2005年12月21日

横浜オムニバス通信103号

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
"横浜丘の手市民活動ITサポートプロジェクト「TaKMi」の情報誌"

  「横浜オムニバス通信103号(発行日 2005年12月18日)

  NOTA特集号「京都発、横浜育ちのNOTA」
       
  開発者の洛西さんは今年、京都から青葉区に移住されました。
  この程公開される「NOTA2」の市民と市民を結ぶ新しい可能性を
  期待してNOTA特集号を発行することにしました。        
 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

  ★ NOTA特集  

     1=私はなぜNOTAを開発したか  開発者  洛西 一周
  2=横浜におけるNOTAネットワークのひろがり
         武蔵工業大学環境情報学部教授 上野 直樹
   3=NOTA(ノータ)の可能性   都筑区 王子 全主
 4=NOTAに翔ける夢   青葉区 千葉 恭弘
 5=NOTAと私の関わり      栄区  藤田 幸子
  6=NOTAに出会えて       緑区  川辺さつき 
7=NOTA2公開を記念する会

☆ 自然シリーズ  生き物こぼれ話     青葉区 小原芳郎 
    ★ 沖縄の生き物(その6)

    ☆ 地域情報
1. 防災・防犯情報を緑区民会議が電子メールで緑区民に配信
                      緑区 多賀 和幸
    2.緑区複合施設オープン 障がい者も共に  
                緑区 川辺 さつき 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆   
     横浜オムニバス通信の購読申し込みは下記へ
http://takmi.ciao.jp/sub/melmaga/omni/index.html
    皆で乗ろう(全員参加)空(からっぽ)でも走る心意気!
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

Posted by takmi at 01:02

緑区複合施設オープン 障がい者も共に  

緑区複合施設オープン 障がい者も共に  
緑区 川辺 さつき 

みどり地域活動ホームあおぞら・緑区生活活動支援センターの複合施設が
1月4日にオープンします。

この施設は横浜市初の身体障がい者・知的障がい者・精神障がい者の在宅生活を
地域とともに支える拠点として、重要な役割を担って行こうと言うものです。
建設に当たっては、地域の関係団体と共に事業の推進をなさり「各自治会での募
金活動」「チヤリーティーコンサート」「チヤリーティーゴルフ大会」「街頭募
金」「障がい者バザー」など多くの協力で素晴らしい施設ができあがります。

内覧会
日時:12月25日(日)
時間:午前10時〜午後4時
申し込み不要、当日直接おこしください。

障がいのあるなしにかかわらず、誰もが住みなれた街で安心して生活したいと
願っています。
障がいがある人が、地域で快適に暮らせる社会にして行くために私は、私に何が
できるのか問いかけ続けたいと思っております。

Posted by takmi at 00:58

防災・防犯情報を緑区民会議が電子メールで緑区民に配信

防災・防犯情報を緑区民会議が電子メールで緑区民に配信
                      緑区 多賀 和幸

1)緑防災・防犯レポート創刊号が平成17年12月9日に発行!

緑区民会議は緑区の安全安心を高める目的で、地域コミュニティが地域の犯罪
や災害の情報を共有することが重要であると考え、「緑防災・防犯レポート」
を緑警察署など行政の協力のもとに、毎週、電子メールで、区民や自治会に配
信します。
この「緑防犯・防災レポート創刊号」が12月9日に発行されました。


2)緑防災・防犯レポートの内容

このレポートの内容は

・緑警察署からの緑区の犯罪情報
・緑区の各地域で行われている防犯パトロールなどの紹介レポート
・防災・防犯の役に立つ自治体、警察、消防の防災・防犯情報の紹介
・防災・防犯のイベントや講演会の情報
・防災・防犯に関する区民会議の活動報告
など、緑区民の安全安心に役に立つ情報をお伝えしてゆきます。


3)緑防災・防犯レポート発行の仕組み

このレポートは毎週1回、緑区民会議の防災・防犯グループがボランティアで
発行しています。購読料金は無料です。
配信はFreeMLを使っていますが、レポート会員の皆さまからの返信は出来ない
システムになっています。

