オムニバス通信 :

28号


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"横浜丘の手市民活動ITサポートプロジェクト「TaKMi」の情報誌"

  「横浜オムニバス通信」 28号(発行日 2002年7月7日)

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□ □1.TaKMiのトピックス      □ 
□ □ 2.市民活動イベント情報    □
□ □ 3.横浜丘の手情報           □
□  □□ 4.街づくり講座 ★鏑木塾★ その5   □
□□□□□□□ 5.今、電子自治体がおもしろい (16) □
□□□□□□□  6.TaKMiが贈るワクワクIT福袋 (2)□
□□□○○ □□  7.編集後記         □
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○○   ○○
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横浜オムニバス通信: http://home.catv.ne.jp/dd/taga/omni.htm
皆で乗ろう(市民参加)空でも走る(定期発行)心意気!
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 今日は、たなばた でしたね。
なにか…願い事をしましたか?

   
◇28号−お急ぎの方へのご案内◇

1.TaKMiのトピックス
    なんやかや会の様子…   
2.市民活動イベント情報・・5つ
3.横浜丘の手情報・・おしらせなどいくつか・・
4.街づくり講座 ★鏑木塾★ その(5)
    ベクショー 〜化石燃料ゼロを宣言した街〜
5.今、電子自治体がおもしろい (16)
  〜「知らせる努力、知る努力」防災対策とIT活用(その2)〜
6.TaKMiが贈るワクワクIT福袋 (2)
  〜ストリーミング技術あれこれ〜
                   (28号の編集担当は小池です)
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1.TaKMiのトピックス
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最近のなんやかや会から。別館で勉強会を続けている手話グループの方が、
なんかパソコンを教えているところがプラザにあるらしい・・トいうことで
予約されて参加です。ちらし作成を・・ト、聞いてたのに来られたら、名刺
も作成したいーーなんて聞いてなかったな。プラザのPCに名刺作成ソフト
って入っていましたっけ?で、ワードの差し込み印刷を利用して中谷さんが
テキパキと作成講座です。結構なんでも出来るんですね・・・宝箱みたいな
もんで、ひとつひとつと、見たことのないような宝物が私の前に出てきます
。なんでも出来る、知っている人からすればこんなの常識ということでしょ
うね。でもわからない人にとっては、こうすれば良いんだよの「ひとこと」
が値千金です。是非、PCの前でフリーズしている人がいたら、どこが分か
らないのですか?なにをしたいのですか?と尋ねてみて下さい。

毎月第1金曜日と第3土曜日をPCなんでも相談日として「なんやかや会」
を開いていています。どなたでも参加できますので、自由に来て下さい。お
茶やお菓子も(私の好きなお菓子ばかりですが・・)運がよければ並んでい
ます。

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2.市民活動イベント情報
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◇◆まだまだ、間に合うイベント情報(既掲載分)
◇24号
★ 7/27 つなしま・川べの桃まつり
◇26号
★3 7/11 ボランティアミニ講座
★8 7/7  たなばた会議
★9 7/11 『夏!市民活動体験塾』・第1期塾生募集
◇27号
★2 7/5-7/14 第8回「彩光写」展(横浜展)
★4 7/12 青葉区 ホーキング青山に聞く!!
★5 7/13 逸見晴恵 講演会
★6 7/14 わが街の環境・景観を紹介する地図展
★7 7/14 散歩からはじまる自然観察
★8 7/28,8/4 夏休み昆虫教室
★9 7/28,8/4 セミの羽化とカラスウリの花観察会
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◆◇28号 イベント案内◇◆
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★1 7/14  たなばたまつり
「えだきん*」でなにかがおきる

場所:荏田南近隣センター商店街*
日時:7月14日(日)10時〜16時

この日は地域通貨を都筑区で初めて実験するそうです。「りーふ」といいます
2、6、8、9、11、12の催し会場でなにかをすれば貰えます。7月末
までえだきんでは使えるそうです。

