オムニバス通信 :

55号


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"横浜丘の手市民活動ITサポートプロジェクト「TaKMi」の情報誌"

  「横浜オムニバス通信」55号(発行日 2003年7月21日)
       
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□  □ 1. TaKMiのトピックス              □
□ □ 2.市民活動イベント情報      □
□ □  3.横浜丘の手情報    □
□ □  4.街づくり講座   実践編その6        □
□  □□     +飛び入り小話  □
□□□□□□□   5.今、電子自治体がおもしろい(39)    □
□□□□□□□    6.TaKMi'sジャンプアップIT講座 休憩   □
□□□○○ □□   7.編集後記         □
□□ ○●○ □□□□□□□□□□□□□□□□ ○●○ □□□□□□
○○   ○○
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横浜オムニバス通信: http://home.catv.ne.jp/dd/taga/omni.htm
皆で乗ろう(全員参加)空でも走る(定期発行)心意気!
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           55号の編集担当は小池です。

TaKMiの総会を7月19日に開催しました。 TaKMiができてこれで丸2年が経
ちました。ドッグズ・イヤーどころかマウス・イヤーのITの世界での2年間
は本当に大きな変革を感じさせるに充分な長さです。世の中ブロードバンドが
当たり前、パソコンの値段もぐんと身近なものになり家庭に1台から一人1台
へと変わりつつあります。ぱそこん横丁に来る年配の方で、自分用のパソコン
を買いましたよ・・とニコニコ報告される方が最近多いのです。分からない、
難しい機械でもなく、びっくりするほど高い買い物でもなくなってきているの
ですね。もう少しすればテレビの画面で何でもできるようになるかも知れない。
情報の受発信が個人と個人から、個人と世界(不特定多数)に本人の自覚なし
に広がってしまう世の中に突入してしまいます。今こそ、自分を確立しなけれ
ばならない時だと思います。


■■55号−お急ぎの方へのご案内■■
1.TaKMiのトピックス
   カフェ@沙汰デー  って、なんかな?と、思ったら本文をご覧ください。
 
2.市民活動イベント情報
   夏休み近くなると皆さんの活動も休みになるんでしょうね。ボランティ
   ア活動している人が想像できます・・・

3.横浜丘の手情報
   朝市は一度いってみたい・・。でもなかなか実現しない。是永レポート
   を読んで納得するか・・・自分で行くか・・・ 

4.街づくり講座
   「真摯に、懸命に議論すれば合意できるというのは幻想と言っていい」
   これは一体どういうことなんでしょうね・・ 会議をもつ立場の人は考
   えさせられる内容です。
   
   *飛び入り小話:横浜市立大学学術情報センターの司書は何を考えてい
           るのか・・大学図書館って?
5.今、電子自治体がおもしろい
   区長の役割強化で区民の期待に応えられるのか・・・いよいよ身近な区
   民の問題になってきました。小さな政府ができるか、できないか?皆さ
   ん真剣に考えましょうよ

6.TaKMi'sジャンプアップIT講座
   今回もおやすみです。

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1.TaKMiのトピックス
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●TaKMiも新運営委員(10名)が決り、心機一転張り切って、地域の市民活
動のIT支援を考えて行きます。
●なんやかや会が6月21日をもって終了しました。今度からは、TaKMiの仲
間をはじめ、このオムニバス通信を読んでくださっている皆さんとも会えるよ
うに定期的にオフ会を持つことにしました。土曜日にしようかと考えています。
何か素敵な名前、ありませんか? お送りください。 TaKMi@egroups.co.jp
例えば・・・カフェ@沙汰デー

●2003年7月よりTaKMiの下宿屋さんサービスを開始。
詳細はホームページをご覧ください。
http://www.sanjocity.jp/~it-takmi/gesyukuya/index.html

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2.市民活動イベント情報
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まだ間に合うかもしれない・・イベントはこちら
54号から
★3  7/21 梅田川・水辺の楽校協議会〜子ども川の日〜
★4 7/25Language Enhancement
★5  7/28,29夏休み親子造形教室
★6  8/3 SUMMER Jazz2003
★7  8/30 鶴見川「川・風フェスタ」2003
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◆◇55号イベント案内◇◆
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★1 7/31 映画 「森の学校」 再上映
原作 河合雅雄「少年動物誌」

