オムニバス通信 :

11号


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"横浜丘の手市民活動ITサポートプロジェクト「TaKMi」の情報誌"

  「横浜オムニバス通信」11号 (発行日 2001年11月11日)

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 □□□ 1.TaKMiのトピックス        □
□ □ 2.市民活動イベント情報          □
□ □ 3.横浜丘の手便り   □
 □  □□   4.市民活動紹介                  □
 □□□□□□  5.エッセー               □
□□□□□□□  6.編集後記              □□
 □□□○○ □□                  □□□
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    ○○   ○○ 
"みんなで乗れば楽しいハズ。情報も満載、横浜のバス方式の心意気" 
横浜オムニバス通信: http://home.catv.ne.jp/dd/taga/omni.htm 

01年11月11日11号 1が7つ偶然に並びました。本当に素晴らしい日でした。
今日は9号のイベント情報で紹介した「たまりん場ハイク2001」に参加
して来ました。秋晴れの寺家ふるさと村を総勢130名ほどの参加者と歩いてき
ました。中学生、高校生、学校の先生とのほのぼのとした会話、目は不自由で
も心は自由なご婦人と真っ赤に色づいた紅葉の小道を腕を組んで歩きました。
東急CATVが取材にきていて、明日12日(月)東急CATV9chで夕方
5時から12時まで各時間の10分前後に放送があるそうです。
             老いの手に 若き手渡す 紅葉かな (たが)

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1.TaKMiのトピックス
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◆シンポジウム 「地域社会とIT活用を考える」

コメンティターとしてTaKMiから小池副代表が参加します。
興味のある方は是非ご参加下さい。

日 時:平成13年11月29日(木)13時〜18時(受付:12時半〜)
場 所:慶應義塾大学(三田校舎)東館(G−SEC)6F
   〒108-8345 東京都港区三田2-15-45
主 催:「地域社会とIT活用に関する研究会」
共 催:慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所
後 援:株式会社富士通総研
参加料:無料
(問い合わせ)
慶應義塾大学メディアコミュニケーション研究所内
「地域社会とIT活用に関する研究会」事務局(担当:太田、瀧口)
〒108−8345 東京都港区三田2−15−45
TEL 03−5427−1596
FAX 03−5427−1636

◆TaKMiのメーリングリストの話題
TaKMiの会員やサポーター会員が連絡や意見交換をしているitspという
メーリングリストがあり、最近以下のような話題が飛び交っていました。

「Virtual Community」の「Virtual」の意味ってなんだろう?日本語では仮想社
会と訳され、仮面を被ったうそっぽい社会というイメージがあります。英語の
「Virtual」には「My wife is the virtual boss in my family.」などに見られ
るように「事実上の、実質的な」という第一義の意味があり、仮想社会を劣った
現実社会の代用物と考えるのではなく、同列の価値をもつ別次元の社会というよ
うに考えられないかというようなことを議論しました。
 Eメールに使用される顔文字が話題になりました。文字だけでは微妙な感情が
伝わらないのを補うためによく使用されます。しかし視覚障害者のための読み上
げソフトはこれを記号として読み上げるので、意味不明になってしまいます。こ
れを顔文字として読めるソフトがほしいという意見がありました。この横浜オム
ニバス通信はそういった目で見直すと問題ありです。
 NHKBS−1で「エンデの遺言」の続編として、「続・エンデの遺言」が放
送されたのをきっかけに「地域通貨」が話題になりました。金融システムの不安
定、テロ、貧困を生み出している原因が現代の貨幣にあるというエンデの「根源
的なお金の問い直し」は示唆にとんだ深い洞察だと思います。エンデが提案して
いる「劣化し、利子のつかない」地域通貨は興味深い研究テーマだと思います。