催し物がいっぱい
1.フリーマーケットと屋台街が出現   10時〜15時
2.おもしろスタンプラリーで「リーフ」ゲット!! 10時〜16時
3.I Love つづきマップ展  10時〜16時
4.絵本の読み聞かせと手遊び 11時半〜&14時半
5.アポロ21世紀ニューCD「ワンワンさるさ」12時〜12時半
6.あなたの手で七夕飾り 10時〜16時 自分で作って飾りましょう「
7.えだきんオークション
8.えだきんをお花でいっぱい飾ろう”
9.樽みこしをかつごう!
10.ベーゴマ大会 10時〜12時
11.えだきんリヤカー発車 13時〜
12.えだきんをきれいにしよう 15時半〜16時

●フリーマーケット&屋台の出店者を募集中(当日朝10時までOK)
 出店料  1.000円(当日申込1.500円)
      商店街でお買い物のお客様 800円
 駐車場  別途           1.000円
●オークション出店品
 当日会場にオークションの時間までに 全額出品者のものになります。
主催:荏田南近隣センター商店会
共催・企画:都筑地域通貨研究会・I love つづき・みっくすじゅーす
      ・NPO緑の街・地域ダス

*バスガイドのつぶやき
どうして「リーフ」なんだろう・・・ たぬきの葉っぱのお金なのかしら。
でもこのリーフは身体と心で行った行為に支払われ、人と人の間を渡ってお
金のような役目を果たします。大和市のラブスがそうですね・・・
この「えだきん」たなばたまつりでは、会場のごみ拾いもリーフを貰える対
象・・まちの催しは最後までまちの住人で完結する。うまいな・・・・
で、まちの商店街と市民団体が連帯する。地域おこしですね。少しづつ、始
っているようです。こんな動きも・・・
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★2 7/16 SLA青葉・元気塾
「お酢の効用と料理」〜夏をのりきるために〜
日時:7月16日(火)10時〜12時半
場所:青葉区役所別館2階会議室
定員:30名
参加費:500円
主催:関東SLA協会青葉会
申込・問い合わせ:横山 961-3297
山下 962-0837
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★3 7/19締切 森づくりボランティア育成事業
「竹林の保全活動」小机城址市民の森
第1回7月27日(土) 竹林の整備作業
第2回10月5日(土) 竹林の調査
第3回11月10日(日)竹林の間伐
第4回12月15日(日)竹材を使う(竹の器、竹串、竹酒・・・)

毎回10時スタート15時終了の予定

小机城址市民の森(港北区です)で竹林を保全するためのプログラムを行い
ます。竹林の密度調査から間伐、竹材の利用までの一連の作業を行います。

申込:ハガキで住所、氏名、年齢、電話番号 
   〒231−0017 中区港町1−1 横浜市緑政局緑政課
締切:7月19日
問い合わせ:緑政課 671-2624
緑の協会 476-6009
主催:(財)横浜市緑の協会・横浜市緑政局
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★4 7/20 「いかだで遊ぼう谷本川2002」
<夏休み親子で体験、川の自然教室>

親子で、竹のいかだを作って、鶴見川で遊びませんか!

日時:7月20日(土) 午前9時〜午後1時 
    (水量の多い時と雨天は中止)
会場:谷本川(鶴見川)青葉区役所別館裏
         田園都市線市ヶ尾駅より3分
参加費:1人300円(保険料・資料代)
参加申込:当日8時30分から会場にて受け付けます。

なお、小学校3年生以下のお子様は保護者同伴でお願いします。

持ち物:川の中で履く運動靴(サンダルは脱げてしまうのでダメです)・着
替え・飲み物・ぼうし
内容:いかだ作り・いかだ下り・追い込み漁・四つで網漁・
   水質調べ・生物調べ・水鉄砲づくり・ロープワーク

主催:いかだで遊ぼう谷本川実行委員会
共催:鶴見川流域治水対策協議会
     (国土交通省関東地方整備局/東京都/
     神奈川県/横浜市/川崎市/町田市)
     (社)横浜ボランティア協会/鶴見川流域ネット
     ワーキング

問い合わせ先:いかだで遊ぼう谷本川実行委員会
        小林 045-903-5081 
        依田 045-972-6845
        青砥 044-987-7336
http://home.catv.ne.jp/dd/chiba/ikada/ikada2002.html
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-★5 7/31  紙ヒコーキをとばそう!

子供のころ、誰もが夢中になって飛ばした紙ヒコーキ。あの頃に戻って、誰
よりもよく飛ぶ紙ヒコーキを作ってみませんか!?