お父さん「子どもは一つおぼえ、二つおぼえて大人になっていくんだよ」
お母さん「おばあちゃんの命はお父さんに、そしておまえにつながっているん
だよ」
あなたはどんなお父さん?どんなおかあさん?
http://morinogakko.aaapc.co.jp

日時:7月31日(木) 1)10時半〜 2)13時〜 3)15時〜
場所:青葉公会堂
前売り:おとな 700円 子ども500円
主催:森の学校神奈川上映委員会
後援:横浜歯科医師会

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★2 7/22〜  ホームページ作成のテレビ番組の紹介です。

 NHK高校講座 情報A Webで発信しよう(1)
放送日: 7/18(金) 15:00-15:30
 内容 : Webページ作成ソフトを使って、文字や写真をレイアウトする方
      法を学習する。素材の作成やファイル管理の方法も扱う。
 再放送: 7/22(深夜 01:00-01:30)
      7/25 (15:00-15:30)
7/29 (深夜 01:00-01:30)

 NHK高校講座 情報A Webで発信しよう(2)
放送日: 8/1(金) 15:00-15:30
 内容 : 複数のページをリンクしてひとつのWebページにまとめ、発信する
     方法を学習する。また、本格的なWebページをつくるための手順と
     して、設計・収集・編集・発信・評価・改善の一連のプロセスを体
     験する。
 再放送: 8/5(深夜 01:00-01:30)
9/5 (15:00-15:30)
9/9 (深夜 01:00-01:30)

また、7/21〜8/31インターネットにおけるルール&マナー検定
がWeb上で受検できます。挑戦してみてはいかがでしょうか?

財団法人インターネット協会
インターネットにおけるルール&マナー検定を開始
http://www.iajapan.org/

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★3 8/9 大和市自治基本条例フォーラム
みんなでつくろうみんなの条例 〜市民自治が息づくまち〜
http://www.city.yamato.kanagawa.jp/bunken/jyourei/index.html

大和市の自治基本条例策定作業が、大和市自治基本条例をつくる会を中心に
行われています。
 市の憲法とも言われるこの自治基本条例がどんな条例であるのか、この条例
の制定により何がどう変わるのか、できるかぎりわかりやすく皆さんにお伝え
します。 ぜひご参加ください。

日時:8月9日(土) 午後1時〜4時30分(開場12時30分)
場所:大和市保健福祉センターホール
   ※小田急江ノ島線鶴間駅より徒歩5分
   ※駐車場に限りがあるため、なるべく公共交通機関をご利用ください。
○当日自由参加・入場無料!!
主催 大和市自治基本条例をつくる会・大和市
大和市自治基本条例をつくる会事務局(大和市役所企画部分権強化推進担当)
 TEL 046(260)5359
 FAX 046(261)4592
 メール bunken@gov.city.yamato.kanagawa.jp

☆バスガイドのひとりごと:この会にはこの前まで青葉区の生涯学習支援セン
ター勤務をされていたIさんも参加されています。一度彼女から直接レポート
をもらってみようかな・・・と考えています。
大和市はどこまでやるのか・・?

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3.横浜丘の手情報
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■■青葉区・都筑区・緑区、  耳より情報        
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★(仮称)横浜環状北西線の構想について オープンハウスを開設!!
http://www.yokohama-nwline.jp/openhouse/index.html

まだ間に合います!!  10時〜17時
青葉区 青葉区役所   7月22日(火)〜7月23日(水)
緑区  緑区役所    7月24日(木)〜7月25日(金)
都筑区 港北東急百貨店 7月28日(月)〜8月1日(金)

横浜市と国土交通省は、第三京浜道路の港北インターチェンジと東名高速道路
の横浜青葉インターチェンジ間を結ぶ、(仮称)横浜環状北西線の計画検討を
開始しました。
 今回の検討にあたっては、計画づくりの初期の段階から、関係する市民等の
みなさまに情報を提供したうえで、広く意見を聴いて計画づくりに反映させ
ていく新しい取り組み【=PI(パブリック・インボルブメント)手法】を導
入しています。
http://www.yokohama-nwline.jp/
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★FMサルース
http://www.salus.ne.jp/circle/
沿線で活動するサークルからボランティア団体、カルチャースクールまで幅広
くご紹介しています。
ジャンル別・地域別に検索できます。
サークルの登録も受付けています。登録及びご利用ともに一切無料です。

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★青葉区の水と緑の写真 募集
青葉区のHPにインターネット写真館が開館しています。
http://www.city.yokohama.jp/me/aoba/shashinkan/index.html
締切は9月1日(月) みなさーん。出してみませんか?

