オムニバス通信 :

57号


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"横浜丘の手市民活動ITサポートプロジェクト「TaKMi」の情報誌"

  「横浜オムニバス通信」57号(発行日 2003年8月15日)
       
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□  □ 1. TaKMiのトピックス              □
□ □  2.市民活動イベント情報      □
□ □  3.横浜丘の手情報    □
□ □  4.街づくり講座   実践編その8       □
□  □□   5.今、電子自治体がおもしろい     □
□□□□□□□  6.TaKMi'sジャンプアップIT講座 休憩    □
□□□□□□□    7.編集後記                □
□□□○○ □□            □
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○○   ○○
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横浜オムニバス通信: http://home.catv.ne.jp/dd/taga/omni.htm
皆で乗ろう(全員参加)空でも走る(定期発行)心意気!
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           57号の編集担当は是永です。

長い梅雨が明けたと思ったら、そこはかとなく秋の気配が漂い、日照不足の影
響が心配される日本列島。パリでは猛暑が続き、お年寄りなどがたくさん亡く
なったと聞きます。アメリカ・カナダでは大規模停電で都市機能が大混乱に陥
り、新種ウイルス「Blaster(ブラスター)」の感染が拡大するなど、世
界的にいろいろな不幸や被害が続いていますね。私の知人宅でも「Blast
er(ブラスター)」の被害を受けました。新しいパソコンを買ったばかりで、
ウィルス対策をしようとしていた矢先だったとの話です。ウイルス対策ソフト
を入れていても、Updateを先延ばしにしているケースが意外と多いとも言わ
れています。これからはまめにUpdateをやることにしよっと。

■■57号−お急ぎの方へのご案内■■
1.TaKMiのトピックス
オフ会の企画をそろそろ考えなければ!

2.市民活動イベント情報
  ユニバーサル・デザインのまちづくり講演会、ほっと青葉の定例会、
「e-community2003」シンポジウムと100人ワークショップ、どうする主婦
…など、のぞいてみたくなるイベント満載。

3.横浜丘の手情報
  帰国生親子830人のメッセージ『海外で育つということ』出版のお知らせを
はじめ、国際ラウンジや生涯学習学級のお知らせなど、

4.街づくり講座
  新アジェンダの素案が完成し、県民意見募集が始まっています。悩み、練
り上げられたビジョンとは?

5.今、電子自治体がおもしろい
  中谷代表の切れ味鋭い行政批判が帰ってきました。

6.TaKMi'sジャンプアップIT講座
今回もおやすみです。


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1.TaKMiのトピックス
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●TaKMiのオフ会

TaKMiの仲間をはじめ、この横浜オムニバス通信を読んでくださっている
皆さんとも会えるようなオフ会を企画しています。お楽しみに!

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2.市民活動イベント情報
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まだ間に合うかもしれない・・イベントはこちら
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55号から
★7月19日〜8月31日「みんなでさがそう 未来の大発見!」第3回かな
がわサイエンスサマー
★8月31日締切「第3回横浜・人・まちデザイン賞」募集

56号から
★1 9/13 鉄町高水敷の野草管理作業と観察会
★3 8/23,9/27 水質しらべ&生き物しらべ
★4 8/26,27 初歩のパソコン講座 学校出前教室
★5 8/26,27 下水道施設見学会
★6 8/30 星空のコンサート

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◆◇55号イベント案内◇◆
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★1 8/21 スイカ割りと夏の虫のおりがみ

港北国際交流ラウンジ8月のプログラム

日時:8月21日(木) 13時〜15時
場所:港北国際交流ラウンジ
参加費:無料
申込:不要
http://homepage2.nifty.com/kohokulounge/

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★2 8/30横浜発 e-community(いいーコミュニティ)2003
〜協働型コミュニケーションで市民が変わる、行政が変わる〜

協働のありかた研究会よこはま(情報分科会)が企画したシンポジウム&ワー
クショップ。横浜の各地で起こっているICTを活用し、活性化したコミュニテ
ィの具体的な事例報告などを通じて、市民相互が、そして市民と行政が縦横無
尽に生き生きとコミュニケーションする新しい協働型コミュニティ
(e-community)のありかたを探ります。