4)緑防災・防犯レポート会員募集

緑防災・防犯レポートの購読会員を募集しています。

緑区民会議ホームページ
http://midori-kumin.web.infoseek.co.jp/

Posted by takmi at 00:57

NOTAと私の関わり  

NOTAと私の関わり           栄区 藤田幸子
                        
昨年暮にNOTAを紹介されていたのですが、手書きでの入力が可能なため、あまり
の落書きに驚き、圧倒されて、それ以上調べていませんでした。

今年1月18日、NOTAを試用できるサイトを紹介されて、投稿してみました。

http://nota.jp/group/kankyoshimin/?page=20050120093210

それから、面白くなって都筑区のNOTAにメンバー登録してもらって、下記のペー
ジを作成しました。
http://www.nota.jp/group/tsuzuki/?page=20050121080716

これは気に入って、少し調べていくうちに下記で試用できる旨が書いてあり、

http://nota.jp/trial/ymir/

投稿してみたいとユーザ名、パスワードを探しましたが分かりません。

そこで、そのページにあったサポートに、私の活動も少し書いて、ユーザ名、パ
スワードをお知らせくださいとメールしましたら、お試しページを提供していた
だけました。そのサポートが、なんと『紙』販売運営窓口で「紙2001は愛用して
いますが、専業主婦ですから有料のものは使えません」とお礼方々お返事しまし
たら、次のメールでは、専用のNOTAをご用意しましょうということになりました

初め、sachikoでご用意しましょうと云ってくださったのですが、公共性を持た
せたいので、横浜市栄区のsakaeでお願いしました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「NOTAの世界へ ようこそ! 広げよう 人の和 人の結い」

http://nota.ymir.jp/user2/sakae/

こうして、NOTAと私の関わりが始まり、夢ネット・栄グループだけではなく、横
浜市民メディア連絡会、TaKMi、高校同期会など私が所属するグループも活用す
るようになり、私はNOTAに魅了されてしまったのです。

私にNOTAを提供してくださったのは提携会社のユミルリンク社で、社員の秋山さ
んが私に是非会いたいと云われて、2月10日に会う約束をしました。そうしま
したら、開発者の洛西一周さんが上京していらして、藤田さんと話がしたいと、
ご一緒にお会いしてお話しすることができました。私のNOTAの使い方がバラエテ
ィに富んでいて楽しいからということでした。ユミルリンク社のNOTAは手書き風
フォントで、これは親しみがあって良いのですが、テーマによっては合わないこ
ともあります。それで洛西さんにゴシック体のNOTAも使わせていただくことにな
りました。

NOTAの生活情報   http://nota.jp/group/lifeinfo/NOTA
プロジェクト     http://nota.jp/group/nota-project/
NOTAのGlobalNet   http://nota.jp/group/globalnet/
NOTAのArts   http://nota.jp/group/arts/
幸子のNOTAへようこそ  http://nota.jp/group/sachiko/

と提供していただいて、それぞれを有効に活用しています。

特に生活情報は、いくつかのグループが定期的に更新していて、こちらもグルー
プごとのNOTAが欲しいところです。NOTA2が公開されましたら、それぞれのグル
ープのNOTAを設置して提供していきたいと思っています。

Posted by takmi at 00:55

NOTAに翔ける夢

NOTAに翔ける夢 青葉区 千葉 恭弘

 洛西さんが創り出したNOTAはこれまでにない可能性を秘めたコミュニケーシ
ョンの道具だ。NOTAは夢を描く絵筆、私のおもちゃ箱、どこでもポケット・・
この絵筆で何を描こうか?新しいNOTA2でしばし私の夢にお付き合い下さい。

1.キャンバスNOTAは運動場
 白地のキャンバスに筆ツールで落書きをしよう。来年の干支の犬を描く。
ラフな線画ができたらパレットから色を選んで塗り絵を仕上げよう。名前はポ
チ。同じようにもう一匹、名前はルル。この犬達に動きを与えたいな!
プラグイン・パレットから「モーション・ツール」をポチとルルにドロップ!
アクション・メニューから動きを選ぶとそれに従ってポチとルルが回転・移動
・反転、基本動作を組み合わせ新しい動きを定義、ウルトラCとしよう。
ポチもルルも見事にウルトラCをこなしている! こんなオブジェクトを創り
出してみんなで運動会をしたいな!あなたの創造したクリチャーが活きるよ。

