るえる余地が残されております。まさに「職人技」というやつです。
逆に言えば、人間の方がある技術的修練を積まないと使いこなせないのですが、
道具が人を育てるという側面もあります。
 そこに世代間のコミュニケーションが生まれ、尊敬も生まれます。
「一子相伝」の技術が多いのも、日本の技術の特徴と言えると思います。
しかし、道具自体は単純で修理も容易な「等身大の技術」です。
この道具をいくら振り回したところで、環境を破壊するに至りません。
地域の風土の持つ循環能力と、一人の人間の身体能力のつなぎ目に道具が
あるといった感じです。
 そして、人と道具と風土が一体化し、調和する絵の美しさがあります。”

”対して西洋の技術は、誰が使っても結果が同じになるという「再現性」が
重視されていると思います。そして、なにより人間がラクできるのです。
 しかしその分、技術や道具が複雑で、使う人にはその原理さえもわからない
ものが多く、技術が人間を凌駕してしまいます。
 そこに「技術が社会を変える」秘密が宿っていると思われます。
単純な見方をすれば、日本の技術や道具は前時代的で未熟なものと、
切り捨てることもできますが、国際協力の世界で日本の伝統技術が
「適正技術」として、アジア・アフリカの風土・文化を破壊することなく、
地域の利便に役立っていることを考えると、
「技術によって社会を変えない技術」を志してきたのが
日本ではなかったか… とも思うのです。”

街作りのために、このような技術を伝承していくことが重要です。
実際に使ってみなければ伝承できませんね。どのようにすればいいか?
回答はありませんが、今後考えていきたいと思っています。


☆ 「アジェンダ21かながわ環境情報相談コーナー」が開設しました

神奈川県では環境分野の情報提供・相談機能を充実するため、利便性の高い
「かながわ県民センター」に「アジェンダ21かながわ環境情報相談コーナー」
を設置しました。この環境情報相談コーナーは、県民の皆様や企業、NPO、
学校などの団体の皆様が環境配慮に向けて自主的に取り組む内容を登録し、
広く社会に発信していく仕組みである「マイアジェンダ」の登録相談や普及、
また、連携した取り組みを支援する窓口としての業務も担います。

県が委嘱した環境情報コーディネータとかながわアジェンダ推進センターが
協働で運営します。かながわアジェンダ推進センターのメンバーは夕方
(16:00〜20:00)を担当します。お気軽にお越しください。
電話は045-321-7453です。ちなみに、鏑木は原則日曜の夕方に駐在です。

「アジェンダ21かながわ環境情報コーナー」の設置と愛称の募集について
http://www.pref.kanagawa.jp/press/0404/24032/index.htm


ご意見、ご質問、感想は鏑木(kabu@ops.dti.ne.jp)までお願いします。


□□□□□□―――――――――――――――――――――――――――――
6.今、電子自治体がおもしろい       
□□□□□□―――――――――――――――――――――――――――――
別館問題でこちらは休憩です。
        
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7.Yummyちゃんのネットサーフィン(お休み)      小池由美
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8. ユニバーサルデザイン( UD )(4)       小池久身子
□□□□□□□――――――――――――――――――――――――――――

ナビゲーター の 小池 久身子( Ko-kumi ) です。

 皆さまは、「デザイン」ということばにどんなイメージをもちますか?
 洋服や建築などのデザイナー なんて こんな仕事をする人たち、
 おしゃれでかっこいいな・・☆ なんて思いますよね。

 では、ユニバーサルデザインは?

    「 vol.4  デ ザ イ ン っ て な あ に ? 」
    -----------------------------------------------
  
そもそも、デザインは [ De・sign ] です。

英和辞典でひいてみると
 
  [ De ]    は  〜に関する という 前置詞
  [ sign ]   は  記号、合図、合図、標識
  [ Design ] は  

  1 図案、意匠、柄、模様、設計
  2 意図、計画、目的、構想、筋書

 などと書かれています。

私達は、「 デザイン 」という言葉の意味を、どちらかというと 1 のように
色や形で表現しているような「 目に見えるもの 」の意味に使っています。

しかし「 デザイン 」本来の意味においては、2 の計画や構想などのように
「 形として見える前の考え 」をさす意味もあるのです。
これは、「 目に見えない 」ものですね。

最近の「 デザイン 」は、はじめの構想や段階が大切である、という考え
が主流になってきています。
「 コンセプト 」という言葉などもよく使われるようになってきています。

このように、デザインには「 目に見えるもの 」と「 目に見えないもの 」の
2通りの意味があります。

ユニバーサルデザインとは、日常生活のなかで「 目に見えないデザイン 」
を、つくる人も使う人もみんなが知恵を出し合っていくデザインです。

おかあさんはデザイナー。
こどもたちのために、いろいろ考え、工夫して料理を作ってくれるから。

お百姓さんもデザイナー。
食べる人の健康を考えて、無農薬・有機栽培の野菜を作ってくれるから。

そして、それを毎日おいしく食べる私たちもデザイナーなのです。


 参考資料 : 崇城大学 芸術学部 デザイン学科 生活環境室 編
      「デザインってなあに?」

□□□□□□□□―――――――――――――――――――――――――――
9.編集後記 
□□□□□□□□―――――――――――――――――――――――――――

横浜市民メディア連絡会(Y-CMC)のシンポジウムの基調講演を竹内謙氏(日
本インターネット新聞(JanJan)社長、元鎌倉市長、元朝日新聞編集委員)に
お願いしました。お話の中に、JanJan(http://www.janjan.jp)は市民記者が
記事を書いているが、プロの記者が書く記事とほとんど記事の質が変わらない。
むしろ記者クラブに張り付き生活実感のないプロの記者では書けない記事が、
でてくる。銀行の窓口に行ったら、職員の対応能力が落ちていて、掃除係りの
おばさんが的確に答えてくれた。プロの記者は銀行の不良債権がどうこうとい
う記事は書くが、生活体験から、銀行大丈夫かという記事は、書けないという
お話がありました。
しかし、点で記事を書く怖さもあります。たまたまそのような事例に出くわし
たのか、ほとんどがそうなのかなかなか狭い体験ではわかりません。
ここからはその事実を読み解く力が問われます。私は、市民メディアこそ、色
々な立場の人や専門家も含めたネットワークを使う必要があると思っています。
                            (多賀)

----------------------------------------------------------------------
TaKMiや本メルマガに参加を希望されるかた、記事についてのご意見、ご
感想などを下記Eメール宛にお寄せ下さい。
また横浜の北部の市民活動イベント情報掲載を希望される方はイベント情報を
Eメールでお送りください。(無料)
編集の都合で記事の表現は変更することがあります。
横浜オムニバス通信 編集部 多賀、小池、是永 E-Mail TaKMi@egroups.co.jpURL:  http://home.catv.ne.jp/dd/taga/omni.htm 
URL: http://takmi.ciao.jp/sub/ 
   http://takmi.ciao.jp/xoops/

「横浜オムニバス通信」75号

"横浜丘の手市民活動ITサポートプロジェクト「TaKMi」の情報誌"