日時:平成15年8月30日(土)13時半〜17時半
場所:武蔵工業大学・横浜キャンパス(横浜市営地下鉄 中川駅下車徒歩5分)
シンポジウム:3号館32A教室
ワークショップ:3号館33A、33B、33G、33H教室
内容:■第1部 シンポジウム「ICTでコミュニティが変わる」
13時半〜15時半
基調講演「ICTを活用した協働と地域コミュニティ」(仮称)
額田 順二(横浜国立大学教育人間科学部)
  提案報告「横浜市における協働型コミュニケーションに向けた課題」
  協働のありかた研究会情報分科会
  事例報告&パネルデスカッション
・洋光台第一小学校のネットディの取り組み
・あおば ぱそこん横丁の取り組み
・日野南連合自治会の取り組み
・シニアSOHO横浜・神奈川の取り組み
募集定員:150名

■第2部 新しい参画と協働のe-community向けた100人 ワークショップ
15時半〜17時半

協働型コミュニケーションが切り拓く横浜ならではのe-communityの
ありかたについて、市民、行政、企業の立場を超えた100人によるワー
クショップで提案します。ワークショップで参加者からだされた提案に
ついては、「横浜市協働の推進指針作成に向けた提言」としてまとめます。
募集定員:100名

申込み方法:氏名、連絡先(E-mail、FAX)を記載のうえ、シンポジウム、
ワークショップの参加を明記し(両方参加可)、下記までEメール又はFAX
でお申し込みください。Eメール:sympo830@yahoo.co.jp、FAX
(045) 664−0734

企画・問い合わせ先:「協働のありかた研究会よこはま 情報分科会」
原/070-5463−0441、関口/671−2029(横浜市都市経営局政策課)

主催:協働のありかた研究会よこはま(情報分科会)
事務局:横浜市市民局地域振興課市民活動推進担当/電話671−3624


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★3 9/6 講演会「ユニバーサル・デザインのまちづくり」
〜障害者・高齢者が住みよいまちとは〜

誰もが気軽に出かけられ、住みやすい町は、どんな工夫が
なされているのでしょうか?
アメリカなどのまちづくり事情に詳しい川内先生に
写真を見せて頂きながら、具体的なお話を伺います。

http://www.ran.sakura.ne.jp/~abs21/salon/2003/kawauchi/index.htm
日時:平成15年9月6日(土)14:00〜15:45
会場:青葉区役所別館 2階 社協会議室
講師:アクセス・コンサルタント 川内美彦先生
定員:50人(多数の場合抽選)
参加料:無料
申込先申込:往復ハガキに、住所、氏名、電話番号を書いて、
〒225-0024 市ケ尾町25-6 青葉区社会福祉協議会「まちづくり講演」
担当(Tel 972-8836、FAX 972-7519)または、
Mail abs-hq@egroup.co.jp
8月29日必着。多数抽選。手話希望者は、8月14日までに連絡を。

〜川内美彦先生プロフィール〜
一級建築士事務所アクセスプロジェクト主宰。
JUDA(日本障害者協会)代表として、様々な分野における
日米の情報交換を行うと共に、アクセス・コンサルタントとして
誰にでも使いやすく安全な街作りを提言。また、障害のある人の
社会への関わりを権利としていく活動を展開している。
「ロン・メイス21世紀デザイン賞」(2002年)受賞
「2005年日本博覧会バリアフリー対策検討委員会」委員
「中部国際空港バリアフリー対策検討委員会」委員など

●問い合わせ先
横浜市青葉区社会福祉協議会 まちづくり講演担当
TEL:045-972-8836 Fax 045-972-7519
Mail:abs-hq@egroup.co.jp

●主催
青葉バリアフリーサポート21(ABS21)
青葉区社会福祉協議会

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★4 9/11 「どうする?主婦 中途半端に自由な私達」連続講座説明会

都筑区生涯学級「ファースト・リーフ」が8回にわたり表題のような連続講座
を開催します。専業主婦がなににとらわれて中途半端になってしまうのかを見
つめたうえで、自分の本当にしたい事は何なのかを見つめ直し、それに向けて
の第1歩を踏み出すための講座です。講座説明会を9月11日に行いますので、
ふるってご参加ください。なお、連続講座申込締切は9月17日です。