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■■都筑区  耳より情報         都筑区  是永圭子
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朝食にスイカをいただく盛夏かな

梅雨明けが待ち遠しい7月20日。今日も6時前から、葛が谷OKストアの前は沢山
の朝市ファンで賑わっている。なになに?黒山の人だかりができているのは、
スイカのカットサービス。巨大スイカにその場で包丁を入れ、サクサクと食べ
やすい大きさにカットしてくれる。新しいスイカが切られるたびに、買い物客
がグググッと引き寄せられ、みんなの口の中に赤い色が消えていく。

おお〜!ミョウガ、なす、きゅうりとくれば、我が家の味噌汁はこれにキマリ!
ナスときゅうりの柔らかさの間に、シャリシャリと歯ごたえのあるミョウガが
小気味いい、夏の定番味噌汁の具である。じゃがいもとたまねぎの味噌汁もお
いしい。もしかして、冬瓜は初めての登場かも?丸ごとは食べきれないので、
半分にしてもらう。それでも重いずしりの手応え。揚げといっしょに味噌汁に
入れると、これがまた旨いんだな。朝市で揚げも手に入るって、ウレシイ!5
時開店早々なら、ところてんもありますよ。

枝豆の身入りは申し分ない。見るからに甘そうな色合い。ツヤといい枝振りと
いい、力の漲った背格好をしている。小ぶりのかぼちゃもオレンジ、緑、黄色
とカラフル。じゃがいもと一口に言っても、種類はいろいろ。先週はアンデス。
今日は"インカのめざめ"なんて、南米のかおりが美味しさを際立てる。

見ていると買い物客は、大量買いをしていく。枝豆2把、トマト1kg、きゅう
り2かご(10本)、とうもろこし10本、しょうが4把、なす12本という具合。
私も今度はトマトを1kg買おうかな。トマトは生が一番おいしいけれど、これ
をフライパンでソテーして豚肉や鶏肉の付け合せにするのもグッド!さっぱり
したトマトソースとして上に載せれば、肉の塩分を減らせ、しかも違ったおい
しさが口に広がり一石二鳥。

夏のスープとしてオススメしたいのが、モロヘイヤスープ。牛のひき肉を炒め、
水を人数分加え、コンソメを適量入れる。そこに下茹でしておいたモロヘイヤ
を加え、レモン汁(中1個)を入れて出来上がり。酸味のきいた栄養満点の簡
単スープの出来上がり!モロヘイヤは朝市の超元気モロヘイヤに限ります。

朝市は、自信満々の作り手から直接買える。もれなく元気と知恵もついてくる
のがたまらない。今日教わったのは、味噌に青唐辛子のみじん切りを混ぜ、こ
れを暖かいご飯にのせて食べるというもの。余った青唐辛子は冷凍しておいて、
小出しにして使えばいいって。みんな私に良くしてくれる。また、来週も朝市
にいかなくちゃ!

港北ニュータウンふれあい市 都筑区葛が谷OK前
 
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■■とくとく横浜情報               
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★夏休みだ・・・・
子どもをどこへ、連れて行こう??という人へ

「みんなでさがそう 未来の大発見!」
第3回かながわサイエンスサマー 行事案内
7月19日〜8月31日まで
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/kagaku/summer/

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★ひとあし 早めの情報 

よこはまナビゲート 
http://www.yokohamashakyo.jp/new/s-1-14.html
平成15年度から支援費制度が実施されました。自分らしい暮らしの実現のため
に「しごと」、「くらし」、「あそび」に関する情報提供が求められています。
しかし現状は必要な情報の所在はバラバラで、行政からの情報も内容は限られ
ています。
 よこはまナビゲートは障害者自身の視点に立ち、自己決定できるための包括
的な情報が入手できるホームページによる情報システムを障害者自身の団体が
提供していきます