  「横浜オムニバス通信」75号(発行日 2004年4月27日)
       
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□  □ 1.TaKMiのトピックス               □
□ □   2.市民活動イベント情報       □
□ □ 3.横浜丘の手情報   □
  □ □     4. 青葉別館問題   □
□ □   5.街づくり講座 実践編(その14)      □
□  □□   6.今、電子自治体がおもしろい(お休み)   □
□□□□□□□   7.Yummyちゃんのネットサーフィン(お休み)□
□□□□□□□     8.ユニバーサルデザイン(UD)(4)    □
□□□○○ □□ 9.編集後記        □
□□ ○●○ □□□□□□□□□□□□□□□□ ○●○ □□□□□□□
   ○○       ○○
横浜オムニバス通信: http://home.catv.ne.jp/dd/taga/omni.htm
皆で乗ろう(全員参加)空でも走る(定期発行)心意気!
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          75号の編集担当は多賀です。

隔週日曜に発行してきましたが、今回は25日(日)に横浜市民メディア連絡会
(Y-CMC)のシンポジウム&総会があり、私もシンポジウムにパネリストとし
て出ていましたので、発行が遅れてしまいました。

「市民コネクター」というY-CMCの新しいコンセプトを発表しました。
社会にはいろいろな価値観や文化をもった人の集団があって、社会の合意形成
を妨げています。しかしそのような違った価値観や文化の中にこそ、豊かな世
界があると考えたらどうでしょうか。Y-CMCはそのような社会のつなぎ手(コ
ネクター)になるというミッションです。

この社会のつなぎ手としてe−モデルを提案しています。
eーモデルは情報化時代におけるコミュニティモデルを意味しています。イン
ターネット技術を使ったコミュニティモデルとう狭い意味ではなく、情報を共
有し知恵を出し合い、オープンな文化をもった参加・協働型社会モデルです。
このモデルは既存社会と対決するモデルではなく対話し、つなぐモデルです。

新住民の新しい市民文化と地元住民に伝承されている失われた自然や伝統をも
つ文化をeーガリバーなどのe−モデルを使いつなぎ、協働で新しいよこはま
を作るルネッサンス活動の事例を話ました。

この夢をみなさんと一緒に育てませんか。
Y-CMC:http://www.y-cmc.com/            (文責 多賀)

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■■75号−お急ぎの方へのご案内■■

1.TaKMiのトピックス
  運営委員会、総会のお知らせ

2.市民活動イベント情報
  横浜スローフード協会のイベント、 MI-TECH横浜祭など
  横浜シティフォーラム(北部)はパネリストが決まったようです。
  名和田先生のお好みかな?

3.横浜丘の手情報
  港北おでかけサポートマップ、18区の紹介と各区の自主企画事業紹介
  
4.青葉区別館問題
  別館閉館移転で具体的にどのような予算が組まれているか?
  なにが市民ニーズか、区の判断が市民的視点にたてるのか。それが無けれ
  ば協働の指針は、画に描いた餅でしかありません。(中谷さん)

  これは、別館の問題ではなく、まさに横浜の協働の本質が問われています。

5.街づくり講座  ☆★☆鏑木塾☆★☆ (実践編) 
  地産地消メーリグリストの有志が近郊農家を訪問してめったに聞けない地
  元の方のお話をお聞きした貴重な体験談や技術論です。

6.今、電子自治体がおもしろい(お休み)

7.Yummyちゃんのネットサーフィン(お休み)

8.ユニバーサルデザイン(UD)(4)
  デザインには「 目に見えるもの 」と「 目に見えないもの 」がある?


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1.TaKMiのトピックス  
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★ TaKMiの運営委員会
   6月5日(土)3時〜5時、市ヶ尾プラザ3時集合

★ TaKMi総会6月26日(土)6時〜!
  その後にOF会があります。

オムニバスの読者の方で、TaKMiに興味のある方お出でください。
沢山のお友達と知り合いたいと考えております。

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2.市民活動イベント情報
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有効期限がまだ切れてない イベント情報はこちらから・・

73号から
★1 北八朔公園炭焼き体験会
74号から
★3 4/23,5/17,6/21 あおびのひろば 緑区生涯学級
★4 5/2 みどり・発見と交流のウオーク
★5 5/5 こども風のまつり
★6 5/22 “私の見たモンゴルの魅力と将来、日本の援助活動”
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◆◇75号イベント案内◇◆
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★1 5/9 横浜スローフード協会のイベント(スローフードフェア)

http://www.y-slow.com/2004.htm

見所:
1000円の入場券で試食ができますが、どれ位の競争率になるのか?
島村さんは、日本のスローフードの産みの親(イタリアのスローフードの紹介)
なので、生の話が聞けます。
午後3時からの、スローフード協会各支部による公開シンポジウムも面白そう。

日時:5月9日(日)12:00〜17:00

会場:パシフィコ横浜 国立大ホール1F マリンロビー
   みなとみらい線「みなとみらい」駅クイーンズスクエア口徒歩3分
   地図: http://www.pacifico.co.jp/p3/access/access.html

入場料:1,000円(高校生以下は無料・前売り券はありません)

プログラム:
  午後1時 親子・カップルの味覚教室(20組限定)
  午後2時 島村菜津氏 講演
  午後3時 スローフード協会各支部による公開シンポジウム

協賛:東京ガス・三菱地所ビルマネジメント・NPO夢中塾・横浜焼酎委員会・
   生活協同組合コープかながわ・有隣堂

後援:農水省関東農政局・神奈川県・横浜市・神奈川新聞社・テレビ神奈川

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★2 5/9 不要筍の除去と穂先筍の収穫 2004年度「竹の学校」竹林管理講座


日時:5月9日(日) 13:00〜15:30 小雨実施
場所:小机城址市民の森(JR小机駅から徒歩15分) 屋外
内容:不要筍を除去し、"絶品の筍"の収穫と「生命の水"竹水"」の作り方を
   学びます。
費用: 500円
持ち物:軍手、タオル(実習の場合)、お弁当、飲み物(午前午後通しの場合)
定員: 5名
申込み: 講座名(日時も)・氏名・住所・電話番号・年齢・性別・会員非会員
    の別を記入の上、FAXかハガキで下記まで。(先着順)
主催: 日本の竹ファンクラブ
問合せ: 〒224-0001 横浜市都筑区中川2-9-1-602 平石方「日本の竹ファン
    クラブ」「竹の学校」竹林管理講座」 TEL/FAX 912-6419 
 E-MAIL.nihonno-take.fc@love.email.ne.jp  
 http://homepage3.nifty.com/TaKe-Funclub/

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★3 5/29 横浜シティフォーラム(北部)(再掲)

 中田市長と語る
「協働を通じた地域課題への取り組み」
http://www.city.yokohama.jp/me/midori/topics/ku_1_city.html