●講座説明会
日時:9月11日(木)10:00〜11:00
会場:都筑区役所4階第4会議室
内容:講座内容の説明と質疑応答
その他:事前申込不要(子連れ可・保育なし)

●連続講座(8回)
時間:10:00〜12:00(ただし、第3回は9:45〜12:45、
   第4回は9:45〜12:15)
定員:30名
費用:全8回で1,800円
保育:2歳から。おやつ代ほか800円(8回分)、定員12名。
申込:ハガキまたはFAXで。講座名、氏名、〒、氏名、電話番号、応募動
機、講座を知ったきっかけ、保育希望の場合は子どもの名前・生年
   月日・性別を書いて下記へ。
   〒224-0032 都筑区茅ヶ崎中央32-1 都筑区役所生涯学習支援係
   FAX:948-2239
   9月17日(水)必着。申込多数の場合は抽選(説明会参加者を優先)。
問合せ:(運営委員)小泉 TEL944-1585

10月 6日(月):普通の主婦が「しんどい」のはなぜ? 講師/岩井阿礼氏
         区役所6F会議室
10月16日(木):講演をきいて感じたことを話してみよう
         都筑公会堂
10月23日(木)と10月30日(木):
         いろんな角度から自分を見つめ・考えてみよう
         講師/パク・ジョアン・スックチャ氏
         23日は区役所3F会議室9:45〜12:45
         30日は区役所6F会議室9:45〜12:15
11月13日(木):「夢を実現するイメージ理論」のススメ 講師/宮崎郁子
         区役所4F会議室
11月20日(木)と12月4日(木):やりたかった事をやってみよう!
         〜自分を変える・自分を動かす〜
         区役所6F会議室
12月11日(木):大人の自立とは?  講師/八巻香織
         区役所6F会議室


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★5 9/27 第88回インターナショナルトークサロン
守ろう地球、めざそう宇宙*宇宙ステーションの世紀*
ゲスト:菊山紀彦氏
    宇宙開発事業団招聘研究員 元種子島宇宙センター所長
    元筑波宇宙センター所長

日時:9月27日(土) 14時〜16時半
場所:青葉国際交流ラウンジhttp://www2.ocn.ne.jp/~aoba/
定員:60名
参加費:300円
申込:青葉国際交流ラウンジ tel:971-2040

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3.横浜丘の手情報    
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■■青葉区  耳より情報        
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「ほっと青葉」は青葉区の介護者・介護経験者・ボランティアが一緒になって、
よりよい介護について考えていく会です。

<ほっと青葉8月●定例会>

日時:8月26日〈火〉午後1時30分〜3時30分
会場:社会福祉協議会会議室
会費:無料
内容:介護保険〈在宅介護〉についてシンポジュムを開催します.ケアマネー
ジャー・訪問看護師・ヘルパー行政介護保険担当者の方々に各々の立場で介護
保険について話していただき、事前に会員にアンケートをとった結果を踏まえ
青葉区の現状を把握し、介護保険をより利用しやすくするためにどうしたらよ
いか、皆さんと考えたいと思います。関心のあるかたもぜひご参加ください。

<ほっと青葉9月●定例会>

日時:9月30日(火)午後1時30分〜3時30分
会場:社会福祉協議会会議室
会費:無料
内容:野原すみれさんをお迎えし、「頑張らない介護」講演会を開催します。
介護者のみなさん、介護の悩みを一人で抱え込んでいませんか?良い介護は頑
張らないことなど、どんな場でも苦労している介護者の側に立って発言しつづ
けていらしゃる野原すみれさんに介護についてたくさんの知恵をお話していた
だきます。元気をもらいましょう。介護中の方、関心のある方、ぜひ参加くだ
さい。

以上2回の定例会に是非多くの方に参加していただきたいと思います。介護はま
だまだ関係ないと思ってる方々にも。10年後、20年後、青葉区の福祉はどうな
っていくのでしょう。自分たちが願う青葉区の姿を考えていきましょう。

ほっと青葉 戸村恒子


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■■青葉区 青葉国際交流ラウンジから      
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★英語クラス後期受講生募集

