オムニバス通信 :

21号


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"横浜丘の手市民活動ITサポートプロジェクト「TaKMi」の情報誌"

  「横浜オムニバス通信」 21号 (発行日 2002年3月31日)

*   ※※ * □□□ 1.TaKMiのトピックス  * □
※※※ □ □ 2.市民活動イベント情報 □
※※※※* □ * □ 3.横浜耳寄り情報        □
※※※※※※* □  □□ 4.横浜丘の手便り  □
※※※※※※※ □□□□□□□ 5.今、電子自治体がおもしろい □
※\ 桜 /※* □□□□□□□  6.おもいっきりしゃべり場 * □
 ※| |※*  □□□○○ □□  7.編集後記      * □
| |* * □□ ○●○ □□□□□□□□□□□□□ ○●○ □□
ヽ(^o^)丿(*^_^*)/u ○○   ○○
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横浜オムニバス通信: http://home.catv.ne.jp/dd/taga/omni.htm 

 いよいよ本日は横浜市長選挙の投票日です。午後8時まで投票できます。
街づくりへの市民参加は、私たちの望む政策を実行してくれる候補者への投票
行動からはじまります。選挙結果はどうであれ、まず投票場へ足を運びましょ
う。今、電子自治体がおもしろい「IT懇談会傍聴記」の横浜市のIT取組み事
情などのリポートも投票の参考になるかもしれません。

 桜の花びらも一緒にのせて、今日もわが「横浜オムニバス通信」は皆さんに
新鮮な情報をお届けします。
                      
◇21号−お急ぎの方へのご案内◇
1.TaKMiのトピックス
シンポジウム 「まちづくりとIT」への参加報告
2.市民活動イベント情報
丘の手内の5つのイベント情報
3.横浜耳より情報
  募金のお願い、日本語学習マップ、障害者パソコンボランティアセミナー
4.横浜丘の手便り
  お花見情報、グループ紹介「ごまめ通信舎」
5.今、電子自治体がおもしろい
  IT懇談会傍聴記はホットで新鮮なリポートです。横浜市のITへの取組
  みや市民の行政参加への取組み姿勢や状況が良く分かります。
6.おもいきり しゃべり場(第8回)
  奥ゆかしい男性陣が名乗りあげないので、またまた編集長がでしゃばって
  しまいました。
                   (21号の編集担当は多賀です) 
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1.TaKMiのトピックス
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★ シンポジウム 「まちづくりとIT」への参加報告

日時:3月23日(土) 13:00−16:00
場所:かながわ県民センター 711号会議室
主催:神奈川情報ボランティアネットワーク
(http://www.monty.konan.yokohama.jp/kiv/)
事例報告
(1)まちづくり − 地域とITの視点から      鏑木孝昭
(2)市民活動をITで支援する「TaKMi」の活動紹介  多賀和幸 
(3)IT講習をまちづくりにつなげるために 富田好明

 シンポジウムは参加者予定を上回り、50〜60名と大盛況でした。
まず上記3人による「まちづくりとIT」に関する事例報告ありました。
・鏑木さんからは市民参加による地域社会の政策形成をどう進めるか、合意形
成の手法はITではなく、バックキャスティングやシナリオ・ワークショップ
などの手法が有効などスケールの大きな話がありました。
・多賀は「TaKMi」の活動紹介を行いました。さらに、草の根ー組織(X軸)、
Profit/PrivateーNon-Profit/Public(Y軸)としたときの、第3象限の市民活
動が今後の「街づくり」「人づくり」「新ビジネスづくり」に大きな役割を担
っていて、ITによる支援とネットワーク作りが必要というお話をしました。
・富田さんからはIT講習会は多くの自治体がメーカーに丸投げして行われた
なかで、東京都北区においては富田さんたちのNPOとボランティアが全部の
講習会を行い、150名のパソコンボランティアのネットワークができたという
報告がありました。
このあと小山さんの司会で全体討議に入りました。6人位のグループに分かれ
そこで出た疑問や質問事項を全体で討議しました。地域通貨の話や横浜市のI
T講習会はどう行われたかなど面白いテーマが出ましたが、市民主導は有効か
どうかは議論が分かれました。このあと2次会に雪崩れ込んで、多くの方々と
貴重な意見交換ができ、素晴らしいシンポジウムだったと思います。
                           (報告者 多賀)
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2.市民活動イベント情報
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◇◆まだまだ、間に合うイベント情報(既掲載分)
◇20号
★3 4/13 里山観察会「新治の春を訪ねて〜植物を観る」
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◇◆21号 新着イベント情報(丘の手)◆◇