日時:5月29日(土)13時〜15時
会場:緑公会堂
内容:
中田市長による基調講演
パネルディスカッション
 コーディネーター: 名和田 是彦(東京都立大学法学部教授)
 パネリスト: 各区区民から1名
 緑区:  伊藤 克子 NPO法人たすけあい・ゆりの木理事長
 港北区: 金子 清隆 新横浜町内会副会長
 青葉区: 大島 賢司 地域子育て支援ネットワークお世話役
 都筑区: 岡村 道夫 えだきんパーク(ピアサポート株式会社)
   
対象:緑、港北、青葉、都筑区民 450人

申込:5月7日必着で、ハガキ・FAXまたはEメールに住所・氏名・電話番号を記
入して、担当までご連絡ください。
 緑区:md-kocho@city.yokohama.jp)
港北区:kohoku@city.yokohama.jp
青葉区:ao-koho@city.yokohama.jp
都築区:tz-kusei@city.yokohama.jp

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★4 6/5,6 第8回 MI-TECH横浜祭

日時:6月5日(土)、6日(日) 10:00〜20:00 雨天実施
場所:武蔵工業大学横浜キャンパス(市営地下鉄中川駅から徒歩5分)屋内
  ・屋外
内容:「環境に優しい学園祭」をモットーとし、環境情報学部という学部なら
   ではの特徴を活かした学園祭です。その試みとして、ゴミの8分別やDRP
  (食器の再利用システム)、企画としてはリサイクル企画やフリーマーケ
   ット等、数々の環境企画を行います。
主催:武蔵工業大学学生団体連合会、第8回MI-TECH横浜祭実行委員会
問合せ: TEL/FAX 910-2539 http://www.yc.musashi-tech.ac.jp/~y-sai/

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3.横浜丘の手情報    
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■■港北区   耳より情報
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★ 港北おでかけサポートマップ

http://www.city.yokohama.jp/me/kohoku/odekake/index.html

区役所の職員が車椅子などで現地を確認し、各駅周辺の主な道路を道幅や傾斜、
交通量などを考慮し、水色・黄色・朱赤の3色(色盲の人にも色盲でない人にも
見やすい色)に分けて表示をしました。(港北区役所)

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■■横浜   耳より情報
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★市民局のホームページに18区の紹介と各区の自主企画事業
 (区づくり推進費)を公開

他区と自分の区を比較してみてください。
http://www.city.yokohama.jp/me/shimin/kuren/18/index.html

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4.青葉別館問題               青葉区  中谷英世    
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   横浜市の予算にみる別館問題      青葉区 中谷英世

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行政は予算がなければ具体的事業は動きません。
別館閉館移転で具体的にどのような予算が組まれているか、調べてみました。

区社協関係の移転先として福祉保健活動拠点の施設を借り上げるために3500万円
を用意していると説明されています。事実、福祉保健活動拠点の開設は福祉局の
予算として新規整備費1億6100円(既存施設借上げ改修2か所、 中区、青葉区
17年4月開所予定)継続1か所(南区)設計1か所(西区)の内に含まれてい
ます。中区は山下町の物件を確保していますが、青葉区は、まだ、候補施設が見
つかっていません。

一方、市民活動支援センターなどの移転先として東急電鉄の多摩田園都市まちづ
くり館を借りるために改装費を1500万円を計上しています。しかし、多摩田園都
市まちづくり館は、もともと田奈地区に区民利用施設がなく、地域からコミュニ
ティハウスなどの開設の要望があったところです。その対策が先行していたとこ
ろに別館移転先の候補として、急遽付け加えられたきらいがあります。とりあえ
ずの考え方は、以下の予算説明で明確になっています。

平成16年度予算案局(区)別主要事業説明書 New! 局(区)別主要事業説明書
というぺーじがあります。その中の青葉区の箇所にこんな説明があります。

http://www.city.yokohama.jp/me/zaisei/16yosan/shuyou/file/13aoba.pdf

【要求内容】 東急電鉄の所有する田奈駅前の多摩田園都市まちづくり館の一部
に地域住民が集会・交流等に利用できる場所を確保し、あわせて区役所別館敷地
の返還に伴い、移転が必要となる一部団体の移転先候補として、一定のスペース
を確保する。《改修工事負担金の要求》

【青葉区】3 東急多摩田園都市まちづくり館地域活用事業 [審査額] 15,000

【審査の考え方】 改修工事負担金については、一部「地域交流室」が中期政策
プラン等への位置付けが無い施設ではあるが、現在の青葉区役所別館の借地返還
に伴う既入居施設の移転先の確保や、当地区での地域交流施設のニーズ等を考慮
して、要求どおり計上 〔市民局に計上〕

ところが、今年度新たに、区版市民活動支援センターとして幾つかの区に予算が
ついています。南区では、区版市民活動支援センター整備費として1億3980万円
が組まれています。都筑区では運営費として 398万円、神奈川区も運営費とし
て 460万円が予算化されています。
これは、区の要望・要求が反映された主な事業として、それぞれの区の特性を反
映しいると書かれています。

http://www.city.yokohama.jp/me/zaisei/16yosan/pdf/hensei-new.pdf

ところが、青葉区では、区の特性を反映した主な事業として掲げられているのは
、こどもの国線の踏み切り工事費2億6500万円、区庁舎への太陽光発電システム
の導入として3000万円! 果たして太陽光発電を今、区庁舎につける緊急性があ
るとは思えません。これはなにを優先するか政策の選択の問題です。
そんな予算があるなら、別館移転問題を前向きに捉え、別館を再現するような区
版市民活動支援センターを確保する取組みを、青葉区にとってもらいたいもので
す。なにが市民ニーズか、区の判断が市民的視点にたてるのか。それが無ければ
協働の指針は、画に描いた餅でしかありません。


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5.街づくり講座 ☆★☆鏑木塾☆★☆ 実践編(その14) 
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☆ かながわ地産地消メーリグリストの有志で、近郊農家にいきました。

川崎の某典型的近郊農家に出向き、草取り、ニラ摘み、筍ごはんでの懇談と
楽しい時間を過ごしました。このような場が街づくりにつながります。
その農家の方のメールを引用します。大変考えさせられるものでした。

”わずか20年前、川崎にも豊かな山、農地がたくさんありました。
壮大な生命の営みを生み出していた土地が、この20年ほどの間に
不動産=資産という価値に変わり、つましい地元の農家の暮らしは
一気に「土地成金」と揶揄されるような暮らしぶりに変わりました。
「それで幸せだったか」という問いに、おおかたの古老は
・「身体はきつかったが、昔の方が良かった」
・「土地をお金に変えてしまうと、結局一代で消費してしまう。
 過去何十代という人間のつながりが、汗を流し続けて守ってきた
 土地が、たった一代でパーだ。ご先祖様に申し訳ない」
といった答えが返ってきます。
 本当に、過去数百年にわたって親から子へと、粛々と伝承されていた
「風土との向き合い方」は、この20年で完全に途絶え、再生ができなく
なりました。伝統は、たった20年の空白で伝承が難しくなってしまうと
実感しています。
 その意味で、伊勢神宮が20年に一度遷宮を行っているのは、技術や
文化の伝承のためにも、“超”合理的だと思っています。”