日時:7月31日(水) 14時15分〜16時半
対象:市内在住60歳以上 20名
持ち物:はさみ、鉛筆、定規(30cm)
申し込み方法:7月16日(火)より、電話または来館で。 定員になり次
第しめきります。
場所:老人福祉センター横浜市ユートピア青葉
   青葉区もえぎ野町4−2
   tel:974-540
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◆市民活動イベント情報の募集
横浜の北部の市民活動イベント情報の掲載を希望される方はイベント情報
を下記まで、本欄の様式に習いEメールでお送りください。(掲載は無料)
編集の都合で記事の表現は変更することがあります。
横浜オムニバス通信編集部 E-Mail: TaKMi@egroups.co.jp (多賀、小池)

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3.横浜丘の手だより
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★★おしらせ 1
音声で庁内ご案内ってどんなシステム…
7月2日から青葉区役所内の案内に視覚障害者用音声情報案内システムが導
入された。市内の区役所では6番目。(あとはどこでしょう・・・)これは
、天井や壁に設置の電子ラベル(発信機)から出る赤外線のメッセージをハ
ンディ型レシーバで受信し、内蔵スピーカーの音声を頼って目的地まで誘導
されるというもの。予算は役450万円。電子ラベルの数は1.2.4階計
19ヶ所。2階は福祉保健センターもあることから2階のトイレには利用方
法の詳細案内があるとのことです。見に行ってみよう!!1階の広報相談係
総合案内窓口でレシーバを借り、点字ブロックの補助と共に目的地へ…トい
うことです。体験者の意見は「ありがたいと思うが、案内が飛び飛びで連続
性がなく、帰り道も分かりにくい」  区福祉保健課では「予算の問題もあ
るので出来るところから…改善して行く」 区づくり推進費の1億円の活用
優先順位のどの辺りに来るでしょうか・・それともこの事業は市の事業なの
でしょうか…
★★おしらせ 2
横浜市専門委員に佐々淳行氏が・・危機管理対策室へ助言(朝日新聞7月1日づけ)
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★おやこの広場びーのびーの学生ボランティアの募集
NPO法人びーのびーのは、0歳から3歳児と親のためのもうひとつの家と
して、菊名西口商店街内に「おやこの広場びーのびーの」を運営。託児施設
ではありません。この広場で子供達とダイナミックに遊んだり親子の見守り
をしてくれる学生さんを募集中。
説明研修会:7月27日(土)10時〜12時
場所:港北区社会福祉協議会3階多目的研修室
   (港北区役所隣ロイヤルホスト上)
申込受付:NPO法人びーのびーの事務局
     tel:439-7447

広場は月〜金および第1土曜 9時半〜16時に開館しています。
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★ パソコン入門実践講座 −パソコン、はじめての一歩から−

でどんなものかやってみたい/始めたばかりで未だ基本操作も分からない/
関心があるが、難しいものとあきらめている/パソコンがあるので使ってみ
たい

開講日:8月23日(金)〜26日(月)までの4日間
    Aコース=9時半〜12時半
    Bコース=14時〜17時

定員:A、B各コース 20名
場所:都筑区北山田小学校コミュニティハウス研修室(車での来場はご遠慮
下さい)
参加費:テキスト代など 1,000円
応募条件:初心者でパソコンをやってみようという方で、4日間出席できる方
応募方法:往復はがき 希望コース、住所、氏名、性別、年齢、電話番号、
パソコン経験、パソコンでやってみたいこと

申込:〒224−0021
   都筑区北山田5−14−1  
   北山田小学校コミュニティハウス パソコン講習係
   tel/fax:591-8444
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★ パソコン「夢の会」会員募集
 写真や絵などを取り込んだポスターや年賀状作り・インターネットの勉強
会です。
日時 第1・3・5土曜の午後6時30分〜午後8時30分
会場 中山地区センターほか
対象 ノートパソコン持参可能な人
定員 20人(先着順)
費用 1回500円
申込 ハガキに住所・氏名(ふりがな)・年齢・性別・電話番号を書いて、
パソコン「夢の会」長崎
(〒226−0027 緑区長津田1−22−3−23
 FAX983−9818)へ ※問い合わせはファックス