利用者が欲しい情報を入手することによって、当時者自身や家族の生活が豊
かになる。
どんな情報が欲しいのかご意見をください。

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★冊子紹介

☆広報誌「横濱」創刊号が出た!
http://www.city.yokohama.jp/se/mayor/interview/2003/03070202.html
1)シティセールスの一環として首都圏でも販売。横浜の歴史や魅力を掲載し
 たガイドブック的要素を備え、来客増の一翼を担っていきます。
2)市の施策等(創刊号はベンチャープロモーション)を分かりやすく解説す
 る市政情報誌です。
3)「民」の力を活用し、市民が創る「市民のページ」を設けています。
 (市民活動発信コーナー、読者が選ぶおすすめスポットなど)
発売日:平成15年7月3日(木)
A4判84ページ、10,000部発行
販売価格  1部400円(税込み)
販売先:市内・県内の主要書店及び首都圏の主要書店
    市役所市民情報センター(刊行物サービスコーナー)
    区役所売店
    地下鉄駅売店など

**バスガイドがつぶやく・・・
市民活動発信コーナーに登場する市民活動やってる人を市民局はどうやってつ
かまえてるんかな・
・・

☆横浜市ハンディ統計2003
Statistical Pocketbook of Yokohama 2003
 
これでみると18区の平均年齢が30代は4区。 それが北部4区です。
統計でみる横浜 http://www.city.yokohama.jp/me/stat/
なんと、統計通信<はまめる>というメールマガジンが発行されています。
http://www.city.yokohama.jp/me/stat/ml/index.html
現在第2号発行中です。 こういうメルマガをどのように使うのかは、想像力
の世界かも・・・  

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★耳寄り 横浜情報
第3回横浜・人・まちデザイン賞 募集
募集部門 
 まちなみ景観部門
 まちづくり活動部門

http://www.city.yokohama.jp/me/tokei/site/design/m11/kobo.html
横浜市では,魅力的なまちづくりをさらにすすめていくために「横浜・人・
まち・デザイン賞」を隔年で開催し,優れたまちなみ空間・建築物等(まちな
み景観部門)や,まちづくりに寄与する活動(まちづくり活動部門)を,市民
の皆さんから推薦していただきその中から表彰しています。
 皆さんの身近にある“周囲と調和している物”“歴史を生かした景観”“ユ
ニークなまちづくり活動”などを,どんどんお寄せください。

募集締切  平成15年8月31日(日)

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4.街づくり講座 ☆★☆鏑木塾☆★☆  実践編その6
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★ 会議のルールなど

現在、来週の環境保全推進会議の幹事会に向け、アジェンダの「素案」の
作成の真っ最中です。いま痛感していることは、プロジェクトの議論の仕方
についてもきちんとルールを作ることの大切さです。

前回、ビション作成ワークショップについてご紹介しました。その中で、
「真摯に、懸命に議論すれば合意できるというのは幻想と言っていい、
 手法とそれを使っての経験が重要だ」
と申し上げましたが、それは委員会の活動全体にも言えることです。

現在困っていることは、これまで積み上げたことをひっくり返すような
議論になることが多いことです。外部に発表する案作成の最終段階になって
そういう状態になるのです。しかも、委員はみな意欲あるまじめな方々です。

ビジネスの世界では、委員会や常設の会議を作る場合、「チャーター」
を作るのが原則です。その中で、最も力をいれるのが議事録の作成です。

(1)議事録は誰が書くか?
(2)どの範囲を書くか?
(3)チェック・承認はどの体制で行なうか?

これらをきちんと決め、その議事録を全員が共有しなければなりません。
今回の会議では、事務局である県が会議の「記録」を取ってくれるので
議事録はあまり重視しませんでしたが、それは間違いでした。

「記録」は「備忘録」に過ぎず、全員がどこで合意したのかをきちんと
書き込むことは難しいのです。やはり、きちんとした議事録が必要だったと
いまさら反省しています。会議の約束事を決め、「チャーター」として
書き起こして合意しておくことが、会議・委員会の成功には必須です。

素案は8月15日に発表し、またコメントをいただきながら、各地で
説明会を開催します。予定がわかり次第、お知らせします。
8月23日には、本郷台の「地球市民プラザ」でシンポジウムを
行なうことになっています。次回、詳細をご紹介できると思います。