とある本に江戸には西洋的合理性を超える、長い時代を貫く
“超”合理性があったと書いてあるのを受けてのことです。
技術についても、興味深い見方をされてます。

”日本の伝統的な「技術」や「道具」に接する態度を見てみると、
近代(西欧)の技術・道具に対するそれとは、全く違う見方が存在している
ことがわかります。
 農具のクワやカマを見てもわかりますが、日本の道具は比較的簡便で、
人と風土をつないで邪魔しない程度のものが多く、そこに人間の技量を十全に
振るえる余地が残されております。まさに「職人技」というやつです。
逆に言えば、人間の方がある技術的修練を積まないと使いこなせないのですが、
道具が人を育てるという側面もあります。
 そこに世代間のコミュニケーションが生まれ、尊敬も生まれます。
「一子相伝」の技術が多いのも、日本の技術の特徴と言えると思います。
しかし、道具自体は単純で修理も容易な「等身大の技術」です。
この道具をいくら振り回したところで、環境を破壊するに至りません。
地域の風土の持つ循環能力と、一人の人間の身体能力のつなぎ目に道具が
あるといった感じです。
 そして、人と道具と風土が一体化し、調和する絵の美しさがあります。”

”対して西洋の技術は、誰が使っても結果が同じになるという「再現性」が
重視されていると思います。そして、なにより人間がラクできるのです。
 しかしその分、技術や道具が複雑で、使う人にはその原理さえもわからない
ものが多く、技術が人間を凌駕してしまいます。
 そこに「技術が社会を変える」秘密が宿っていると思われます。
単純な見方をすれば、日本の技術や道具は前時代的で未熟なものと、
切り捨てることもできますが、国際協力の世界で日本の伝統技術が
「適正技術」として、アジア・アフリカの風土・文化を破壊することなく、
地域の利便に役立っていることを考えると、
「技術によって社会を変えない技術」を志してきたのが
日本ではなかったか… とも思うのです。”

街作りのために、このような技術を伝承していくことが重要です。
実際に使ってみなければ伝承できませんね。どのようにすればいいか?
回答はありませんが、今後考えていきたいと思っています。


☆ 「アジェンダ21かながわ環境情報相談コーナー」が開設しました

神奈川県では環境分野の情報提供・相談機能を充実するため、利便性の高い
「かながわ県民センター」に「アジェンダ21かながわ環境情報相談コーナー」
を設置しました。この環境情報相談コーナーは、県民の皆様や企業、NPO、
学校などの団体の皆様が環境配慮に向けて自主的に取り組む内容を登録し、
広く社会に発信していく仕組みである「マイアジェンダ」の登録相談や普及、
また、連携した取り組みを支援する窓口としての業務も担います。

県が委嘱した環境情報コーディネータとかながわアジェンダ推進センターが
協働で運営します。かながわアジェンダ推進センターのメンバーは夕方
(16:00〜20:00)を担当します。お気軽にお越しください。
電話は045-321-7453です。ちなみに、鏑木は原則日曜の夕方に駐在です。

「アジェンダ21かながわ環境情報コーナー」の設置と愛称の募集について
http://www.pref.kanagawa.jp/press/0404/24032/index.htm


ご意見、ご質問、感想は鏑木(kabu@ops.dti.ne.jp)までお願いします。


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6.今、電子自治体がおもしろい       
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別館問題でこちらは休憩です。
        
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7.Yummyちゃんのネットサーフィン(お休み)      小池由美
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8. ユニバーサルデザイン( UD )(4)       小池久身子
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ナビゲーター の 小池 久身子( Ko-kumi ) です。

 皆さまは、「デザイン」ということばにどんなイメージをもちますか?
 洋服や建築などのデザイナー なんて こんな仕事をする人たち、
 おしゃれでかっこいいな・・☆ なんて思いますよね。

 では、ユニバーサルデザインは?

    「 vol.4  デ ザ イ ン っ て な あ に ? 」
    -----------------------------------------------
  
そもそも、デザインは [ De・sign ] です。

英和辞典でひいてみると
 
  [ De ]    は  〜に関する という 前置詞
  [ sign ]   は  記号、合図、合図、標識
  [ Design ] は  

  1 図案、意匠、柄、模様、設計
  2 意図、計画、目的、構想、筋書

 などと書かれています。

私達は、「 デザイン 」という言葉の意味を、どちらかというと 1 のように
色や形で表現しているような「 目に見えるもの 」の意味に使っています。

しかし「 デザイン 」本来の意味においては、2 の計画や構想などのように
「 形として見える前の考え 」をさす意味もあるのです。
これは、「 目に見えない 」ものですね。

最近の「 デザイン 」は、はじめの構想や段階が大切である、という考え
が主流になってきています。
「 コンセプト 」という言葉などもよく使われるようになってきています。

このように、デザインには「 目に見えるもの 」と「 目に見えないもの 」の
2通りの意味があります。

ユニバーサルデザインとは、日常生活のなかで「 目に見えないデザイン 」
を、つくる人も使う人もみんなが知恵を出し合っていくデザインです。

おかあさんはデザイナー。
こどもたちのために、いろいろ考え、工夫して料理を作ってくれるから。

お百姓さんもデザイナー。
食べる人の健康を考えて、無農薬・有機栽培の野菜を作ってくれるから。

そして、それを毎日おいしく食べる私たちもデザイナーなのです。


 参考資料 : 崇城大学 芸術学部 デザイン学科 生活環境室 編
      「デザインってなあに?」

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9.編集後記 
□□□□□□□□―――――――――――――――――――――――――――

横浜市民メディア連絡会(Y-CMC)のシンポジウムの基調講演を竹内謙氏(日
本インターネット新聞(JanJan)社長、元鎌倉市長、元朝日新聞編集委員)に
お願いしました。お話の中に、JanJan(http://www.janjan.jp)は市民記者が
記事を書いているが、プロの記者が書く記事とほとんど記事の質が変わらない。
むしろ記者クラブに張り付き生活実感のないプロの記者では書けない記事が、
でてくる。銀行の窓口に行ったら、職員の対応能力が落ちていて、掃除係りの
おばさんが的確に答えてくれた。プロの記者は銀行の不良債権がどうこうとい
う記事は書くが、生活体験から、銀行大丈夫かという記事は、書けないという
お話がありました。
しかし、点で記事を書く怖さもあります。たまたまそのような事例に出くわし
たのか、ほとんどがそうなのかなかなか狭い体験ではわかりません。
ここからはその事実を読み解く力が問われます。私は、市民メディアこそ、色
々な立場の人や専門家も含めたネットワークを使う必要があると思っています。
                            (多賀)

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TaKMiや本メルマガに参加を希望されるかた、記事についてのご意見、ご
感想などを下記Eメール宛にお寄せ下さい。
また横浜の北部の市民活動イベント情報掲載を希望される方はイベント情報を
Eメールでお送りください。(無料)
編集の都合で記事の表現は変更することがあります。
横浜オムニバス通信 編集部 多賀、小池、是永 E-Mail TaKMi@egroups.co.jp
URL:  http://home.catv.ne.jp/dd/taga/omni.htm 
URL: http://takmi.ciao.jp/sub/ 
   http://takmi.ciao.jp/xoops/