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★ こども葉っぱ判定士ってごぞんじですか?
環境省地球環境局地球温暖化対策課がこんな事業をやっています。

 平成14年度はステップ1からステップ5を、すべて行った人へ、環境大
臣より「こども葉っぱ判定士」の課程を終了したことを証明する認定証を発
行します。
 この事業は、小学生と中学生のみなさんを対象にしていますが、小学生の
場合は、家族の方などといっしょに参加することもできます。

 また、グループで作成した壁新聞の募集もしています。

実施期間が平成14年6月中旬〜平成14年9月30日ですので夏休みの親
子の研究にいかがでしょう? 調査内容や参加方法などは
http://www.env.go.jp/kids/happa.html

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★冊子紹介  三つ折り。目を閉じて指先になにやら感じる・・これで本当に
分かるのかしら…

『関内触知図(ばりあふりー)マップ』
こんな地図を触ったことがありますか?
関内駅周辺福祉のまちづくり重点推進地区協議会発行

横浜バリアフリーマップ 「はまっぷ」
http://www.angel.ne.jp/~artemis/

*バスガイド・・・どこにでも置いていません。だって、関内の地図です。

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4.街づくり講座 ☆★☆鏑木塾☆★☆  その5
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★ ベクショー 〜化石燃料ゼロを宣言した街〜

今日はローカルアジェンダの実例としてスウェーデンのベクショーという街を
とりあげます。人口7万3千人、森林産業が盛んな美しい街です。

スウェーデンでは1992の地球サミットが終了してすぐ、すべての自治体に
アジェンダ21を配布し、それぞれの自治体にローカルアジェンダに取り組む
よう要請しました。資金的な援助にも積極的です。

多くの自治体が特色ある活動をしていますが、ベクショーは特におもしろく、
日本からの見学も頻繁です。彼らはローカルアジェンダに取り組むにあたって
長期的な目標を掲げました。どの国・地域でもうまく使えそうな目標です。

(1)再生可能な資源・エネルギーを利用すること
(2)天然資源を可能なかぎり効率的に利用すること
(3)さまざまな行政活動から発生する服資材は、再利用・再資源化すること
(4)生物多様性と生態系保全に努めること
(5)環境的に、あるいは健康に有害な物質は使用禁止とすること
(6)社会的な環境の創造を含めて、生活環境を改善すること

具体的には、環境についての「13回連続セミナー」を行ない、そこで提案
された30あまりの実験的なプロジェクトに市のそれぞれの部局が取り組む
ことから始めました。このやり方はとてもいいと思います。市民も行政も
知恵を得て、協力して課題に取り組むことを前提にセミナーができれば、
最初の段階はまず成功です。(横浜北部で、やりませんかあ?)

たとえば交通部門では、自転車交通を10%に引き上げる目標をたて、
学校や自転車店を巻き込んでいきました。デポジットや課徴金の強化など
「よくある」対策もすぐ実験が始まりました。これは市民と行政の
ベクトルがそろっているから、すぐに実験ができるのです。

実際、ベクトルはあっていたようです。ローカルアジェンダを作る
部局が行政に作られましたが、その部局に採用されたのはNGOの
人だったのです。こういうことは、ヨーロッパでは珍しくありません。

おもしろいのは、「環境カフェ」という市内の企業人が定期的に集まって
コーヒーを飲みながら環境について議論するというものです。「対話」こそ
環境問題の解決に必要なことなのです。実は、表題の「化石燃料ゼロ」
もこの「環境カフェ」から生まれたのです。

この対話に参加していた「ベクショー・エネルギー社」が、バイオマス
燃料への転換に踏み出したことにより、「ゼロ宣言」が可能になったのです。
この会社が、森林資源からのバイオマス燃料を用いた、熱と電気をいっしょに
供給するシステム(コ・ジェネレーション)を推進し、同時に地域への
熱供給を進めることにより、エネルギー効率の向上と脱化石燃料を
同時に達成しようとしているのです。

もちろん、すぐに完全にゼロにはできません。当面の目標は2010年に
CO2排出量を半減させるというものです。決して低い目標では
ありません。エネルギー政策がかなり進んだので、現在は交通政策に力点
を置いているとのことです。