2.ピアノレッスンはNOTAで
 プラグイン・パレットからネット・ピアノをキャンバスにドロップ。あら不
思議、ピアノ鍵盤と楽譜が現れた! 早速演奏してみよう。マウスで鍵盤をク
リックしていくとその通りにピアノの音が鳴る! 同時に楽譜上に音符が現れ
る。オリジナルミュージックが簡単に作曲できる。できた曲に名前をつけて保
存「my dream」。再生モードでmy dreamを演奏してみよう。音符が演奏につれ
て踊りはじめる。妙なる調べにうっとり! 誰かがネットでログインしたよう
だ。ユミさんだ。my dreamに新しい曲想が現れる。ネットで競作・合作、連歌
の仕組みができあがる。次はネット・コンサートでも開こうか。

3.NOTAメディア劇場
 NOTAはマルチメディアのキャンバスだ。画・写真・音・映像、何でも貼り付
けられるメディア落書き帳。プラグイン・パレットからネットTVをドロップ。


番組表からお気に入りのクリップを選択して再生。ストリーミングの再生が始
まる。ライブ中継も可能だよ!Webカメラであなたの近況を報告してね。
Web報告は新しいFlash Paperで。どこでも印刷可能な新聞がすぐにキャン
バスに貼り付けられる。オムニバス通信もこれからはマルチメディアに変身し
よう。イベント報告はビデオで撮影。即ストリーミング。NOTA劇場の始まり!

4.夢の実現
 これまで私の夢にお付き合いいただき、ありがとうございました。NOTA2の
新しいプラグイン機能を使うとこれはあながち夢ではなくなるよ。豊富なNOTA
組み込みAPI(Application Program Interface)を使ってオブジェクト間のコミ
ュニケーが実現できる。サーバーとの連携でユニークな機能をどんどん作り出
そう。プラグイン・ワーキンググループも発足したし、皆さんのアイディアを
どんどん形にしていきたいね。NOTA2が持つすごい潜在力、これからどんなコミ
ュニケーション・ツールに変身するか。皆さんといっしょに作り上げ、育て、
広げていきたいですね。

Posted by takmi at 00:51

横浜におけるNOTAネットワークのひろがり

横浜におけるNOTAネットワークのひろがり
            武蔵工業大学環境情報学部教授 上野直樹

NOTAとの出会い
 昨年12月京都であったある研究会で、洛西さんのお友達の西尾さんから初め
てNOTAを見せて頂きました。このように簡単で、かつ、相互に自由に書き込みが
できるウェブ・ツールはかねてから必要としていましたので、直ちにいくつかア
カウントを作って頂きました。都筑区の市民グループの方たちと一緒に使ってみ
ようと思いました。それが、「I loveつづき」の皆さんと一緒に作った「つづき
traffic project」です。

NOTAのひろがり
 また、同じ昨年12月の「I loveつづき」の忘年会で、王子さんと直接お会いす
る機会があり実際にNOTAをお見せしました。NOTA情報を、王子さんなどにお伝え
するとたちまち、横浜の市民グループにひろがることが容易に想像できましたが
、実際に、そうなったのは皆さんもすでにご承知の通りです。なぜ、そのように
想像できたかというと、TaKMiのMLなどで、王子さん、藤田さんを中心に、Blog,
wiki, Xoopsなどのサーバーへのインストール、使い方などについて盛んにやり
取りがなされていたからです。同時に、横浜では、様々なテーマを持つ市民グル
ープが存在し、相互に多様なネットワークを形成していることも、ある程度わか
っていました。
 
NOTAワークショップ
 こうした中で、今年7月に、洛西さん、地域の皆さん、大学、企業関係者とと
もにNOTAの現在の使い方と将来的な可能性を話し合うワークショップを企画しま
した。このとき、集まった方たちを見て、今の「NOTAネットワーク」の具体的な
姿が見えたような気がします。