Posted by omni at 00:56

2004年04月12日

「横浜オムニバス通信」74号

"横浜丘の手市民活動ITサポートプロジェクト「TaKMi」の情報誌"

  「横浜オムニバス通信」74号(発行日 2004年4月12日)
       
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□  □ 1.TaKMiのトピックス              □
□ □   2.市民活動イベント情報     □
□ □ 3.横浜丘の手情報 □
  □ □     4. 青葉別館問題 □
□ □   5.街づくり講座 実践編(その13)    □
□  □□   6.今、電子自治体がおもしろい(お休み) □
□□□□□□□   7.Yummyちゃんのネットサーフィン(13)□
□□□□□□□     8.ユニバーサルデザイン(UD)(3)   □
□□□○○ □□ 9.編集後記      □
□□ ○●○ □□□□□□□□□□□□□□□□ ○●○ □□□□□□
   ○○       ○○
横浜オムニバス通信: http://home.catv.ne.jp/dd/taga/omni.htm
皆で乗ろう(全員参加)空でも走る(定期発行)心意気!
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          74号の編集担当は小池です。

今年はなにやら協働元年だとか・・・。横浜市の北部では、とっくの昔?から
やってるんじゃないかな・・・。地域の市民活動のネットワークを繋いでいく
「わ」創り連というのが静かに着実に根付いていたのも北部だ。そして区ごと
に活動をしている人と人が繋がっている実感をもっているのも北部だ。TaKMi
はこの人やグループに時代のツールを支援した。市民活動にとって、情報の共
有や公開の重要性を早くから提言をしてきたのはTaKMiの先見性だと思う。今
この視点がさまざまな形で協働推進の指針に反映している。

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■■74号−お急ぎの方へのご案内■■

1.TaKMiのトピックス
  そろそろ総会シーズン。TaKMiも今総会日程を調整中です。決り次第お知
  らせします。新しい会員もぜひ、来て下さい。

2.市民活動イベント情報
   季節の行事があちこちで開催されているでしょうね・・・もう、たけの
  このシーズンです。民家園の竹やぶには「たけのことるな」なんて無粋な
  看板が並んでいます。中央公園のたけのこ堀りへ行けばいいのに・・。

3.横浜丘の手情報
  区役所情報のなかに、協働事業のお知らせが増えてきています。今区役所
  HPがおもしろいです。情報を知る力が必要です。情報のよしあしを見る
  力が必要です。そうして自分の情報を出す力を蓄えましょう。

4.青葉区別館問題
  ≪別館を考える会≫がいよいよ動き出す。協働はどうやって活かされるのか?
  
5.街づくり講座  ☆★☆鏑木塾☆★☆ (実践編) 
 ITでつなぐ地産地消とは・・なんでしょう?
 神奈川県の自給率が3% これは多いの?少ないの?ITで何ができるんで
 しょうか?

6.今、電子自治体がおもしろい(おやすみ)

7.Yummyちゃんのネットサーフィン(13)
 今回は私がおもしろがっているサイトをこっそり(でもないか)お教えします。

8.ユニバーサルデザイン(UD)(3)
 作る人と使う人は、どんな関係? 

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1.TaKMiのトピックス  
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★ 「別館閉鎖移転」の日々の動きを伝えるTaKMiのホームページ
http://takmi.ciao.jp/xoops/modules/newbb/viewforum.php?forum=9

TaKMiのホームページのBlogは、ゲストでも投稿が可能に設定されています。
ご自分の団体のイベント情報など自由にアップできます。
http://takmi.ciao.jp/xoops/modules/gsbbs/index.php

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2.市民活動イベント情報
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有効期限がまだ切れてない イベント情報はこちらから・・

73号から
★1 北八朔公園炭焼き体験会
★2 4/17 つづきパソピア座布団講座
★3 4/24 神谷郁代ピアノリサイタル
★4 4/25 横浜市民メディア連絡会 第2回公開シンポジウム&総会

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◆◇74号イベント案内◇◆
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★1 4/20 SLA青葉・元気塾
  はまどりで、春の横浜を
日時:4月20日(火)9時15分地下鉄あざみ野駅改札口集合
定員:40人
参加費:500円
問合せ:関東SLA青葉会 田中 tel/fax:961-2875

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★2 4/25 たけのこ掘り  里山倶楽部 4月の行事から
 http://www1.tmtv.ne.jp/~satoyama/ibentoyokoku.htm
 日時:4月25日(日)10時〜12時
 場所:中央公園ステージ広場 集合
 参加費:300円
 申込:4月17日まで tsuzuki-park@tmtv.ne.jp

里山倶楽部http://www1.tmtv.ne.jp/~satoyama/

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★3 4/23,5/17,6/21 あおびのひろば 緑区生涯学級
親子で自由に参加できる楽しいひろばです
http://www.city.yokohama.jp/me/midori/kouhou/16_4c.html#moyooshi6

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★4 5/2 みどり・発見と交流のウオーク
日時:5月2日(日)午前9時に十日市場少年スポーツ広場
コース:十日市場少年スポーツ広場〜霧が丘公園〜東洋英和女学院大学〜新治
    市民の森〜旧奥津邸〜十日市場少年スポーツ広場  ※約7Km
http://www.city.yokohama.jp/me/midori/kouhou/16_4c.html#sport2
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★5 5/5 こども風のまつり
日時:5月5日(水)10時〜15時 ※雨天中止
会場:鴨池橋下河川敷
内容:水質調査、こどもの遊びコーナーなど
問合せ:生涯学習支援係(TEL930-2238 FAX930-2242)

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★6 5/22 “私の見たモンゴルの魅力と将来、日本の援助活動”
「モンゴルの午後」公開講演会

日時:5月22日(土)14時〜16時
場所:JICA横浜国際センター1階 会議室1 TEL045−663−3251
http://www.jica.go.jp/yokohama/jimusho/index.html#map
講師:JICA シニア海外ボランティア 元 山 芳 彰氏
(2001年〜2003年モンゴル工科大学にて実践的経営を指導)
(経歴:ワシントン大大学院(USA)でPh.D.取得(Chemical)
参加費:無料
定員:50名(先着順)
申込:当日 直接会場へお越しください
主催:「モンゴルの午後」の会
問合せ:森下 TEL 045-933-7883

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★7 5/29 横浜シティフォーラム(北部)
「協働を通じた地域課題への取り組み」
http://www.city.yokohama.jp/me/shimin/kouchou/forum_annai.html

 横浜市は平成16年を協働元年として、まちづくりや公益的サービスの提供を
市民とともに協力して取り組もうとしています。
 市民参加のまちづくりをさらに推進するため、協働について市民と行政の役
割やその課題などを市長とともに考えてみませんか。

日時:5月29日(土)13時〜15時
会場:緑公会堂
内容:中田市長による基調講演、パネルディスカッション
   (コーディネーター:東京都立大学法学部教授 名和田是彦)
対象:緑、港北、青葉、都筑区民
定員:各区100人(抽選)
申込:5月7日必着で 
緑区:md-kocho@city.yokohama.jp)
港北区:kohoku@city.yokohama.jp
青葉区:ao-koho@city.yokohama.jp
都築区:tz-kusei@city.yokohama.jp


(^^♪
横浜市を4方面に分けて市政に関わるテーマを設定し、そのテーマに沿った意
見や要望について、市民の皆さんと市長が意見交換を行います。
北部地域のテーマは、協働を通じた地域課題の取り組み 

東部地域  子どもの安全・安心と地域社会の役割
      〜地域ぐるみで子どもを守り育てるために〜
西部地域  みんなでつくる安全・安心のまち
      〜“地域力”を活かす防犯活動〜
南部地域  地域が育む子ども・青少年

北部地域にのみはっきりと「協働」という言葉が出てきます。
これを皆さんはどう感じますか?