★1 4/6-28 恩田の谷戸で、森づくり

4月6日(土)10時〜伏せ焼き準備
   雑木林広場集合、炭材やマキの準備など
4月13日(土)10時〜ヤマザクラのお花見&作業
   雑木林広場集合、おいしいものあり。午後は林の作業(15時まで)
4月27日(土)28日(日)10時〜谷戸の伏せ焼き
   ホトケドジョウ広場集合(初めてのひとは青葉台駅からバスで、あかね
   台バス停集合)

伏せ焼きとは、地面に穴を掘り、焼く素朴な炭焼き。谷戸をじっくり満喫でき
ます。参加者は申込が必要です。 久保まで(961−5045)

全て大雨の場合は中止です。判断に迷う時は下記まで連絡
参加費:無料
主催/連絡先:恩田の谷戸ファンクラブ (藤田 961−8015、
高橋 042−727−1375)
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★2 4/10,24 民家園むかしばなし

日本を始め世界中の昔話をゆったりと聞きませんか・・
毎月第二・第四水曜日の15時半から16時まで民家園のいろりばたで、
お話をしています。
小さい子どもから大人まで、どなたでもご自由においで下さい。
入園は無料です。

開催予定日
4/10, 4/24, 5/8, 5/22,6/12,6/26, 7/10,7/24, 8/14, 8/28,
9/11, 9/25, 10/9, 10/23, 11/13, 11/27, 12/11

問合せ:民家園むかしばなし
    増田 591−6363
    宮島 701−0324

民家園事務局:594−1723
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★3 4/17 やすらぎコンサート

日時:4月17日(水)13時半開場、14時開演
場所:横浜ラポール・シアター(新横浜駅徒歩10分)
テーマ:<歌で握手世界の国々>:イギリス
  久しき昔/アニーローリー/ロンドンデリー 他
ゲスト:<混声合唱>:横浜木曜会
  おぼろ月夜/春の唄/牧場の朝 他
前売り券:800円(青葉、港北、緑の各区役所売店)
当日券:1000円
主催:やすらぎコンサート実行委員会
後援:横浜市社会福祉協議会、横浜音楽協会
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★4 4/21 北の『森づくり』

日時:4月21日(日)10時〜12時、13時〜15時
場所:大塚歳勝土遺跡公園(地下鉄センター北駅徒歩5分)
内容:竹林整備(たけのこ整理)
雨天の場合は作業中止、事前申込不要
費用:無料  軍手、世来れても良い服装
主催・連絡先:港北ニュータウン緑の会 大塚歳勝土遺跡公園愛護会
  (948−2920)
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★5 5/5 鶴見川流域「こども風のまつり」

日時: 5月5日(日・祝) 10:00〜14:00 雨天中止
場所: 鶴見川 鴨池橋下の河川敷 (JR鴨居駅から徒歩1分)
内容: 子ども達が楽しみながら自分たちのまち(流域)を知る機会として開催す
    るイベントです。手作りおもちゃ(万華鏡,風ぐるま,竹とんぼほか),
    カヌー教室,水質調査,こどもフリーマーケットなど。
主催: みどり・川と風の会
共催: 鶴見川流域総合治水対策協議会
問合せ: TEL./FAX.045-934-4533(寺田)
備考: こどもフリーマーケットの出店者を募集します。希望者は4/25(木)まで
    にお申し込みください。店長は子ども,出店料無料,定員30組。ただし
    出店品に規制がありますのでお問い合わせください。
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◆市民活動イベント情報の募集
横浜の北部の市民活動イベント情報の掲載を希望される方はイベント情報
を下記まで、本欄の様式に習いEメールでお送りください。(掲載は無料)
編集の都合で記事の表現は変更することがあります。
横浜オムニバス通信編集部 E-Mail: TaKMi@egroups.co.jp (多賀、小池)