NOTAネットワーク
 そして、今年9月頃、ユミルリンクの秋山さんから連絡があり、NOTA2の無償
版の公開と同時に、「NOTA公式サイト」も公開したいという連絡を受けました。
この提案の内容は、この公式サイトは、横浜の市民グループの皆さん、武蔵工大
、ユミルリンク、洛西さんによって運営され、オープンソース・コミュニティの
ようなかたちにしていきたいというものでした。
 こういう中でNOTA2の無償版の公開に向けて、オープンソース的なコミュニテ
ィ「NOTAネットワーク」が形成されました。

NOTAネットワークの未来
 このコミュニティは、システム開発のプロではない市民グループ、教育関係者
、学生、子どもなども、 NOTAの新しい使い方を考えることに加えて、様々な形
でNOTAのデザインにも参加可能なオープンソース的な展開を行なっていくことを
めざしています。これは、Linuxなどのいわばプロ集団に閉じたオープンソース
ではなく、全く新しい形態のオープンソースをめざすものです。
 こうしたことを考えるなら、様々な人々、グループがNOTAを成長させることが
できるような環境、場、活動を作って行くことが、今後の重要な課題だと思いま
す。例えば、プラグインを、子どもを含めていろいろな人たちが自らデザインで
きたら、NOTAの使用範囲もはるかにひろがっていくでしょう。NOTAネットワーク
はオープンソース・コミュニティであり、誰でも、いろいろな形で貢献できる可
能性がありますが、自分としては、当面、このようなことに焦点を当ててやって
行きたいと考えています。

Posted by takmi at 00:50

私はなぜNOTAを開発したか

私はなぜNOTAを開発したか        青葉区 洛西一周

 複数人が同時にお絵描き感覚でウェブサイトを編集できる「NOTA」は2003年の
秋に生まれました。このとき、私は京都に住む大学2年生でした。
「未踏ソフトウェア創造事業」という個人プログラマーを国が支援する補助制度
に採択されていたので、その結果を出すために、新しいソフトウェアのアイデア
を日夜考えていました。
このときの私のプロジェクト・マネージャ(プロジェクトの指導役)が、増井俊
之博士という方でした。増井さんは、当時すでに「これからはFlashアプリケー
ションの時代が来る」とおっしゃっており、その影響で私もFlashを使い始めまし
た。
使い始めてみると、Flashは図形に複雑な動きをつけられることが面白く、私はと
くにAction Scriptと呼ばれるFlashに細かい動作を指示できるプログラム言語に
はまっていきました。

 未踏事業での私のテーマはソフトウェアをもっと使いやすくすることでした。
既存の技術の組み合わせでも実現できるけれど、操作が直感的でなかったり分か
りにくかったりする部分を発見し、それに替わる新しい操作手法を考案します。
私は、以前からホームページの作成方法がとても複雑でめんどうだと感じていま
した。インターネットは個人が参加できるメディアと言われながら、実際にはあ
る程度技術がないと発信する側にはなれません。誰でも思いのままに情報を発信
できるようなるにはどうすればよいのでしょうか?

 私は、家族や友人などホームページを作ることができない人のことを思い浮か
べ、彼らでも操作できるものを作ることを目指しました。
ある日、新しく覚えたFlash技術を使って、ホームページの作成過程が一気に簡単
になるアイデアを思いつきました。私は、従来のウェブサイトではできない二つ
の新機能を考え、Flashを使ったシステムの開発に取りかかりました。まず、HTML
では難しかったデザインをブラウザ上でマウスを使って思いのままに表現できる
ようなキャンバスを作りました。
次に、「アップロード」という処理をすることなく、リアルタイムに内容が自動
的にサーバーに送信されるような機能を開発しました。この二つが、自由なレイ
アウト編集機能とリアルタイム通信機能です。プロトタイプは約一ヶ月で完成し
ました。

 開発した当時のことを回想してみると、「コミュニティで使う」ということは
考えていなかったんだなあと気づきます。
市民コミュニティに普及したのは、2004年秋以降、横浜で使われ始めたことがき
っかけです。今に至るまで、幅広い年齢層の方に多分野に渡って活用していただ
いているのですが、ページを拝見する度にみなさんの使い方の斬新さに驚いてい
ます。
NOTAは市民コミュニティとの運命的な出会いを経て、ようやく普及への大きな一
歩を踏み出しました。今年バージョンアップするNOTA2では、市民コミュニティで
の使用経験がそのまま新機能に反映されています。