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3.横浜丘の手情報    
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■■都筑区    耳より情報
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★NPO法人 I Loveつづきが行政と協働で
市民参加型の落書き防止策
全国公募による「モザイク壁画コンテスト」を開催します。
〜審査委員長はアーティストの日比野克彦氏です。〜
http://www.city.yokohama.jp/me/tsuzuki/kusei/mosaic/

まず、第一弾として、プロ・アマ・国籍・年齢・個人・グループを問わず、原
画を全 国公募します!!
応募要項は、4月6日以降、都筑区役所 5F区政推進課 にてお渡しできます。
またI LoveつづきにFAXいただければ、送付いたします

問合先
 都筑区役所 区政推進課「モザイク壁画コンテスト」係
        〒224-0032横浜市都筑区茅ヶ崎中央32番1号
           TEL:045-948-2226  FAX045-948-2239
           電子メールアドレス tzk-plan@city.yokohama.jp

 NPO法人 I Love つづき
           TEL・FAX:045-590-2394
           電子メールアドレス ilovetuzuki@tmtv.ne.jp

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■■青葉区   耳より情報
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★ハマロード・サポーターって何だろう?アメリカではハイウェイ・アドプシ
ョンというのがありました。これの日本版かしらね?

ハマロード・サポーターとは、地域の身近な道路を対象に、地域のボランティ
ア団体と行政が協力して、身近な道路の美化や清掃等を行っていこうという制
度です。
このサポーターを募集中。あざみ野第二小学校3年1組40人なんていう登録も発見!
http://www.city.yokohama.jp/me/aoba/doboku/hamaroad/index.html

★「あおばドッグラン」が始まりました。運営ボランティアの募集中です。
まだまだ足りないとのことです。 
NPO法人ドッグランネットワークPals(パルス) が運営を受託しています。市
民と行政との協働で始まったこの取り組みを応援しましょう。
http://www.city.yokohama.jp/me/aoba/dogrun/index.html

★区民企画イベント募集「区制10周年を祝おう」 
青葉区制10周年を記念して、区民の主催により区内で広く区民向けに開催さ
れるイベントを募集します。審査基準に適合するイベントには、
1青葉区が後援します。
2チラシなどに区制10周年記念ロゴを使用することができます。
3参加人数・回数などに応じて、補助金(1〜10万円)を交付します。
詳しくは、生涯学習支援係、生涯学習支援センターで配布する応募要項でご確
認ください。
* 問合せ 生涯学習支援係 電話978-2295

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■■緑区    耳より情報
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★緑区民会議の紹介が緑区のHPの中にできました。
http://www.city.yokohama.jp/me/midori/kuminkaigi/index.html
現在、区民会議運営によるHP作成が進んでいるようです。早くできるといい
ですね・・・

現在、区民会議委員の中間募集が行われています。みなさん 参加しませんか?
 5月28日(金)までに住所・氏名・年齢・電話番号と希望する部会名
(ホームページの作成に参加できる人はその旨)を緑区役所広報相談係「区民
会議担当」まで
 電話は930−2219、ファクスは930−2225、郵便も可
 対象は18歳以上の緑区内在住者、任期は第15期の終了(17年3月)まで
 問い合わせは、区民会議委員 横路(電話473−3318) 
 岡部(電話931−4441)まで

★緑区内福祉活動団体への事業助成金申し込み
対象:横浜市または緑区から補助・委託を受けていない、緑区内で活動する
   福祉活動団体
申込:5月20日までに直接緑区社会福祉協議会へ

★ 緑区IT講習会(平成16年5・6月)受講者募集
対象:20歳以上の緑区内在住、在勤者
定員 各20人(抽選)
申込 5月7日必着
問合せ: 地域振興課「IT講習」担当(TEL930-2238 FAX930-2242)
コースなどの詳細はHPからどうぞ。
http://www.city.yokohama.jp/me/midori/kouhou/16_4c.html#kouenn2

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■■横浜   耳より情報
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★協働推進の基本指針
市民協働推進事業本部が誕生しました!!
http://www.city.yokohama.jp/me/shimin/tishin/index.html
ここは、協働推進、市民活動、自治会・町内会、地域防犯を取り扱う部署のよ
うです。
地域活動推進課と協働推進課の二つの課があります。

4月1日に最初の仕事として、「協働推進の基本指針」原案を掲載した様子。
皆さん パブリックコメントが始まります。 ジックリ中身を読んで答えまし
ょう!!

この事業本部の英語訳はcitizen participation promotion headquartersとな
っています。市民参画推進本部なんですね・・・協働なんていわないで、市民
参画って言ってもいいんじゃないのかな?


★横浜市コールセンターモデル事業開始
http://www.city.yokohama.jp/me/soumu/ipd/ecity/callcenter.html

便利な電話のサービス窓口
市政問合せセンター
〜港南区、旭区、青葉区の区民を対象にモデル事業を開始〜

◎受付時間:午前8時から午後9時まで(年中無休)
◎対象:港南区、旭区、青葉区の区民を対象に試行します
モデル事業により、全市展開に向け迅速な対応、回答率の向上など、より市民
満足度の高いサービス提供を目指します。

◎tel:045-664-2525(にこにこ)fax:045-664-2828
◎callcenter@city.yokohama.jp

(^_^)v バスガイドは思う・・・・
今、さまざまな難問珍問(といっても尋ねる側は真剣ですが)がコールセン
ターに届くことでデータベースを充実させていくことができるのではないでし
ょうか? こんな質問は答えられるのだろうか・・というものを尋ねておく必
要があります。でないと結局区役所に回されることになります。コールセンタ
ーは市民からの質問に対するワンストップサービスが目的です。(違うかな?)