TaKMiのメーリングリスト参加希望の方は以下にメールでご相談下さい。
TaKMi@egroups.co.jp
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2.市民活動イベント情報
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9号掲載分(11/14 以降のイベント)
★6 10/25-12/13 こんなこといいな、できたらいいな
★11 11/18 『おはなし フェスティバル2001』
★12 11/22-12/13 『おはなしの講習会』
★13 11/24 市ヶ尾・谷本川の水質調査と生き物調べ
★14 11/24-12/15 おしらせ 青葉区生涯学習自主事業
★15 11/26 演会のお知らせ「教育ってなんだろう?学校ってなんだろう?」

10号掲載分(11/14 以降のイベント)
★4 11/10-12/15 生涯学習「ナイス・ライフ」
★6 11/17 AUCVパソボラ相談会、勉強会
★7 11/18 早渕川・矢上川・平瀬川 流域境ツアー
★8 11/23 愛のフェスティバル
★9 11/24 青葉区若者フェスティバル(交流広場「たまりん場」)
★10 12/8-9 グルメキャンプ@くろがね青少年野外活動センター
★11 11/25 青葉区防災講演会

11号 新イベント情報

★1 11/20-24 「長野ヒデ子絵本原画展」と囲炉裏端サロン

 開催の主旨は長野ヒデ子さん(今夏まで都筑区在住)の絵本の楽しさを、
多くの人に伝えたい。長野さんの天衣無縫の人柄をみなさんにご紹介したい。
 なぜYTM(ヨコハマ都筑ミュージカル委員会)が企画実行しているかと
いうと、YTMの応援団、「ファンズYTM」の長野さんが代表であり、長
野ファンのYTMの親父達が、言い出しっぺだからです。

 ◆「長野ヒデ子絵本原画展」(入場無料)
  日 時:11月20日(火)〜24日(土)
  場 所:都筑民家園
  展示作品:「たいのたいこさんえんそくいきタイ」
       「狐」新美美南吉作
       「海をかえして」
       「不思議の森の三日坊主」(ポスター)以上54点       
 ◆ 都筑民家園囲炉裏端サロン
  日 時:11月24日(土)13時〜15時
  場 所:都筑民家園
  内 容:「長野ヒデ子さんのおはなし聞きターイ」    
  会 費:500円(茶菓つき)
  申込み:下記連絡先まで
 ◆「絵本・紙芝居・おはなしでたのしみターイ」(会費無料)
  日 時:11月23日(金祝).24日(土)11時〜12時30分
  場 所:都筑民家園
  出演者:イセザキ座、都筑区・青葉区のおはなしグループ他
  *茶店と駄菓子やさんと絵本屋さん同日開催

以上3つの連絡先:
 YTM(ヨコハマ都筑ミュージカル委員会)Tel&Fax 045-941-3933(江幡)
 又は都筑民家園 Tel/Fax 045-594-1723

★2 11/22『市ヶ尾・谷本川の野鳥調査』のご案内

野鳥観察のシーズンになりました。今年は、どんな冬鳥がやってくる
だろうね。一緒に調べませんか?

日 時:平成13年12月22日(土) 10:00〜12:00 
集合場所:谷本川(鶴見川)の落合橋と寺家橋(二箇所)
内 容:集合場所から、青葉区役所別館裏(市が尾駅 徒歩五分)まで、
    谷本川沿いの野鳥を調べます。
持ち物:歩きやすい服装と靴、帽子、タオル、飲み物など
    野鳥観察の双眼鏡があればお持ちください
申込み:12/20(木)までに、問合せ先まで。
主 催:あおばく・川を楽しむ会
問合せ先: Tel&Fax  045-972-7028 (今井)
E-MAIL: imai-kaz@rf.catv.ne.jp
      URL: http://isweb31.infoseek.co.jp/area/ikadar/

★3 11/22 SLA青葉・元気塾 ウォーキング&Teaトーク
 
晩秋の「日野往還」を市ヶ尾から寺家ふるさと村へ楽しいウォーキング。
寺家ふるさと村「四季の家」ではリラックスして、加齢にともなう身体
と健康についてのTeaトークです。

日 時:11月22日(木)
受付開始:9時 青葉区役所別館会議室(ロビーに案内を出します)
スタート:10時
TEAトーク:11時 四季の家 現地解散です。
参加費:500円
定 員:30名
申 込:横山 tel 045-961-3297
主 催:関東SLA協会青葉会 