 初代NOTAは、ホームページの作成をデザインと通信の両面でより簡単にするこ
とをめざして開発され、NOTA2は、市民のコミュニティウェアとしてより使いや
すく改良されたと言えるでしょう。独り立ちし始めた「京都発、横浜育ちのNOTA
」に今後ともご支援いただければ幸いです。

Posted by takmi at 00:49

2005年12月13日

NOTA(ノータ)の可能性

NOTA(ノータ)の可能性
                         都筑区 王子 全主

 感心より感動を与えてくれるツールを紹介します。あまり人に教えたくない
情報です。ホームページ作成のハードルが非常に低くなると思います。
 お絵かき掲示板+ブログのようなものと例えたらいいでしょうか?Wikiの一
種とも言われている。
・ホームページ作成ソフト不要
・保存不要、アップロード不要、自分のパソコン不要
・ワープロより簡単、ワープロより多彩
・管理人不要
・チャットも可能なホームページ
・超簡単なリンク
・きれいで正確な印刷
Web上で手軽に、ホームページを作成することの出来る。メモ帳的な使い方。仲
間で双方向の書き込み、Web会議なんてできるかも。ちょっと注目していきたい
優れたツールだと思います。

設置例 「NOTAを使おう!」プロジェクト
http://www.nota.jp/group/tsuzuki/

昨年のクリスマスに武蔵工業大学の上野先生にこのNOTAの存在を教えて頂いた。
少しさわっただけで、非常に良くできているツールだと感じた上野先生にお願い
をしてNOTA本家のNOTAを使用させて頂けるようにして貰ったのが今年の初め、早
速横浜市北部で活動しているTaKMi、つづきパソピア、電縁サロン、青葉バリア
フリーサポート21その他の市民団体の方々に紹介するとともに、NOTAの使用方
法の講習会を実施した。
 そして皆さんにユーザ権限でアクセス出来るパスを発行した。手軽にWeb上でホ
ームページを作成することが出来ることから、PCで水彩画を描いている人は水彩
画ギャラリーをこつこつとアップしてくれたり、旅行にいった写真などを中心に
アップしてくれたり、イベント案内等々自分の興味のあるテーマを自在に作って
くれたりしている。

 メール、メーリングリストのようにテキスト文字だけでのコミュニケーションと
違って写真、絵、手書き文字などを使うことによってより詳細にコミュニケーシ
ョンが取れる。

 約1年いろいろと試行錯誤しながら使用してみての感想はWebに接続出来る場所
であれば手軽誰でも使えるツールであること。メモ帳的に使う方法、またNOTAの
特徴であるflashを駆使して動きのある表現などもできる。人と人のコミュニケー
ションツールとして非常に可能性を持っていると思う。
 現在のところソフトウェアは配布されていないが、近日中に配布される予定で
す。自分(グループ)のサーバーに設置することによってより身近に使えるよう
になると思います。

 使い方についてはこれからいろいろ知恵を絞りながら創出して行くことになる
のでしょうが、ベーシックなWebの特性は網羅しているので、それぞれの使い方が
見えてくるのでしょうね。2006年は京都発横浜育ちのNOTAの年になってくれる
のではないかと思います。インターネットが世の中に出てきたときによく言われた
ことにインタラクティブ(双方向性)いわゆるピンポン会話が出来る強力なツール
と言われてきましたが、実態は片方向、また情報発信が出来ると言われながらも発
信する側は少ない。受信が主だったインターネットの使い方もようやくNOTAのよう
なツールの出現によって、情報発信、双方向性のコミュニケーションが取れるよう
になるのではないかと期待しています。
 

Posted by omni at 21:48

2005年12月08日

沖縄の生き物(その6)

沖縄の生き物(その6)
okinawa01.gif
okinawa02.gif
 下の写真は沖縄こどもの国のゾウです。名前はベベ。かつて琉球列島が大陸と陸続きであった頃には、琉球にもゾウが住んでいたことが知られています
様々な動植物たちが陸伝いに渡来しました。沖縄島の喜屋武岬と宮古島の棚原でもゾウの化石が発見されています。その頃には地球上のほとんどの大陸にゾウが住んでいました。