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3.横浜耳寄り情報
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★ 募金のお願い 《アンドゥリーくん! 元気になってね!》

サロン・デ・チャルラスよりのお願い
(このグループは横浜市青葉国際交流ラウンジに登録しているグループです)
                      
アンドゥリー君は6歳の元気な男の子です。3年前、お父さんの留学に伴って
ロシアから来日しました。1年半ぐらい前から左の膝が痛いと言うようになり
ました。

今年1月になって、夜も眠れないほどの痛みを訴えました。言葉もあまり通じ
ない日本で心配になったお母さんは、アンドゥリー君をロシアに連れて帰りま
した。ロシアの病院で見てもらった結果癌であることがわかりました。

今、彼はロシアで癌の専門病院に入り、治療を受けています。毎日の治療費は
日本円で一万円ぐらいかかるそうで、ロシアの社会情勢から見るとこの金額は
非常に高額なものです。お父さんは留学生でとても払いきれません。

そこで、私たちは募金を呼びかけることにしました。皆様の温かいご協力をい
ただけたらと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。

2002年 3月 サロン・デ・チャルラス

 サロン・デ・チャルラス(母と子の集まり)
  2000年6月に発足、外国籍の子どもを持つ親と日本人親子の
  集まり。育児相談、生活相談などを中心に活動。

 連絡先…加藤比佐子(TEL&FAX 045−941−3029)
     井出恵智子(TEL&FAX 045-−902−7560)
     中島美恵子(TEL&FAX 045−983−4546)
     村上 直子(TEL&FAX 045−962−9110)
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★ Web版「かながわ日本語学習マップ」
      神奈川県国際交流協会より 

県内で活動する日本語教室、学習補習教室、母語教室など約200の教室のデ
ータが手軽にインターネットで見ることができます。
在住外国人への情報提供や、活動グループ相互の情報交換のために使って欲し
いそうです。
http://www.k-i-a.or.jp/classroom
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★ パソコンボランティア入門セミナー

内容と日程:2回目からは障害別に必要な援助を学びます。
第1回3月30日(土)10時〜15時
 「パソコンボランティアを実践するには」・・(済みました)
第2回4月27日(土)10時〜12時
 「肢体障害」
  講師:畠中規 横浜市リハビリテーションセンター
第3回5月18日(土)10時〜12時
 「視覚障害」 
  講師:佐々木夏実 ドリームナビゲーター横浜    
第4回6月22日(土)10時〜12時
 「知的障害」
  講師:齋藤憲磁 社会福祉士
     鵜飼丈太 アニモネットワークサークル
場所:横浜ラポール 2階大会議室
対象:パソコンボランティアに興味のある方
参加費:各回500円
申込:各回ごとの参加も可
   各回10日前まで受付 氏名、年齢、障害の有無(内容)、住所、
tel/fax、そ族団体、参加回を書いて下記にお送り下さい。
 ピアネット webmaster@peer-net.org
主催協力:ピアネット、ドリームナビゲーター横浜、横浜ラポール

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4.横浜丘の手便り
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★ お花見にゆこう

 気象庁によると、今年の横浜市のソメイヨシノ開花は3月15日で平年より
も13日早いそうです。気象庁による桜の開花情報は、全国の気象台及び測候
所があらかじめ決めた植物季節観測用の標本木を観測した結果に基づく開花情
報でその地域の開花の目安になります。

 ぴあのお花見情報には、丘の手地域のお花見スポットとして、青葉台〜桜台
公園の桜並木、大倉山公園、こどもの国、四季の森公園、寺家ふるさと村が紹
介されていました。今日あたりが最後のお花見のチャンスのようです。
http://www.pia.co.jp/gentei/hanami_kanto.html
http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2001/0321/sakura.htm