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■■その他    耳より情報
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地域にはさまざまな人が生活をしています。小さいころからその多様な社会を
自然に受け止められる環境が今、少しずつ広がり出しています・・・
例えば。

★親とこのつどいの広場「ぴよぴよ」http://www.geocities.jp/wcopalette/
     携帯用サイト:http://k.excite.co.jp/hp/u/wco-palette/
ここのサイトでは Yahooのカレンダー機能を使って、今月の予定を提供
しています。 その中で、なんと 英語の絵本や中国語の絵本のの読み聞かせ
が始まっています。中国語の相談日なんかも始まっています。保育をお願いす
る人の中に外国人や海外経験者がはいり、こういった活動にもつながり出した
と聞いています。
主催:W.Coパレット  tel:975-2309  

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■■その他 募集
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★かんなび関心空間活用実験 協力者募集中!
http://www.kannavi.jp/kanshin/index.html
これは お勧め。私も入った。地域活動を何とか見える形にと思っている人は
参加してみてください。
実験期間:3月25日(木)〜4月24日(土)
主催:かながわ市民活動情報支援ぷらジェクト「かんなび」


★ 夏!市民活動体験塾2004の参加団体を募集します。
 説明会を開催
青年を受け入れてくださる市民活動団体を募集します!!!

 
日時:4月24日(土) 19時〜21時
   4月28日(水) 14時〜16時
   5月11日(火) 19時〜21時 のいずれか
場所:横浜市市民活動支援センター4階 研修室
申込方法:団体名、連絡先(参加する人の名前、住所、電話、ファックス
   メイルアドレス、参加する希望日)
申込先:ay013164@city.yokohama.jp
http://www.npo-c.city.yokohama.jp/kadai2004/index.html 
 
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4.青葉別館問題               青葉区  中谷英世    
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「協働推進の基本指針」に「別館問題」解決の糸口を!
   −「別館を考える」アンケート調査を協働で進めよう−
                                    
◆中田市長は4月1日、「協働推進の基本指針」を発表、今年度を協働元年と高
からかに宣言しました。民の力が存分に発揮される社会を目指すとした中田市政
の基本理念を推進するためには、市民と行政が協働して進めるルールが必要であ
り、市民が参画するために行政が進めなければならない基本指針を明らかにした
ものです。

記者会見で市長は「区レベルでの支援センターについても、今年度から3区(神
奈川区、南区、都筑区)でオープンする。今までは、「公共サービス」すなわ
ち「行政サービス」という考え方が潜在的にあったと思う。仮に行政がすべて
のサービスを提供することになれば、どうしても行政サービスに要する費用、
すなわち税金が必要になる。しかし、今日、税収は減少しており、簡単に増税
ができる環境にはない。減りつつある税収の中で多様なニーズに応えていく。
このことを、市民の皆さんに理解してもらいたい。」と説明しています。

◆青葉区では、既に「別館」を協働の拠点として、行政には出来ない多様なサー
ビスを市民が自主的に提供しており、市長の指摘を待つまでもなく市民が先行し
て実現しています。
協働元年にその場である「別館」が閉鎖移転され、市民活動支援センターを縮小
せざるを得ない皮肉な現実を、この協働の基本指針に従ってどう解決していくの
か極めて重い課題を課せられたと言えます。
行政は「別館」でどのような市民団体がどのような活動をしてきたか、どのよう
なサービスを提供して来たのか、閉鎖移転が区民サービスにどのような影響をも
たらすのか、その実態を殆ど把握しているとは言えません。

◆今回発表された「協働推進の基本指針」には、極めて注目すべき課題が示され
ています。この指針案を横浜市のホームページから探すことが結構難しいので、
ここにリンクを掲載しますので、全文を是非読んでください。
http://www.city.yokohama.jp/me/shimin/tishin/npo/sisingenan.pdf

この中の第2章 協働の土壌を耕す−協働の基盤となる『自治と参画の社会シス
テム』の再構築−には・・・・

「協働を進めるためには、その基盤となる市民が身近な地域社会の課題を自らの
力で解決するための市民自治の仕組みと、公共的な施策・事業等に市民が様々な
段階・方法で関わることができるためのシステムを強化していくこと、すなわち
、「自治と参画の社会システムの再構築」が重要です。
そして、このシステムの再構築のためには、市民・行政双方の意識改革、相互信
頼の醸成、地域課題の共有化及びこれらを進めるための環境整備を推進していく
ことが必要です」
と市民が様々な段階で関わることとの重要性を指摘し、そのような自立した市民
の自治意識を育てる場や仕組みを、市民と行政で築き上げていくことの必要性を
強調しています。
更に、「協働の基盤づくりは、市民同士が、また市民と行政がお互いに信頼でき
る関係を築くことから始まります。そのためには、まず相互の情報をできるだけ
共有化することが大切です。」と述べており、「別館問題」解決にとり組むには
まず、情報の共有と相互信頼の醸成が不可欠であることを明快に示しています。

特に(3)地域課題の共有化―身近な地域での合意形成に向けて―では・・・
「情報共有による市民と行政の相互の信頼関係を醸成する中で、身近な地域の課
題や資源を発掘し、それらをより多くの住民と行政の間で共有化することが次の
段階として大切になります。
そのためには、行政と市民団体が協働で地域調査などを実施するとともに、その
成果についても様々な媒体を活用し、協働で情報発信することが重要です」とし
ています。

◆私たち「別館問題」の当事者である青葉区民と、青葉区及び協働推進事業本部
の行政が、まず、別館における多様な市民活動の実態がどのようなものであった
のか、閉館移転はどのような影響をもたらすのか、異なる分野の市民団体の交流
と支援がどのような複合的な効果を生んで来たのか。こうした実態を把握し、市
民と行政がその情報を共有することが全ての出発点であると考えます。
これがなければ、協働の基盤である相互信頼を取り戻すことが大変難しくなりま
す。

「別館を考える会」と行政がその実態把握を協働で調査し、情報を共有しながら
解決をはかることが出来るならば、青葉区が、まさに「協働推進の基本指針」の
最初の実践の場になると言えます。そして「別館」の再構築のために中長期で取
組む協働の最初の一歩がここから始まるといえます。

「別館」問題を市民と協働で解決することができなければ「協働推進の基本指針
」は、なんのための指針なのか?と私たち市民は思います。
青葉区の行政は、市民と共に解決への糸口をつかむ協働の試練であると考えるべ
きではないかと思います。


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5.街づくり講座 ☆★☆鏑木塾☆★☆ 実践編(その13) 
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街づくり講座、運用編を2回書いてみました。先週はお休みをいただきましたが、
いろいろ考えた末、今回から「実践編」を再開させていただくことになりました。
アジェンダには21の目標がありますが、そのうちの14「地産地消」のお話を
中心に、アジェンダの実行の中で、街づくりに関係する部分を取り上げて
いきたいと思っています。どうぞ、よろしくお願いします。

☆ 先月13日のシンポジウム、ホームページを作成しました。

http://www.monty.konan.yokohama.jp/kiv/20040313/

このシンポジウムのために作られた「かながわ地産地消メーリングリスト」は
参加者25名に拡大し、少しづつ活動を開始しています。今週の土曜日は
数名でメンバーのおひとりの川崎の農家を訪問します。

このシンポのアンケートで、大変考えさせられることがありました
現代に住むわれわれの多くは、横のつながりで暮らしています。
しかし、農家の多くは、その土地の歴史をしょった「縦のつながり」で
暮らしており、両者をつなげるのは簡単なことではない、ということでした。
しかし、それこそ、アジェンダでぜひ取り組むべきと考えております。