★4 11/27  横浜子育てサポートシステム 青葉区説明会

横浜子育てサポートシステム(提供会員募集のご案内)
 〜子育ての経験をお持ちのみなさまへ〜
地域ぐるみで子育てを支援していくことを目的に、横浜市の事業として
10月から全区でスタートしました。現在会員を募集中です。
会員になるためには、説明会に参加、指定研修を3日間受講後、会員登録
提供会員の資格:満20歳以上の健康な方で子育て支援に熱意のある方
        (年齢上限はありません)
会 費:保険料相当分として月額150円納入
報 酬: 月〜金 7時〜19時 800円/1時間
    土・日・祝および上記の時間外 900円/1時間

青葉区説明会の日時:11月27日(火曜)10時半から約1時間
場 所:青葉区役所別館2階 社協会議室
申込み:青葉区社会福祉協議会 Tel 045-972-8836 Fax 045-972-7519(石原)

★5 12/1 音のあそび場 “どっちでもいい世界”

ここは音のあそび場
ここにはいろんな音が集まってくる
ここにはいろんな人たちがあつまってっくる。
ちょっと遊びに来てみない!

日 時:12月1日(土) 10時〜16時
    出入自由、休憩、お昼は各自好きな時に。
場 所:横浜ラポール2階ラポールBOXまたは、外
入場料:無料
対 象:だれでも
作ったもの持ちかえり可、音の遊び道具持ちこみ可
問合せ:NPO法人 子ども応援ネットワーク
    Tel/948-4877 fax/948-4878 e-mail/kokomo-ouen@usa.net

★6 12/5 中村哲医師のアフガン緊急報告会

日 時:12月5日(水)13時30分〜15時
場 所:神奈川県民活動サポートセンター2階ホール
交 通:横浜駅前「三越」裏 
会 費:1000円(全額「アフガン・いのちの基金」に寄付)
主 催:アフガン・今私たちに出来ることを実行委員会 
連絡先: Tel/Fax 045-941-3933(江幡)
    *また、実行委員も募集中です。

★7  12/8 会員だよりPlaza News No.16 より

プラザサロン「市民活動&まちづくり インターネットをどう使う?」

日 時:12月8日(土)14時〜15時50分
話題提供者:小山紳一郎(神奈川県国際交流協会)
定 員:30名 
参加費:無料
受付け:11月15日から
申込み:厚木市情報プラザ Tel 046-220-2711
   http://www.city.atsugi.kanagawa.jp


★8 12/22 パソコン相談・体験コーナー (通算9回目)

「ドリームナビゲーター横浜」と協力して隔月行っているパソコン相談
コーナ−です。
日時:12月22日(土)13時〜16時(受付12時半から)
場所:ラポール
http://www.yokohama.psv.org/」

あなたもDream Navigator Yokohamaでパソコン・サポート・ボランティア
(パソボラ)をしてみませんか!随時、パソボラをしてみたい方への相談を行
っています。詳細は、事務局までお問い合わせください。メールでの問い合わ
せも大歓迎です。
 横浜市内で開催される障害者とパソコンをテーマにした体験会・講習会・講
演会などのコーディネートや講師派遣を行っています。
お問合せ:Dream Navigator Yokohama事務局
ごぼうハウスPC内 担当:岡村
Tel:045-948-5963(平日9時〜17時) Fax:045-948-5964
E-mail:dny-info@yokohama.psv.org
   

★9 横浜市のIT講習会最後(第5期)の募集

12月10日(月)で締め切られます。
まだ抽選に受からない人が周りのおられたらリマインドしてください。

問合せ:横浜市IT講習募集・受付センター
Tel 045-329-3071 Fax 045-664-9386


◆市民活動イベント情報の募集
横浜北部の市民活動イベント情報掲載を希望される方はイベント情報を
下記まで、本欄の様式に習いEメールでお送りください。(掲載は無料)
編集の都合で記事の表現は変更することがあります。