日時:9月7日(日) 受付開始 9時半 締切10時
場所:青葉国際交流ラウンジhttp://www2.ocn.ne.jp/~aoba/
クラス開催期間:10月〜翌年3月
受講料:10,000円 当日持参
クラスは全て初級です。
英語A:木曜日 10時〜11時半
英語B:金曜日13時15分〜14時45分
英語C:火曜日19時〜20時半


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★帰国子女プロジェクト「海外で育つということ」発行のお知らせ

T-GAL帰国子女プロジェクトが2000年より取り組んで参りました、
帰国生と保護者に対するアンケート調査結果をまとめた冊子がようやく完成。
「帰国生親子830人のメッセージ『海外で育つということ』」
として発刊に至りましたので、お知らせいたします。

回収した帰国生親子830人へのアンケート集計と読み取り、
帰国生8人による座談会「本音で話そう」の記録、
啓明学園初等学校校長佐々信行先生と
座談会司会も引き受けて下さった朝日新聞アエラ編集部朴琴順さんによる寄稿、
帰国子女関係の資料など、読みごたえのある内容に仕上がりました。

※購入ご希望の方は下記までお申し込み下さい。
入金が確認され次第、送付させていただきます。
■郵便振替番号:00210-3-45931
■加入者名:T-GAL
■通信欄に「『海外で育つということ』希望」と明記してください

A4判142頁 1冊700円 
送料:1冊290円、2冊340円、3冊でも4冊でも同じで450円、
5冊以上は送料着払いとなります
詳しいお問い合わせは電話またはEメールで下記まで
■電話:070-5574-1617
■E-MAIL:shuppantgal@yahoo.co.jp

※「海外で育つということ」は
 (財)横浜市国際交流協会の助成により作成されました
http://www.geocities.co.jp/SweetHome-Green/1078/
E-Mail:tgal20yokohama@yahoo.co.jp

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■■都筑区  耳より情報         
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★ぐるっと緑道・遊歩道
〜車から安全な道のある街づくり〜

都筑区生涯学級が始まります。
都筑の街づくりで有名な川手先生や、清水浩さんたちが講師をされます。
日時:9月13日、10月4日、10月18日、10月25日、11月8日、
   11月15日の6回
定員:30名
申込:〒224-0032 都筑区茅ヶ崎中央32−1 都筑区生涯学習支援係
   氏名、住所、電話番号、応募動機を記入し、ファックスで948-2239
   8月20日締切
 

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ゴーヤで夏を吹っ飛ばそう!

台風一過の青空が広がっていた。夏の朝市は5時台が第一のピーク。曲がりき
ゅうり6本や小さめトマト1kgが50円と、掘り出し物が多いせいか。農家の
方がトラックから運びだした野菜を、いっぱいある中から選びたいせいか。味
もパワーも同じなのに、やっぱり見栄えを大切にする女性たち。花もよりどり
みどり!懐かしいケイトウが赤紫や黄色の夏を力強くアピール。枝豆、なす、
きゅうり、トマト、モロヘイヤ、にんじん、たまねぎ、じゃがいも、ねぎ、オ
クラなどにまじり、ニガウリが市場の真ん中でその個性を主張している。スラ
イスして豚肉、豆腐などと炒めれば、今大人気のゴーヤチャンプルーの出来上
がり(作り方はゴーヤ王国URLをご参照ください
http://www.58kingdom.net/recipi/r002.html)。大熊町のゴーヤはそんなに苦く
ないそうだ。今夜はゴーヤチャンプルーといきますか!ビールにゴーヤ、冷た
いトマトに、枝豆があれば言うことナス!夏の食卓は、朝市の野菜だけで大ご
馳走。

都筑区葛が谷ディスカウントストアOK前 港北ニュータウンふれあい市
korenaga keiko

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4.街づくり講座 ☆★☆鏑木塾☆★☆  実践編その8
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★ 素案完成と県民意見募集

新アジェンダ、やっと素案が完成しました。
県民意見募集が始まっています。

http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/kankyokeikaku/agenda/index.htm

県民討論集会も8月23日、27日、9月10日と3回あります。ぜひどうぞ。

http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/kankyokeikaku/agenda/touronshukai.htm