 1970年に宮古島で発見されたゾウの化石は、臼歯の特徴から、柔らかい若葉や芽、枝、草の根などを食べていたと考えられています。その後、陸地の沈降で大陸と分離し、今の琉球列島が形成されます。

 その後、アジアの一部とアフリカの一部を残して、他の大陸のゾウは全て絶滅してしまいました。ある種の動物が絶滅した理由には諸説が有って、はっきりしたことは分っておりません。

okinawa03.gif  ゾウは長鼻目(ちょうびもく)ゾウ科。体重が3〜7トンに達する地上最大の動物です。体高はキリンに次いで2番目。
ゾウの特徴は何と言っても、地面まで届く長大な鼻と、偉大な牙、巨大な耳。

 この長い鼻で、餌を摂ったり水を飲んだりしますが、なぜゾウだけがこのように長大な鼻を持つようになったのだろうか? この巨大な耳はどんな役割を果たすためにこんなに大きくなったのだろうか? 今回はそんなお話です。

ゾウもちろん最初からこんなに大きかったわけでは有りません。どんな大形動物であっても、かつてはネズミくらいの大きさの時が有ったのです。それが長い年月をかけて今の形に進化してきました。


okinawa04.gif
okinawa05.gif
どんな動物でも口が地面に届いた方が何かにつけて便利に決まっています。馬は地上に届く長い首をのばして草を食べます。シカもそうです。キリンは体高に見合った長さの首を持っています。ところがゾウだけは首を長くできない固有の事情があったのです。

 ゾウは2本合わせると約200キロ程度になる牙を持っています。ゾウの背の高さは3〜4m位です。もし地面まで届く首を持っていたら次のように例えることができるでしょう。3mの長さの堅い棒の先端に200キロの砲弾をぶら下げて、棒の根元を持ってこれを持ち上げるのです。

普通の大人の力では多分持ち上がらないでしょうし、それ以前に、重さに耐え切れずに棒の方が折れてしまうでしょう。首を支えて動かしている筋肉と、首の骨の強度には自ずと限界が有ります。つまり地面まで届く長い首とあの重い牙は両立しないのです。

かくしてゾウの祖先は、2者択一の選択を迫られることになったのです。その結果、地面まで届く長い首の方は諦めました。そして地面の餌を摂るためには新たな手段を開発することにしたのです。その結果があの長い鼻になったと考えられております。
次に巨大な耳の方のお話です。多くの動物は汗が蒸発する時の気化熱の力で体温の調節をしておりますが、ゾウには汗腺が無いのでこれが出来ません。そこでゾウは、たくさんの血管を耳に集中させて空気中に放熱することにしました。つまりゾウの耳は聴覚だけではなく、体温調節の役割も果たしているのです。
哺乳類と鳥類の体温は年間を通じて一定です(恒温動物)。そもそも動物の体温は、生きていることによる体内での発熱量と、皮膚表面からの放熱量との均衡で決まっております。
体内での発熱量は細胞の数、即ちおおむね体の大きさに比例します。放熱量はおおむね体の表面積に比例します。ここでサイコロのような立方体を考えてみて下さい。1辺の長さが倍になった場合には、体積は8倍になるが表面積は4倍にしかならない、ことがお分りと思います。 

okinawa06.gif 
つまり体が大きくなるにつれて、発熱量の増加に放熱量の増加が追いつかなくなります。人間や馬の場合には汗腺があってそこからの気化熱でその差を補っていますが、ゾウには汗腺がないのでそれが出来ません。
 
 そのため発熱量と放熱量の差が24時間どんどん蓄積されていきますから、そのままだったら、自分自身の発熱のためゾウ肉ステーキ(?)が出来上がることになってしまうのです。

 そこで、体積が小さくて表面積が一番大きい形とはどんな形でしょう? それは何処に置くと一番放熱効果が大きいでしょうか? 
 ゾウの耳とは血管をそこに集めて集中空冷しているラジエータなのです。同じく汗腺を持たない犬の場合には、口を開けてそこからの気化熱によって体温調節をしているのはご承知の通りです。

このようにして、恒温動物は体温調節のためのいろいろな方法を開発してきました。こんど沖縄子供の国でゾウを見る時には、そんな積もりで見るととても興味が増すかも知れません。
Posted by takmi at 22:55