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★ グループ紹介  「ごまめ通信舎」

「ごまめ通信舎」(ごまめの歯ぎしりにも似た市民のネットワーク)は、横浜
市港北区の女性たちが、暮らしの中から見えてきた気になることへ、声を上げ
ていこうと結成した、機敏で、ゆるやかなネットワークです。現在のメンバー
は男女あわせて十数名で、どの政党とも、また特定の宗教とも関係なく活動し
ています。(HPより) http://www6.plala.or.jp/gomame/

ごまめ通信舎では、年4回程度ミニコミ誌《ごまめ通信》を発行したり、機敏
に!!市長選挙候補者アンケートを実施し、HP上で公開したり(こういうこ
とがHPの利点でしょうね...)、メンバー個人の活動を載せたりユニーク
な活動をされています。

現在のコラムは:
◇選挙(候補者へのアンケート)
◇ミニコミ誌『ごまめのつぶやき』
  ここから最新号や以前のものを見ることができます。こういうのもHPな
  らではですね。 
◇近現代史学習会
◇読書・書評のコーナー
◇博物館へ行こう
◇市民活動情報掲示板
  このコーナーでは、さまざまなグループの活動を紹介しようと考えていま
  す。方法は検討中ですので、ご意見をお寄せください・・とのことです。
  皆さんも意見を出してみてはどうでしょう。

市民活動情報掲示板がどのように利用されていくのかー興味がありますね。

皆さんは横浜市市民活動支援センターの「みんなの掲示板」をごぞんじですか?
http://www.npo-c.city.yokohama.jp/sunbbs2/index.html
掲示板をやっていくのはむずかしいですね・・・

http://www.npo-c.city.yokohama.jp/index.html
ついでに団体個人情報検索にチャレンジしてみて下さい。
情報が手に入れられるでしょうか…
 
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5.今、電子自治体がおもしろい(10)     青葉区 中谷英世
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IT懇談会傍聴記 〜初めて姿を見せた「横浜市IT戦略」案〜

◆3月28日横浜市企画局は、外部委員からなるIT懇談会に対して横浜市
IT戦略〜新情報化推進計画〜の案を提出しました。
ITの活用を「市民生活の向上や地域活性化の有効な手段としてとらえ、市
民が等しく安心して暮らせる便利な高度情報社会を目指す」とし、4つの目
標をあげています。
 1.横浜経済の活性化
 2.ゆとりある豊かな市民生活の実現
 3.安全で快適な都市空間の形成
 4.行政の効率化による市民サービス向上
さらにこの目標を具体化する25項目の施策展開の方向性を示しています。
◆出席した13名の委員から「大変立派だが、全て実現できるのか?何にプ
ライオリティを置くのか?どんな年次計画で進めるのか?など疑問が出され
ました。(横浜市のIT懇談会のメンバーや概要はここからアクセス)
http://www.city.yokohama.jp/me/kikaku/k_kikaku/itsuisin/koudohp.html