実は、素案作成でもっとも困ったのは温暖化ガスの削減目標の設定でした。
アジェンダである限り、目標設定は施策と連動し、目標達成のため
施策のレビューもできないといけません。しかし、そのもととなる
政府の「地球温暖化対策推進大綱」は内容が不十分です。
さ来年にも、環境税を導入しようとしており、それで大綱も一変します。
このような変動期に、いかに目標を作るかに大変苦労しました。

ところでみなさん、「施策」「施策」といいますが、神奈川県が環境関連で
どれだけの施策を持っているかどぞんじですか? 事業の数は735あります。
これをチェックするのも県民・NPOの役目ではないでしょうか?
現在、県では環境基本計画の進捗状況の点検について意見募集をしています。
ぜひごらんください。

http://www.k-erc.pref.kanagawa.jp/keikaku/h15/index.htm


ご意見、ご質問歓迎です。鏑木(kabu@ops.dti.ne.jp)までどうぞ。
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飛び入り小話    <知的>ということと「情報リテラシー」
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             横浜市立大学学術情報センター 司書:高橋克明
                            
 <知的>であるということはどういうことか、などと言うことを書こうとし
たら大変です。いろいろな論があり、切り口も様々です。以前「第18回大学図
書館研究集会(平成13年9月:会場一橋大学)」で紹介した言葉を挙げて、大
学図書館と市民社会について話しを繋げようと思います。
『しかし、あらゆる階層の人々の生きた例を観察することによって、私は次の
ことに充分確信を抱いています。それは、男であれ女であれ、生まれながらに
して大きな能力を備えた人は、まさに知的と呼ぶにふさわしいものの考え方を
するようになるということです。たとえ、考えたことを完璧な言葉にして発表
することがないにしても。知的生活の真髄というのは、どの程度科学的である
とか、表現の仕方がいかに完全であるかということにあるのではなく、常に程
度の低い思考よりも、より高度な思考の方を採るということにあるのです。そ
いして、このような態度は、必ずしも膨大な量の知識をもたない人にみられる
傾向であるかもしれません。』『人を知的にするのは身につけた学識ではなく、
活き活きと、美しくものを考える喜びを感ずる一種の美徳であります。』

 この文章の著者は1834年(天保5年)英国ランカシャー生まれのハマトンです。
1894年(明治27年)に亡くなっています。
 この言葉を研究集会で紹介したのは、各大学図書館に<学術情報>を市民社
会へ提供してくださいねと訴えたかったからです。<知的情報>は既にこの現
代日本では公開されているではないかと、みなさんはお考えになるかもしれな
い。確かに出版の自由はありますし、いろいろな媒体によって<情報>は溢れ
ています。ところが、大学図書館という場で働いておりますと、いわゆる<学
術情報>は大学内および大学図書館界の中では流通しておりますが、学外一般
市民社会にはどうだろうかと考えますと、まだまだ閉鎖的です。国会図書館が
あるじゃないかって言われればそうですが、だから大学図書館は関係ないとい
うことにはなりません。公共図書館には学会誌とか学術論文掲載誌はだいたい
おいてない。(それなりにはある!)

 大学は学問をするところ、研究をするところです。そのことのために大学内
には図書館が必要となっています。こんな極論があります(こういう見解の方
も教員にはいるし、情けないことに大学図書館員にもいる)。『大学の図書館
をどうして大学外の人に開放する必要があるのか。それでは、学内の者は困る
ではないか。大学のための大学図書館でしょ。』

しかし、そういうところから出発すると先行きが無いのです。<学術情報と市
民社会>の話はそれで終わりです。大げさなものの言い方になってしまいます
が、1)大学ってのはいったいどういうとことろにあるんだ、2)市民社会の
中にあるんではないのか、3)市民社会は市民活動、企業活動、行政と様々な
営為によって成り立っているんではないのか、4)それら市民社会の諸活動の
ひとつが大学なんではないのか、5)学問研究するんだって自分のためと言う
のもあるが結局は人類社会のためなんではないのか、なじみのある言葉で言え
ば市民社会のためなんではないのか、6)学術情報とか知的情報とかは市民社
会の諸活動に関係はないっていうことなのか、などと私は思ってしまうわけで
す。知的活動というのはねと言いたくなるのですが、そのときに『ハマトンは
良いこと言ってるやね。』と思いました。