地元の農家は、長い歴史の中で、その地域の風土の中で文化を担ってきた
人々で、その“文化”は、なかなか他者には見えにくく、
言語にはなりにくいものですが、“地域社会”を考える上で欠かせないもの
でしょう。単に農家を「野菜の生産者」という捉え方をしては、
深いコミュニケーションは不可能でしょう。

今回は、「ITでつなぐ地産地消」でした。ITを使って人と接すると、
どうしても生身の人間としてというより、人を「機能」として捉えがちです。
「ITを使って生産者と消費者をつなぐ」ことは重要でしょう。
しかし、それだけでは間違いなく大切はものが抜け落ちます。
ITの限界は十分踏まえながら、地産地消を進めていかなくてはなりません。
そこで、さっそく農家を訪問することになったわけです。

今回訪問の目的は、ややファジーですが以下の3つです。
1.「土に触れること」
2.「(消費しかしない)都市住民が、どう農に関わるか率直に話し合うこと」
3.「地元のものを食べさせていただくこと」

一方、農家の方々の努力にもかかわらず、神奈川県の自給率は3%です。
ITを含むいろんな手段を使って、自給率を上げる必要があると思います。
(100%にする必要はないと思いますが、あまりに低いですよね)

食はすべての中心だから、何よりも大切にしたい。
楽しく食べて、味わって、話し合って、そして知っていくプロセスを共有する
にはITはとても役に立つツールであると思っています。
次回は、農家訪問をご報告できるのではないかと思っております。


☆ 環境月間イベント、ごいっしょしませんか?

さ来月の6月は、環境月間です。新アジェンダ21かながわができて
初めての環境月間です。大いに盛り上げたいと思っています。

みなさんの団体、あるいはお知り会いで、環境月間に何かイベントを
なさる場合は、お知らせいただけませんか?

アジェンダセンターとしては、自らの事業として3ヶ所でのイベントを
実施するいます。また、県の地球温暖化防止活動推進センターとしては
自らの事業だけでなく、県内のイベントをつないでいく役目もあります。

団体・個人のネットワーク化を図り、県全体で環境関連の活動を
盛り上げていくのはわれわれの役目です。多くのイベントに
協賛や協力をし、できればそのイベントでアジェンダの普及を
させていただければありがたいと思います。いい関係が作れそうな
イベントであれば、若干の協賛金も出せる場合もあると思います。

連携できそうなイベント・計画があればぜひお知らせください。


ご意見、ご質問、感想は鏑木(kabu@ops.dti.ne.jp)までお願いします。


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6.今、電子自治体がおもしろい       
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別館問題でこちらは休憩です。
        
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7.Yummyちゃんのネットサーフィン(13)      小池由美
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今回は雑学 インターネットができることは、みんなで知っていることを増や
して共有していく。そんな使い方がうまいサイトを紹介します。

vegetable database  ここはみんなで追加もできますしね・・・最近参加型
が増えてます。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tekken/yasai/database/index.html
Q&A教えて!情報館part2  
http://www.korinbook.com/oshiete2.html
失敗ドットコム
http://homepage1.nifty.com/access/sippai/


死語どっとコム
http://shigo.com/
関心空間
http://www.kanshin.com

これは、おまけ。自分の周りにいるおもしろい名前の人。気になりません?
日本の苗字7000傑 ここで自分の名前が載っていたり載っていなかったり一喜
一憂なんて。 苗字順位検索でチャレンジ。
http://www.myj7000.jp-biz.net/

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8. ユニバーサルデザイン( UD )(3)       小池久身子
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ナビゲーター の 小池 久身子( Ko-kumi ) です。


    「 vol.3 日 本 の ユニバーサルデザイン 」
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 みんなが身近に使っているものといえば、「暮らし」にかかわるものが
 思い浮かびますね。

 そもそも「 暮らし 」とは? 
 シンプルに表現すれば「 衣食住 」ということになりますが、
 昔から人の暮らしほど時代に影響されてきたものはありません。
  
 「着て、食べて、寝て」ということは、生きるうえで必要最低限なことです。
 しかし、戦後の日本はこれすら満たされませんでした。
 その後の高度経済成長は、これらを満たすために日本がすべての
 エネルギーを注いだ時期といえるかもしれません。
  
 戦後50年を経て21世紀。世情は安定し、経済の発展も頭打ちになり、
 人の生活は「ただ満たされる」ことに満足できない時代を迎えています。
  
どうせ着るなら・・ どうせ食べるなら・・ と、人々の要求する水準は
 ますます高くなってきています。

例えば「車」。
 昔は単に人やものの移動が「便利」なことを目的につくられてきました。
 今はそれに「安全」で「快適」、さらに「省エネ」と、いくつもの条件を考慮
 しながら開発を進めています。


 あるいは冷蔵庫や洗濯機など「家電製品」。
 ひたすら家事労働の省力化を目的につくられてきました。今はそれに
 出し入れなどの「便利さ」や「機能的な使いやすさ」「形の美しさ」など、
 製品に対する要求は利用者から厳しく求められています。

 これらに共通することは、つくる人が設計図だけ眺めて商品化しても、
 「現場の使い勝手」を考慮して製品を開発していかなければ、
 消費者は買わない、ということです。
  
こう考えていくと、私達は消費者として、
 「こんな製品、ほしいなぁ」
 「ここをもうちょっと工夫してくれたら、もっと使いやすくなるのに」
 というような声をメーカーに伝えていくことはとても重要なことです。
  
 こんな消費者の声を多方面から集めてできあがった製品は、
 より使いやすい商品となって、私たちに届けられることになるのです。


 

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8.編集後記 
□□□□□□□□―――――――――――――――――――――――――――
先日、あざみ野に17年度開所する北部市民ギャラリー・北部方面フォーラムの
運営検討会報告会に参加しました。市の北部にはこのようなギャラリーは今ま
で無かったので本当に待ち望んでいたものかもしれません。青葉台にあるフィ
リアホールも最近ではギャラリー部分を貸してもらえず様々な展示は区役所の
ホールを利用して行われていました。 それに比べて、フォーラムでのこれか
ら考えられる活動が非常に分かりずらいものだと思います
≪事業目的≫
男女共同参画の推進に関する施策を実施し、並びに市民及び事業者による男女
共同参画の推進に関する取組を支援するための拠点施設として整備します
http://www.city.yokohama.jp/me/shimin/danjo/fg_top.html

フォーラムで現在行われている活動のうち、相談センターや就労サポート相談
などは確かに他では無い専門性があると思います。 それ以外のものはさまざ
まな施設拠点ですでに地域密着型で展開されているようにも思えます。特に青
葉区の生涯学級で今までにさまざまな切り口で行われているものです。男女共
同参画視点をもつ拠点が必要であるなら、子育て支援センターや介護支援セン
ターなどなどが同じように必要になってくるのではないでしょうか・・・
http://www.women.city.yokohama.jp 
皆さんの意見を求めます。

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Posted by omni at 01:28