横浜オムニバス通信編集部:E-Mail:TaKMi@egroups.co.jp (多賀、小池)

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3.横浜丘の手便り
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■ "LIVING IN TSUZUKI"          TEIC    森 敦子          

私たち都筑区のボランティアグループTEIC(都筑英語情報コネクション)は、
この度昨年の"LIVING IN TSUZUKI" に続き、"LIVING IN TSUZUKI PartII"
を発行いたしました。TEICは外国人区民の方々が、より快適に暮らせるよう
に、「暮らしに役立つ情報誌」の発行という形で、その生活を支援することを
目的として活動しています。"LIVING IN TSUZUKI"は緊急時や急病のときの
連絡先、ゴミの出し方、多言語での相談窓口、防災マップ、国民健康保険の加
入方法、妊娠・出産・育児情報、外国語の通じる病院情報など、生活に必要な
情報を英語、日本語(ルビつき)でカード形式にまとめた生活ガイドブック
で、無料で配布しています。都筑区以外にお住まいの外国人の方々にも十分役
立てていただける内容ですので、是非ご活用ください。都筑区役所の総合案
内、都筑図書館においてあります。詳しく知りたい方は、下記までお問い合わ
せください。
    都筑区役所 地域振興課  Tel:045−948−2234

"LIVING IN TSUZUKI"
TEIC (Tsuzuki English Information Connection), a volunteer group
based in Tsuzuki Ward, has published "LIVING IN TSUZUKI Part II" - a
second edition to the "LIVING IN TSUZUKI PartI" published in May 2000.
TEIC aims to publish in English, information which will help those
from foreign countries to live in Tsuzuki Ward more comfortably and
satisfactorily. Part I includes matters such as how to call numbers
110 and 119, emergency clinics open holidays and nights, counselling
and support services in different languages, public facililties, and
disposal of garbage. PartII includes matters such as disaster
prevention, national health insurance, vaccinations, pregnancy,
childbirth and child care matters and medical institutions providing a
foreign language service.

We compiled "LIVING IN TSUZUKI" in both English and Japanese (with
furigana), produced not as a booklet but as separate cards. We trust
that the card format will make the guide more useful in daily living.
We also hope that the guide will be useful to foreign residents living
in other wards. You can pick up "LIVING IN TSUZUKI" free of charge at
the general information desk in the Tsuzuki Ward Office and Tsuzuki
Library. For more information, please call: The local Area Promotion
Division, Tsuzuki Ward Office Tel: 045-948-2234.


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4.市民活動紹介
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◆◇「おやじの腕まくり」活動日記−第5回   青葉区  千葉恭弘
 −おやじが変わる、家族が輝く、地域がよみがえる−

おやじの意識はどう変わった?
活動を通じておやじ達の意識はどう変わっていったかを見てみましょう。薬の
効能書きのように使用前・使用後でドラスティックに変わったと言いたいとこ
ろですが、そんな急激な変化が起きるはずもありませんし、起きたとしても長
続きはしないでしょう。確実に言えることはおやじの休日の過ごし方が変わっ
たことでしょう。イベントが重なる時には土・日の生活の方が忙しくなりまし
た。
地域イベントで協働した他のグループを通じて多彩な地域活動があることが分
かり、違った活動にも積極的に参加して行くメンバーが増えています。10を超
えるグループに入会し、大変忙しく活動をしている人もいます。こうして関わ
りあったネットワークを通じ、徐々におやじと地域、おやじと家族の関係も変
化し出したと言えます。個々のおやじの持つ才能は実に多彩です。その才能を
発揮できる場を見つけた人は、それこそ輝きをとりもどしていたという言葉が
オーバーな表現ではないように思えます。ただそんな人はまだまだ小人数であ
ると思いますが・・・。
今日もたまりん場のハイキングで寺家ふるさと村をハイキング、多彩な世代・
人々との交流を楽しみ、里の秋を満喫してきました。その後、藤が丘地区セン
ター祭の子供工作塾に合流し、ブーメランやプラバン作り、バルーン教室と、
メンバーの才能を活かした工作指導に時の過ぎるのを忘れて、結構充実した日
曜日の一日でした。家庭サービスをちょっと横に置いての土・日の過ごし方で
す。ひょっとすると自分の家族はどうするの?といったお小言がでるかもしれ
ません。でも、そうしたら、お子様もいっしょにイベントにでて楽しむ機会を
作りましょうと誘う絶好のチャンスです。