 『開放、それは駄目でしょ!』って方々に認識して頂きたいのは、『知的活
動は職業やその他市民社会での存在のあり方の如何にかかわらずあるんだぜっ。』
『大学だけが知的活動をしているわけではないんだぜっ。』てことです。こん
な初歩的なことを初めに持ってこなくてはならないというのは、つくづく大学
というところはかったるいところです(でした)。『知的活動の先端に位置し
てる私だから、知的活動をする人にはシンパシーがある。大学図書館使ってい
ただきましょうよ。』って思っていただけると、私は嬉しい。

 必要とする<学術情報(論文、学会情報その他いろいろですが)>をどのよ
うに調べるか、そしてどのように入手するかについて、大学図書館は学生、研
究者、教育者に知ってもらおうと努力してます。大学図書館の任務ですね。今
は紙媒体だけでなく、各種データベースを検索する、検索結果にもとづきその
論文などを大学図書館界の相互協力などで入手することになります。このこと
が、実は市民社会には充分に開かれていないのです。私どもの大学は横浜市立
ですからね、横浜市民社会が置いている大学なんです。そういう大学は、市民
社会へ<学術情報>を積極的に活用して頂こうというスタンスが最も求められ
る大学です。

 今はやりの言葉に<情報リテラシー教育>というのがあります。大学では
『学術情報を入手し活用するための能力を身につけて頂くための教育』という
ことになります。横浜市立大学では先駆的な京都大学附属図書館に続けと努力
を重ねております。私どもは、こういう<情報リテラシー教育>を市民対象に
もやってしまおう、やらねばならない、と平成13年度から開始したのです。
<オープンガイダンス(情報探索講習)>と称したわけですが、それとは別の
大きな課題<市民貸出>については「市民利用制度」を作りまして、昨年の秋
から横浜市内在住・在勤・20歳以上と言う条件で、貸出カード発行となりまし
た。この先の課題は、利用できる、資料も借りることができる、しかし如何せ
ん横浜市立大学は横浜の最南端、青葉区から(他の区からも)遠いではないか、
それに日曜が開いてないではないか、不便である!ってことの解決です。横浜
市立大学がみなとみらい地区にあると良いと私は思いますが、それは今のとこ
ろ言っても仕方がない。そこで、考えられるのは、横浜市図書館と連携をとっ
て、各区館に横浜市立大学学術情報センターの本が届くという方法です。横浜
市図書館各館ではすでにそうなっていますから、それに横浜市立大学がそれに
加わるということです。これも、実現するには紆余曲折ありそうで、かったる
いことではありますが、そうならないといけないと思っています。市民が利用
できる日曜開館についても「そうなりましたよ」との報告ができる日が近いん
ではないかと思っています。公式ではまだ言えないからこんな言い方になりま
す。

 上記の「オープンガイダンス(市民対象情報探索講習)」は今まで、横浜市
民対象でしたが、大都市横浜がそんなケチなことではいけません。貸出カード
発行は横浜市民対象ですが、閲覧は横浜市民に限定してはいません。
横須賀の方もいらっしゃるし、茅ヶ崎からだって、厚木からだって,必要とな
れば市民の方は勉強に来ます。そういう方たちにも、<学術情報の入手し活用
するためのノウハウ>について知って頂きたい。そこで、市外の方でも結構で
すとしています。

 冗長になってしまうのが悪い癖ですが、役所的文言より、話し言葉ふうのが
いいやねと思いまして。私はすでに50代半ばのオジサンですが、この世代は昔、
若いときに大学を解体しろ、特に東大なんか絶対解体なんて騒いでいた世代で
す。で、自分の大学は解体したいと言ったのか。苦学生?(遊んでいたのかも
しれない!)の私にはそんなことしている暇はなかったですが、その当時も今
も大学ってところはなんかとても閉鎖的です。そのおおもとのところは、大学
の研究者や教員がある種エリート意識を強烈に持っているが、それが市民社会・
国民社会を背負わせて頂きますという方向のエリート意識になっていないで、
内向きな結合体意識で市民社会を外と捉えエリート意識を持つという形になっ
ているからではないのかなと考えています。