ここで、大事なことを述べます。地域が主体でローカルアジェンダを作るのは
当然ですが、地域だけで作るのは困難です。ベクショーでも、炭素税や、
バイオマスを優遇するスウェーデンの国家レベルの政策があってこそ、
改革ができたのです。実はスウェーデンでは、自治体によるローカルアジェンダ
の策定がほぼ終わる時期、それを実行団体に移すために800億円もの
基金を設置しました。国家レベルの施策・支援は絶対に必要なのです。

さて、次回、もう一例だすか、話題を変えるか悩んでいます。なにか講座に
ご希望がある方はお気軽に鏑木(kabu@ops.dti.ne.jp)まで連絡ください。
ご意見・ご感想・ご質問も歓迎です。

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5.今、電子自治体がおもしろい(16) 青葉区  中谷英世
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  〜「知らせる努力、知る努力」防災対策とIT活用 その(2)〜
       横浜市民はどうだろう?  
■緊急事態に情報がないためのパニック状態、デマ情報氾濫。恐ろしい情報空
白は大震災時には生死にかかわります。阪神大震災以後、全国の自治体はその
対策を急いでいます。全住民に避難命令を緊急に伝える「防災同報無線システ
ム」は有珠山噴火や三宅島で大きな力を発揮し、1人の事故もなく救出に成功
しました。町田市や川崎市の街角には街頭スピーカーが設置され普段から、徘
徊老人探しや地区の催し案内にも活用されているのご存知でしょうか。防災拠
点にも双方向の無線システムが配備されてイザという時の情報連絡に備えてい
ます。 http://www.tele.soumu.go.jp/j/system/trunk/disaster/
■そのシステムが340万都市・横浜市にはナイんです。ご存知でしたか。神
奈川県・東京都下で唯一設置されていない大都市なのです。横浜市は緊急災害
時には、広報車やヘリで市民に伝えるそうですが、ライフラインも断絶する事
態のなかで期待は無理。防災拠点には音声だけの古い携帯電話があるだけ。回
線が輻輳するなかで伝わらないのは衆知の事実です。横浜市は市民むけの緊急
避難命令など正確で一刻をあらそう大事な情報伝達がIT化以前。
システムがないことは情報を伝えるオペレーション体制もないことです。どう
します?
■でも横浜市の防災は他に比べてすぐれていると聞くじゃない?
確かに中央の防災センターに区役所などからの情報を収集する庁内無線システ
ムは充実しているようですが、市民との接点ではIT化はまだまだ。先回ご紹
介した藤沢市のように、HP上に災害時に稼動する「防災情報ネットワークシ
ステム」http://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/~bosai/は夢のまた夢です。
■横浜市は災害対策室が危機管理対策室に衣替えして2ヶ月。
そのHPを紹介しましょう。我が家の危機管理マニュアルでは防災チェックリ
ストや安心メモなど詳細な中身で啓蒙には中々役立ちそうです。
    http://www.city.yokohama.jp/me/bousai/BOUSAI-H/
地価の地盤構造を調べた地震マップも昨年度に公開に踏み切りました。
    http://www.city.yokohama.jp/me/bousai/jisin_map.html 
最新の地震情報気象情報を提供する防災情報のページも開設しました。
    http://www.city.yokohama.jp/me/bousai/index.html
地震情報や気象情報を市民にダイレクトにメール配信もしています。
    http://www.city.yokohama.jp/me/soumu/ipd/bousai.html
これは、横浜市域内に張り巡らされた150箇所の地震計ネットワークを活用
したリアルタイム?情報の提供が目玉ですが、配信まで2〜30分もかかり、
瞬時に速報されるテレビ・ラジオの地震速報や気象庁HPにくらべ、いかに
も見劣りします。
因みに、気象庁が7月1日から開始した「防災気象情報サービス」は、“知
りたい情報にワンクリックアクセス”と、内容を充実させました。
    http://tenki.or.jp/
■神戸市は大震災の教訓として、役に立つ地域情報のために、防災福祉コミ
ュニティ単位の詳細な安全マップを住民参加で作成しています。防災に一番
大事なコミュニティ作りに役立っています。横浜市各区の防災マップは広域
過ぎますが、役にたつでしょうか。ご覧になって確かめてくださいね。
神戸市から:http://www.city.kobe.jp/cityoffice/48/life/comi.html

「イザという時に役だつ情報を事前に知る。イザという時、一斉に全市民に緊
急情報が伝わるシステムを完備する」これが「知らせる努力、知る努力」です。


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6.「TaKMiが贈るワクワクIT福袋」 (2)  青葉区 千葉恭弘
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   〜ストリーミング技術あれこれ〜

前回のストリーミング技術概要に引き続き、もう1回ストリーミングねたで!