骨子のとき同様、出前での説明会も要望あれば開催します。やりませんか?
骨子のときは、2回出前説明会を行ないました。とても有意義な時間でした。

さて、前々回、素案で一番苦労したのはCO2削減目標だとのお話をしました。
その次に苦労したのはビジョンです。苦労はそこそこ実っていますので、
ぜひお読み取りいただきたいなと思っております。

http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/kankyokeikaku/agenda/vision.pdf

苦労した点は以下の2つの意見に中々合意がとれなかったためです。

(1)ビジョンは限りなくわかりやすくすべきだ。そうしないと人を
 惹き付けることができない。よって行動につながらない。
(2)ビジョンは多少難しくなっても、アクションとの連携もふまえ、
 長期的な社会の「あり様」をきっちり示すべきだ。そのために
 ビジョンを作っているのだ。

アジェンダの精神から言えば、(2)を重視すべきなのは当然です。しかし、
いざ議論になると中々合意ができません。「アジェンダとは何か?」 を
腹に落ちたレベルで委員が共有していなかったためと考えています。

市民参加では「知識付与」がとても重要ですが、それを単に「知識を与える」
という考えでやると、議論が深くなるとその知識はふっとんでしまいます。
「学習」のプロセスがないといけません。そういう意味では「知識付与」でなく
「知識獲得」が望ましいのです。ただし、これは大変な手間がかかります。

基礎編の手法の説明でも書きましたが、コンセンサス会議では
ジャーナリスなどトの概要プレゼンのあと、参加者が「何を質問すべきか?」
を議論することにより知識を獲得していきます。
シナリオワークショップでは、参加者が、専門家が作った4つのシナリオを
建設的に批判をすることにより知識を獲得していきます。
自らの能動的な動きなしに、知識は獲得できないものなのです。

基礎編 : http://www.ops.dti.ne.jp/~kabu/machi.html

ちなみに、ビジョンに、環境と直接関係が薄い社会計画的なものをどう
盛り込むかも、なかなか合意がとりにくいものでした。
「参画」「男女平等」・・といった概念です。もちろんアジェンダの
範囲ですが、持続可能社会との関係が見えるように書くのは難しいです。

あまりレスポンスがないので、このまま講座を続けるべきか少し悩んでいます。
ご意見、ご質問、感想、鏑木(kabu@ops.dti.ne.jp)までぜひどうぞ。

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今、電子自治体がおもしろい(40)    青葉区  中谷英世
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  横浜市が変わる!!  いよいよ動きだす「区役所改革」(その6)
    
         〜区の権限強化とは?〜

◆さて先回につづき「新時代行政プラン」にみる区役所改革。
本文をまだ読んでおられない方はまず目を通してください。
http://www.city.yokohama.jp/me/soumu/gyoukaku/shinjidai/shinjidai1.html

今、横浜市は新時代行政プラン?「アクションプラン」を10月に発表するためエ
ンジンルームをはじめ各セクションで検討が続いています。
5月に発足した「アクションプラン局・区横断課題解決案作成チーム」の検討作
業も大詰めです。
http://www.city.yokohama.jp/se/mayor/interview/2003/03053002.html

1.区におけるコミュニケーション機能の拡充
2.窓口サービスの拡充
3.民間化チェックの手法・仕組みの創設
4.既存公共施設の有効活用の推進
の四っ課題をめぐりそれぞれ、公募も含め局と区の若手職員が10名程度が集り夏
休み返上で熱心な論議をすすめています。また、青葉区役所でも若い職員が中心
になってオフサイトミーティングを自主的にはじめ熱い話し合いをしています。
庁内コミュニケーションの悪さを克服して、漸く新しい風が吹き始めました。

しかし、「区の権限強化は名目ばかり、人も金を付けないで、局から区へ仕事だ
けを押し付けている。これが分権なんだろうか?」という疑念の声が現場で大き
くなっています。

◇重点改革項目その3[地域行政機能の拡大・強化]」にはこのように書かれてい
ます。
『現行の地域行政制度である「行政区」の枠のなかで、最大限「地域」が公的サ
ービスの向上に役割を果たすために、身近な市民サービスの拠点である区役所の
仕事の分野を広げ、事業執行の権限・責任を強化する観点から、区と局の役割分
担をつくり変えます。』

これを実現するために、「予算、職員配置等に関する権限を拡充することにより
、区長は責任をもって区政運営にあたることができます。」と書かれています。

では現実に今の区と局の職員の配置がどうなっているのでしょうか?