横浜市立大学学術情報センターはこの数年、一所懸命、学内と学外市民社会
と双方のことを考えて奮闘してきていますが、教学組織が『絶対ハンタア〜イ!』
とならなかったから、ひとつずつ実現しているのであり(それなりに大変では
ありました)、基本的に市民のほうを向ける大学であると思います。何するに
も賛成、反対、どっちでもないというのがあります。学術情報センターの目指
している方向はいいんじゃないのと仰る教員もいまして、力強いことではあり
ます。

おかげさまで、私どもの市民社会へのサービス取り組みは、全国の大学図書
館(言い過ぎか)に知られることになり、講演依頼とか発表依頼とかが続いて
います。まだまだたいしたことが出来ていませんし、他の大学図書館で先に進
んでいるところもあります。他大学図書館の実績ある先輩司書から勉強させて
頂いておりますので、さらにやっていこうかなというところです。

 ところで、私は横浜市立大学の学術情報センターが大学図書館として市民社
会に貢献するという方式以外の道だってあるんではないか、学術情報を含め一
大情報提供機能センターみたいなものを<みなとみらい地区>に作って、横浜
市、企業体、NGO、横浜市民、それらの組み合わせで経営するというのはどう
なんだろうと思い始めています。横浜社会立(財団なのか法人なのか?)とし、
横浜市民社会の共有物とする。大学はその主要な構成員ではあり、その機能を
使用する権利があるみたいな。そうなれば、大学のものだからそこまではどう
のこうのと言う話はなくなります(横浜市立大学は小さい大学ですから、大学
図書館の予算を確保するって言ったってたいしたことにはならない。それでで
きる社会貢献というのもしまいに頭打ちになる)。大学もその主要メンバーだ
から使う権利があるといえるのだし、横浜市民社会のいろんな構成体、構成員
も権利が生じます(協賛金とか使用料とかは必要ですが)。そういうことなら
知恵を貸そうと言う方がいらっしゃると有り難く思います。馬鹿げた案で空想
的に過ぎると言うことでしたら、すごすごと持ち場に戻って勉強しなおします。
 今回、そちらの小池さんから『TaKMiのメルマガに何でもいいから、書かない
?!』と言われました。『なんか〜で良ければ書くう!』と応じて書きました。
読者のみなさん、お退屈様でした、ごめんなさい!これで、次回からは小池さ
んが誘わない。私も楽!

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今、電子自治体がおもしろい(39)    青葉区  中谷英世
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  横浜市が変わる!!  いよいよ動きだす「区役所改革」(その5)
    〜区長の役割強化で区民の期待に応えられるのか?〜

◆さて先回につづき「新時代行政プラン」にみる区役所改革。
本文をまだ読んでおられない方は是非読んでください。
http://www.city.yokohama.jp/me/soumu/gyoukaku/shinjidai/shinjidai1.html

◇重点改革項目その3[地域行政機能の拡大・強化]」にはこのように書かれてい
ます。
『現行の地域行政制度である「行政区」の枠のなかで、最大限「地域」が公的サ
ービスの向上に役割を果たすために、身近な市民サービスの拠点である区役所の
仕事の分野を広げ、事業執行の権限・責任を強化する観点から、区と局の役割分
担をつくり変えます。』

これを実現するために、「予算、職員配置等に関する権限を拡充することにより、
区長は責任をもって区政運営にあたることができます。」と書かれています。
そして、区役所の目標像として
(1)区民が納得できるサービスをすぐに提供する区役所
(2)区民とともに地域の問題を解決する区役所
(3)区民の声に絶えず耳を傾け、市政に反映させる区役所
と、謳われています。

◇問題はこれをどのように実現するのかです。

そこで 区役所改革の取組みとして、区長の機能を重視した区政運営を強化する
方策を示しています。

1. 庁内区長公募制度
2. 区政運営方針の策定と公表
3. 区づくり経営会議の創設(会議概要の公表)
4. 区役所白書の作成と区役所事業評価委員会の設置
5. 経営機能の強化(区役所の予算、組織機構、人員に関する権限強化)
6. 区役所予算の新設と区に関連性の高い局事業の予算要求
・区の権限・機構の拡充にあわせ、区が自ら予算編成を行う事業範囲を段階的に
 拡大していきます。
7. 広報広聴機能の充実(区長への手紙、電子会議室など)

注目の1.「庁内区長公募」については16年度から具体化する計画ですが、中
田市長は記者会見でこう答えています。
http://www.city.yokohama.jp/se/mayor/interview/2003/030318.html

