2005年12月21日

横浜におけるNOTAネットワークのひろがり

横浜におけるNOTAネットワークのひろがり
            武蔵工業大学環境情報学部教授 上野直樹

NOTAとの出会い
 昨年12月京都であったある研究会で、洛西さんのお友達の西尾さんから初め
てNOTAを見せて頂きました。このように簡単で、かつ、相互に自由に書き込みが
できるウェブ・ツールはかねてから必要としていましたので、直ちにいくつかア
カウントを作って頂きました。都筑区の市民グループの方たちと一緒に使ってみ
ようと思いました。それが、「I loveつづき」の皆さんと一緒に作った「つづき
traffic project」です。

NOTAのひろがり
 また、同じ昨年12月の「I loveつづき」の忘年会で、王子さんと直接お会いす
る機会があり実際にNOTAをお見せしました。NOTA情報を、王子さんなどにお伝え
するとたちまち、横浜の市民グループにひろがることが容易に想像できましたが
、実際に、そうなったのは皆さんもすでにご承知の通りです。なぜ、そのように
想像できたかというと、TaKMiのMLなどで、王子さん、藤田さんを中心に、Blog,
wiki, Xoopsなどのサーバーへのインストール、使い方などについて盛んにやり
取りがなされていたからです。同時に、横浜では、様々なテーマを持つ市民グル
ープが存在し、相互に多様なネットワークを形成していることも、ある程度わか
っていました。
 
NOTAワークショップ
 こうした中で、今年7月に、洛西さん、地域の皆さん、大学、企業関係者とと
もにNOTAの現在の使い方と将来的な可能性を話し合うワークショップを企画しま
した。このとき、集まった方たちを見て、今の「NOTAネットワーク」の具体的な
姿が見えたような気がします。

NOTAネットワーク
 そして、今年9月頃、ユミルリンクの秋山さんから連絡があり、NOTA2の無償
版の公開と同時に、「NOTA公式サイト」も公開したいという連絡を受けました。
この提案の内容は、この公式サイトは、横浜の市民グループの皆さん、武蔵工大
、ユミルリンク、洛西さんによって運営され、オープンソース・コミュニティの
ようなかたちにしていきたいというものでした。
 こういう中でNOTA2の無償版の公開に向けて、オープンソース的なコミュニテ
ィ「NOTAネットワーク」が形成されました。

NOTAネットワークの未来
 このコミュニティは、システム開発のプロではない市民グループ、教育関係者
、学生、子どもなども、 NOTAの新しい使い方を考えることに加えて、様々な形
でNOTAのデザインにも参加可能なオープンソース的な展開を行なっていくことを
めざしています。これは、Linuxなどのいわばプロ集団に閉じたオープンソース
ではなく、全く新しい形態のオープンソースをめざすものです。
 こうしたことを考えるなら、様々な人々、グループがNOTAを成長させることが
できるような環境、場、活動を作って行くことが、今後の重要な課題だと思いま
す。例えば、プラグインを、子どもを含めていろいろな人たちが自らデザインで
きたら、NOTAの使用範囲もはるかにひろがっていくでしょう。NOTAネットワーク
はオープンソース・コミュニティであり、誰でも、いろいろな形で貢献できる可
能性がありますが、自分としては、当面、このようなことに焦点を当ててやって
行きたいと考えています。

Posted by takmi at 2005年12月21日 00:50