◆平成14年度の横浜市職員の総数は32,891人です。
その内、関内など本庁の15局に12,660人、これに対して区役所に配置されてい
る職員は18区合わせて5,176人です。その他、教育委員会3,160人、市立大学
2,665人、消防局3,316人、水道局2,444人、交通局3,319人、事務局等113人
となっています。
本庁に39%、18区役所に16%、この比率は平成9年以来殆ど硬直化して変わりま
せん。この数字をご覧になってどう思いますか?

HPを作成するなど区の新しい広聴・広報の仕事が増えても職員の強化はナシ。
青葉区・都筑区など人口急増に対応して区の職員数増やすこともありません。
民間的発想でいえば「税収が殖えているのにサービスが還元されていない」こと
にもなります。

各区が独立した自治体であったとすれば、区民の命を預かる防災担当が総務課の
片隅で兼務の0.6人しかいない、交通政策を検討するセクションがゼロなどと言
うことはありえません。

◆新時代行政プランには
3−2:区役所の目標像として
(1)区民が納得できるサービスをすぐに提供する区役所
(2)区民とともに地域の問題を解決する区役所
(3)区民の声に絶えず耳を傾け、市政に反映させる区役所
また、
3−4:区役所改革に取り組み
(5)経営機能の強化(区役所の予算、組織機構、人員に関する権限強化)
(6)区役所予算の新設と区に関連性の高い局事業の予算要求
  ・区の権限・機構の拡充にあわせ、区が自ら予算編成を行う事業範囲を段階
   的に拡大していきます。
と謳われています。

地域の問題を本格的に解決するためには、予算編成能力と条例提案も出来るよう
な企画立案能力と権限を区に持たせない限り、分権化を目指す本格的な市政改革
にはなりえないと言えます。

◆重点改革項目4:
[局と区が自律的に運営できる仕組みづくりと局・区の機構の再編]
 自律的な組織運営のできる局と区を実現するため、予算、人員、組織の権限と
 責任を大幅に局と区に移転します。その前提となる、市政の基本方針を策定し
 、これにより、市全体として、より効果的・効率的な組織運営を実現します。
 また、時代の変化に沿った重点施策の変化への対応と権限・責任の局区への分
 権に沿った組織とするため、局と区の再編成をすすめます。

問題はこれをどのような理念を持って実現するのかです。現在の市と区の権限が
曖昧になった2重構造を単純化し「区が独立した市であるとすれば・・・」とい
った区をファーストオフィスとする理念をまず基盤にした再編制から始めるべき
ではないでしょうか?(続く)

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6.TaKMi'sジャンプアップIT講座   
□□□□□□―――――――――――――――――――――――――――――
今回はおやすみです。

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7.編集後記 
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北米・カナダの大規模停電は5,000万人もの人々に深刻な影響を与えました。
高圧送電線網が故障したためだそうです。地下鉄やビルのエレベーターに閉じ
込められた人もありましたが、テロではないことが明らかになり、市民は次第
に落ち着きを取り戻していきました。CNNは、2年前の同時多発テロ事件でニ
ューヨーク市民は助け合うことを学んだと報じています。道路は徒歩で自宅に
向かう人々が溢れ、車は沢山の人々に取り囲まれた状態でのろのろ運転しかで
きなくなっています。知らない人とも情報交換をし、地下鉄の運転再開を歌を
歌いながら待ち、タクシーへの相乗りを交渉したり…。整然と家路を急ぐ人ま
た人。彼らのような不測の事態への冷静な対応が、果たして私たち日本人にも
できるでしょうか?電気の重要性、電気への依存度、停電時の対応など、いろ
いろ考えさせられます。「ニューヨークで今一番明るい光源は、月だ」そうです。

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感想などを下記Eメール宛にお寄せ下さい。
また横浜の北部の市民活動イベント情報掲載を希望される方はイベント情報を
Eメールでお送りください。(無料)
編集の都合で記事の表現は変更することがあります。
横浜オムニバス通信 編集部 多賀、小池、是永 E-Mail TaKMi@egroups.co.jp
URL:  http://home.catv.ne.jp/dd/taga/omni.htm 
URL:  http://www.sanjocity.jp/~it-takmi/


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