『記者:区長公募については全区でやるのか。
市長:最終的には全区でやる。ただ、議論をしている中で、おそらく単年度で全
 区を募集する事はしないと思う。
記者:実施する際に、現行の区長がいるが、それを追い出すというようなことに
 なりかねないが、そのあたりの調整はどのようにするのか。
市長:それらの細部はこれから詰めることになるが、現行の区長の在任期間等も
 考慮しながら、どの区から始めていくかといったことなども考えた方がいいと
 思っている。
記者:今は庁内公募ということで枠を限っているが、現行法で外部からの区長任
 用というのが可能なのかどうか、また、そういう考えがあるか。
市長:法的、事務的にはできると思うが、それは次の段階だと思う。

◆これまでも区の権限強化と称して「区づくり推進費」「区福祉保健センター」
などを行ってきました。しかし、縦割り行政の中ではなにも解決していないこと
は周知の事実です。それだけに、現在の法律の範囲での試みだとしても今回の
「行政プラン」の実行を大いに期待したいと思います。

しかし、これからは区長の権限が強化され、やる気のある区と無い区では格差が
つくのが当然になってきます。しかも、区長はあくまで役人で区民は選ぶことが
出来ません。区民は選ぶ権利と選んだ責任を持ちようがありません。任命権者は
唯一市長ですが、区民の評価をどう把握するのか、その仕組みが不可欠だと思い
ます。

「どうして青葉区と同規模の町田市、多摩市、藤沢市と同様に自分達で首長を選
べないのか?東京都の世田谷区や大田区は同じ区なのに区長公選が行われ、民意
が直接反映されるから行政サービスが充実しているのではないのか?」といった
素朴な疑問が市民の間に横溢しています。

◆350万の巨大都市横浜を一人の首長と一つの議会が運営するには既に適正規
模を遥かに越えてムリがあります。地域特性にあった行政サービスの実現、民意
の反映と言う地方自治の一番大事な住民自治の基本課題が、広域行政の効率性と
スケールメリットの美名のもとにないがしろにされて来ました。
この矛盾を「行政区」とうい現在の法律の範囲の中で少しでも解決しようと言う
のが「新時代行政プラン」の取組みです。

◇地方行政制度でいう「行政区」とは、東京都の世田谷区などの「特別区」と違
い、市役所の支所の役割でしかありません。
横浜市・大阪市などの政令指定都市は全て「行政区」です。東京都の「特別区」
は、民意反映のため区議会を持ち区長も選挙で選ばれています。

昭和22年に「地方自治法」が制定され、
・都の区は特別区として、原則として市と同一の機能を認め、区長は公選とする
・東京都は基礎的団体ではなく、道府県と同様、市町村を包括する団体とする、
とされました。平成12年には「地方自治法」が改正され、特別区の権限が更に
強化され「基礎的な地方公共団体」と位置付けられ、市町村同様の独立性が強化
されました。

東京都に「特別区」が設置されて56年、静岡県と同規模の人口を有する巨大都
市横浜の「大都市内の分権」は横浜「新時代行政プラン」を超える国の大都市政
策としてクローズアップする必要があります。  (続く)

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6.TaKMi'sジャンプアップIT講座   
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制作予定者が研修旅行中のため おやすみです。

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7.編集後記 
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6月22日から「冷房温度28℃、軽装での勤務」をやっている横浜市。市長
をはじめ、幹部職員およびできるだけ多くの職員に取り組んでもらいます。と
各区役所での取り組みは涙ぐましい・・・。「優秀な取組については、表彰し
ていきます。」とあるからには頑張らねば。でも、先日雨が降って湿度は最高
に上がっている昼下がり・・・とある区役所では、建物が古いのか全館温度設
定ができないのか蒸し風呂状態。あっちでもこっちでも職員は胸元広げて、手
元にある書類でパタパタ。ある日はとうとう待ち状態のおばあさんが倒れた・
・とのこと。区長室は、お客様の対応のためクーラーが効いているとか・・ 
臨機応変にできんのかな? 異常冷夏でやっていけそう状態ですが、これから
気温が上がるとどうなるか・・見ものです。

家庭でできる省エネ:
○待機電力
・コンセントを抜き待機電力を削減   消費電力の10%近くが「待機電力」

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