これからの方向
 おやじ達の腕まくりもそろそろ8年を迎えます。活動するメンバーが固定化
してきたこと、新しい若いメンバーが増えずに徐々に高齢化してきていること、
活動がマンネリ化してきていることなど問題点も抱えています。毎年、今年こ
そは新しい活動の方向をみんなで模索していかなければならないと思ってはい
るのですが、まだ手探りの状態が続いています。新しく芽生えて来たネットワ
ークへの広がりを進めて、いつも活気のある刺激的な地域活動を続けて行きた
いと思っています。本稿を読まれたおやじの方々、興味があれば是非近くの
おやじグループの活動に触れてみて下さい。きっと新しい体験が待っていると
思います。

5回に渡るおやじの腕まくりの活動日記をお読みいただきありがとうございま
した。結構狭い地域社会です。きっとどこかのイベントでご一緒することがあ
ると思います。その時は気楽にお声をおかけ下さい。新しい出会いとふれあい
が広がる事と思います。   (完)

◆◆ リーチ・ハンズ・ママ(RH-ママ)
 
私達は乳幼児を持つままの社会参加を助けるために一時託児をします。
乳幼児を抱えたママ、プレママのおしゃべりの場としてもご利用下さい。
異世代交流のできる多文化共生社会のミニモデルを目指しています。

託児料金(1歳半〜未就学児) 
お子さん1人1回800円(保険料含む)
親子・プレママ参加1回 200円
出張託児もします。
日 時:第3火曜日(原則)9時45分〜12時15分
場 所:青葉区役所別館保育室
問合せ・予約申込: Tel 070-5587-4806(1週間前までに)


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5.エッセー   
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◇◇ インターネットアラカルト(その2) 
   