◆ストリーミングの舞台裏
ストリーミングはコンテンツのダウンロード完了を待たずに最小のバッファリ
ングで再生をスタートできる技術であると述べました。ネットワーク上でタイ
ムラインに従うコンテンツを再生するには、サーバーとエンドとの間の回線の
経路・太さ(速さ)・混み具合などが絡んできます。視聴しているユーザの方で
快適にコンテンツを楽しめるにはそれなりの環境が求められるのです。これら
の条件が悪いと映像のこま落ちがしたり、音声が途切れたり、ミニサイズの画
面しか見られないなどとストレスの方が加速されます。2003年にはブロードバ
ンドを楽しめるユーザーは(ADSL/CATV/光などを含め)4000万人に達する予測と
いわれていますが、現状ではまだまだ少数です。しかしストリーミングはブロ
ードバンドでない環境にも対応する技術を実装しています。その幾つかをみて
みましょう。

(1)ダイナミックなビットレート変更
 コンテンツの送出速度は秒当たりのビット数(bps)で表され、ビットレ
ト呼ばれます。ビットレートの高いほど高品質のコンテンツが再生できますが、
当然これはアクセスするネットワークの形態で異なります。低速のダイヤルア
ップ回線から高速のブロードバンドまで、ユーザーのネットの形態は様々です
が、ストリーミング素材を制作する時には、対象とするネットワークに応じて
ビットレートを変えてエンコードします。少し前まではアクセス・サイトには
何通りかのビットレートの素材が用意されていて、ユーザーが自分のネットの
形態を意識して選んでいたものでした。最近はストリーミング・サーバーの技
術が進み、サーバーがエンドまでの回線の状況を自動判定して、その状況に最
適なレートを選択して動的に変更していきます。回線が混んで遅延が目立つよ
うだとビットレートを下げたコンテンツに切り替え、回線状況が好転した場合
上位のビットレートにアップします。1つのコンテンツが複数のビットレート
でエンコードされ、この間の選択をサーバーが自動化するのです。この技術は
プログレッシブ(QuickTime)とか シュアー(Real)とかインテリジェント・スト
リーミング(WMF)などとベンダーによって異なる名前で呼ばれています。

(2)キャッシュを生かすコンテンツ配信ネットワーク(CDN)
 インターネットはネットワークのネットワークですからあるサーバー上のコ
ンテンツにアクセスするのにも幾つかのネットワークを経由して行きます。同
じコンテンツでも複数のユーザーが世界中からアクセスしてくるとなると、ネ
ットの負荷は大変です。それでなくてもストリーミングやメディア・リッチな
素材の送出はサーバー/回線にとってヘビーなトラフィックです。この負荷を
回避するには、回線そのものを太くするとともにエンドへの配信に最短な経路
を選ぶことです。人気のあるコンテンツを1箇所のサーバーで管理するのはア
クセスが集中するので、同一コンテントのコピーを複数のサーバーに分散配置
して、アクセスしてきたユーザーの場所に最も近いサイトから配信するように
リダイレクトします。分散サイトはエッジサーバーと呼ばれ、キャッシュ技術
を最大に活用したネットワークを構成します。コンテンツの所有者がこのよう
設備を整え、ネットワークを管理するのは多大な投資を必要としますが、これ
をビジネスとして展開するのがコンテンツ配信ネットワーク(CDN)です。CDNは
常にネットワークの状態を監視し、動的なロードバランシングやコンテンツの
自動分散配置などを実行します。ライブ中継などではリアルタイムで送出され
るコンテンツをタイムラグを最小にしながら全世界に配信する上で、CDNの
技術を抜きに実現することは難しい状況になってきています。