フリーソフトを考える       都筑区  王子 全主

 パソコンをお持ちの方は大抵使用したことのある圧縮ソフトの定番LHAの
作者吉崎栄泰(Yosizaki Haruyasu)さんを御存知ですか?
 圧縮ソフトLHAのことを知っている人でも吉崎栄泰さんのことは御存知で
ない方も多いのではないでしょうか?普通コンピュータのソフトの開発者とい
えばほとんどがコンピュータ関連の本業を持っている方という中、全く異色中
の異色、例外的な存在が吉崎氏なのである。現在北海道で内科のお医者さんを
している。コンピュータ好きの医学生吉崎氏は1955年北海道旭川の生まれ、
機械いじりが好きな少年であったらしい。札幌医科大学で内科を専攻。大学時
代にそのころ出始めたばかりのインテルのCPUチップ(嶋正利氏が開発・・
・ビジコン)を手に入れるなどコンピュータに早くから興味を持って取り組ん
でいたようです。
 パソコン通信の時代になると吉崎氏も相当熱心にはまり込んでいった。1986
年NECのPC−VANがスタート、翌年にはニフティサーブ(富士通・日商
岩井)がサービスを開始した。80年代後半はパソコン通信が一般に普及し始
めた時期に当たる。その当時はモデムのスピードも今とは違って、1200ボー
(最近のモデムを表現すると56Kボー)を使っていた時代である。 ちょっ
としたデータを送受するだけでも大変な時期であり、データ圧縮ソフトの潜在
的需要はかなり高まっていた。当時高校の先生をしていた奥村晴彦氏(現在松
坂大学教授)がLZSS方式をさらに算術符号化するLZARIという圧縮ア
ルゴリズムをPC−VAN通信を通じて発表した。
 吉崎氏はこの奥村氏圧縮方式を見て、算術符号化の部分をハフマン符号化と
いう方式を採用することで、もっと効率的(圧縮率の高い)なアルゴリズムに
なるのではないかという考えを元にLZHUF方式を考案、実際にその方式に
基づいたアーカイバ(LHarc)を作った。
 1988年にニフティとアスキーネットにリリースした。その後奥村氏がア
メリカの圧縮に関する論文を吉崎氏に紹介、それを参考にLHarcの改良を行っ
てDOS版のLHAを完成。
 その後多くのボランティアの協力によってUnixやMac、Widowsなどほとんどの
プラットホームに移植され海外のユーザーにもひろく認知されている。
 Windowsの世界ではZIP形式とLZH形式が事実上の標準となっている。ZIPは有
料であるのに対して、LHAはフリーソフトとしてソースコードも公開され、
広く利用されている。
 このように最初は一人又は少人数で行ったソフトウェアの開発をネットワー
ク(当時はパソコン通信がスタートしたばかりの環境的には最悪の時代)に無
名の多くの人が参加することで、改良改善をしながらLHAを発展させてきた
力というのはこれからの時代を暗示しているのかもしれない。
 Windows 全盛時代、ソースコードには完璧な権利を主張し、オープン化はし
ないでインターフェースのみを開示しているWindows のOS、MacのOS、
インテルのペンティアム、利用者にとってはブラックボックスを含んだ気持ち
の悪いシステムという一つの世界(商売のやり方)ともう一方、LHAと同様
にLinux、TORONのOSのようにソースコードもオープンにしてに有名、無名を
問わないソフト開発者に開示しているやり方。この二つの流れを見てみると一
つの社会の縮図的なものを見る思いがする。
商売第一、儲ければいい、そのためには完璧秘密主義、もう一方「開発する
こと、みんなに喜んで貰うこと」に喜びを覚えるタイプ。どちらが良いか悪い
かという判断は即できないけれど、非常に面白い動きが出てきていることに注
目してみたい。
 例えば主婦が「私の肉じゃがの作り方」を披露する。それをホームページで
見てまねをして作ってみる。それが美味しい肉じゃがだったとするとその人は
メール、掲示板で作った感想を書き込む。披露した主婦はその感想によってま
た別の得意料理を披露する。そんなことが簡単に誰でも出来る時代、Only One
の価値が見えてくる時代が到来している。それはオープン化することによって
加速されてくるのではないかと思う。

                                 
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6.編集後記
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◆ イベント情報のタイトル再掲
読者の矢柴さんから「既に紹介済みで、まだ終わっていないものはタイトルだ
けでも再掲してはいかがでしょうか」というご意見を頂き、そのように変更し
ました。矢柴さんご意見ありがとうございました。

◆ 番外
「横浜オムニバス通信」は横浜丘の手のイベント情報を紹介しているので番外
になりますが、読者の方からバイオリニスト千住真理子さんの講演会情報が寄
せられていますので紹介しておきます。
 ★明治学院大学ボランティアセンター (第3回 公開講演会)
テーマ:「私の心を救ってくれた人」
講師:千住 真理子 氏(バイオリ二スト)
日時:2001年11月16日(金)14:30−16:00p.m.
場所:明治学院大学白金キャンパス パレットゾーン2階 アートホール
入場料:無料(先着200名。事前申込の必要なし)
問い合わせ先:明治学院大学ボランティアセンター
白金キヤンパス Tel&Fax 03-5421-5131 月・火・水・金 10:00-17:00
アクセス:JR「品川駅」から都バス「目黒駅」行き、「明治学院前」下車
JR「目黒駅」から都バス「大井競馬場」行き、「明治学院前」下車

「横浜オムニバス通信」についてのご意見や横浜に在住の方で「TaKMi」
の活動に参加したい方は気軽に下記宛先までEメールでご連絡下さい。

発行:「横浜オムニバス通信」編集部   発行人:多賀、小池
E-Mail TaKMi@egroups.co.jp (多賀、小池)
URL:  http://home.catv.ne.jp/dd/taga/omni.htm 
URL:  http://homepage2.nifty.com/TaKMi/


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