◆ストリーミングの新しい波
ストリーミングの分野でも技術進歩のスピードは素早く、目を見張るものがあ
ります。ここでは2つの新しい技術をご紹介します。

(1)インタラクティブなストリーミング
 従来のストリーミング・コンテンツは再生が始まると最後まで一方向に進む
だけ、いやなら停止ボタンで終了させるしか方法はありませんでしたが、最近
ストリーミングにインタラクティブな要素を織り込もうという動向が顕著です。
流れてくるコンテンツ上に特殊なオブジェクトが埋め込まれており、これを視
聴者がクリックすると様々なイベントが発生する仕組みで、イベント・ストリ
ーミングと呼ばれています。このイベントには次のようなものがあります。
・ホットスポット----URLが埋め込まれていて、他サイトへジャンプする
・サーバー同期 ----Webサーバーとのインタラクティブ・セッション開始
・コンテンツ同期----別フレーム上のコンテンツと同期をとり、動的に変化
・タイムライン起動--コンテンツ再生上の時間軸からイベントを発生させる
・etc.
これらの技術は異種類のコンテンツ間で相互に通信することを可能にしており、
映像と同期して音楽を動的に変えたり、プレゼン資料を別フレームに表示させ
たり、サーバー上のデーターベースを検索して最新情報を表示したり、様々な
アイディアを実装することができます。このような複数のコンテンツ(メディア)
間の同期を表現するにはSMIL(スマイルと呼ぶ)言語で記述します。この記述が
コンテンツと同時にプレイヤーに送られ、これによってメディアの同期が実現
されます。

(2)メディアのフォーマット
 前回ご紹介したようにストリーミングのフォーマットは現在3社がしのぎを
けずって熾烈な競争を展開中ですが、お互いに互換性がなく独自技術で実装し
ている状態です。ですから異なったフォーマットには異なったプレイヤーが必
要で、ユーザーにはどうしても利便性が欠けています。そこで、コンテンツの
フォーマットを標準化しようという動きがあり、早い対応が望まれています。
その内、最も期待されているのがMPEG4です。MPEGはISO(国際標準化機構)の動
画像の圧縮方式ですが、次のような規格があります。
・MPEG1----蓄積メディア(主にCD-ROM)用、ビットレートは〜1.5Mbps
・MPEG2----高画質、主に放送・DVD用、ビットレートは〜100Mbps
・MPEG4----汎用、主にマルチメディア用、ビットレートは〜15Mbps
・MPEG7----コンテンツ記述用
・MPEG21---将来の規格
この中で、これから規格の普及に入るMPEG4はモバイルなどの低ビットレートか
ら高いビットレートまでをカバーする規格で、高度な圧縮技術を実装します。
さらに最大の特徴は、オブジェクトの記述ができ、前項であげたインタラクテ
ィブなストリーミングへの対応が簡単にできる点です。これにより、コンテン
ツの表現や仕組みに制作者の独自な感性を実装することができます。これから
発表されるストリーミング・ベンダーの新製品もすべてMPEG4対応の方向である
ことは確実です。皆さんも興味を感じたらMPEG4の動向に注意してみて下さい。

今回はストリーミングの第2回目ということで、ちょっと難しい内容になって
しまいました。イベント・ストリーミングの試作をサイトに上げようと考えて
いたのですが、締め切りに間に合いませんでした。近いうちにアップしたいと
思います。次回は今ビジネスの場で大きな関心を寄せられているXMLについ
てご紹介したいとおもいます。

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7.編集後記 
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今日、たなばたの日に『たなばた会議』を開催しました。27号でお知らせ
した北部4区の市民活動団体の情報交換・交流の場です。「市民主導のまち
づくり」とは・・・新市長の考える「市民との協働」とは。私たち市民(活
動団体)はどのようにまちづくりに関わることが出来るのか…などなど。北
部4区の市民団体と非公式でもなんでもこういう市民が開催している会議に
行政の人たちが大勢来てくれた。地域ミニコミ紙も取材ではなく参加者とし
て発言した。市の専門委員も参加した。空気が確実に変わり始めたんだと思
う。普通の人が、まちづくりを自分のものとして考え始める「半歩前進」の
願いはかなったのだろうか・・・
来年のたなばたで会う頃は、今日の願いがかなっているように。
一人一人が心に願いをかけた日でした。
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横浜オムニバス通信」編集部   発行人:多賀、小池
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