企画局の説明では、5月中にはIT戦略を確定し、各局と分科会で検討して
いるアクションプランとあわせた推進策を、優先順位を付けて15年度事業
計画に盛り込む作業を進める予定だそうです。しかしその具体化には更に2
年から5年かかるとのこと。早くても16年度からスタートになりそうです。
◆国は平成15年に電子政府をスタートさせます。お隣の川崎市も15年度
には開始すると発表しました。東京都は今年度からでも出来るところから始
めろと知事の号令。横須賀、藤沢、大和、市川は既に部分的に開始。IT基
本構想も市民と電子会議室で公開討議をしています。しかし、横浜市はIT
戦略をいまだ市民に説明する段階に至っていません。このままでは日本一の
巨大都市横浜市はIT化では日本一遅れた自治体になりかねない状況です。
◆委員からは「市民の声を聞く討議の機会が必要だ。IT行政はオープンな
もの、ITを活用した市民の行政参加をどう進めるのか。ITによる地域コ
ミュニティ構築の概念が希薄ではないか。デジタルとアナログのバランスの
取れた社会生活が重要だ。IT化すればすべてがいいのか?疑問だ」などが
指摘されました。、
◆施策展開の第6項目に「地域企業、商店街と住民のネットワーク形成」が
ありますが、まちづくりに欠かせない市民団体のIT化の促進が全くふれら
れていません。市民活動推進条例で市民活動を重視しながここでふれないの
は施策に一貫性がなく極めて残念だと思います。委員からも、「ITを教え
あう場を行政が用意すれば、市民相互が教えあう新たなITコミュニティ
が出現する。そうした視点で再考したらどうか」などの意見は貴重でした。
ITによる市民社会の基盤つくりがこれからの自治体の大きな役割だと思い
ます。
◆特に、一番重視すべき「オープンな行政による市民との協働」の項目が最
後尾の24項目に記述されたこと、電子掲示板やHPの拡充などこれまでの
広報・公聴の域を出ない発想などを見ると、横浜市は市民によるオープンな
行政参加を本気で促進する姿勢があるとはとても思えません。
その他、市民の生活向上よりも産業施策を第一項目に位置付けるなど、市民
のための市役所の取り組みとして疑問があります。また、デジタルデバイド
への配慮が少なく情報リテラシー向上に止まっているのが気になります。
◆このIT戦略は5月ころ成案として公開するそうですが、先進自治体では早
くからIT戦略をめぐり市民参加で進めているのを見るとその面でも遅れて
いると感じます。
選ばれた専門家の意見はそれなりに貴重なものでしょうが、主権者である横
浜の有識市民の意見こそ重視すべきではないでしょうか。参加なくして協力
はありえません。企画局はこの素案を直ぐにでもHPで公開すべきです。
ITによる市民参加とはここから始まるものです。
◆オムニバス通信では横浜市のIT戦略を市民のものとするために順次内容
を報告していきたいと思います。

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6.おもいっきり しゃべり場 オンライン・シンポジウム第8回 
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 『男女共同△社会・・男と女はやっぱりちがう?』  緑区  多賀和幸

 私が子供の時、男の子のグループは野球やレスリングや魚釣りなどの遊びに
明け暮れていました。時々女の子ともっとおとなしい遊びもしましたが、すぐ
飽きてしまった経験があります。
 男と女の性差は社会的・文化的につくられたものであるというジェンダーの
考え方に目覚めた世代のお父さんやお母さんに是非聞いてみたいことがありま
す。ジェンダーの考え方で育てた子供たちの遊び方は性別がないのかどうかと
いうことです。

 最近男と女はちがうという話を聞くことが多くなってきました。このような
テーマで書かれた本が世界的にベストセラーになっています。
「話を聞かない男、地図が読めない女」アラン・ビーズ&バーバラ・ビーズ著
(主婦の友社発行 1,600円)を読んで、冷蔵庫の中のバターが発見できず、妻
から「あなた何処に目が付いているの」と言われてきた欠陥は単なるオスの習
性であると分かり安心しました。

 男と女は違うという事実は科学者、人類学者、社会生物学者には常識になっ
ていたようですが、人種、性別、年令などで人間を差別しないつまり「政治的
に正しい」ことを目指す社会では、そんなことを言うとつまはじきにされかね
ません。著者がこの本を書くにあたっても、いろいろと困難があったそうです。

「私たちの思考や行動を決めるのは、胎児期に作られる脳の配線と、ホルモン
の働きである」(「話を聞かない男・・」より)
 1980年代後半頃から、CTスキャンにより、生きたまま脳の活動が観察でき
るようになり男と女の脳の違いが明らかになってきました。この脳の違いは男
と女が何百万年もの間の共同社会のなかで担ってきた役割分担即ち、男は「メ
シの調達&保護者係り」、女は「子育て&家事運営係り」に最適に適応した結
果ではないかとこの本では書いています。

「女はレーザ探知機で、マルチプロセッシングが可能」
 子供を育て、家を守る立場上、他人のごくわずかな気持ちや態度の変化に気
づく必要性があります。私も妻から「あの時、あの人は顔色が変わったわよ」
と指摘されても全然気が付かないことがあります。また男の隠し事を見破る女
の眼力にはまったく脱帽です。
 男はたった一つのことしか一度にできませんが、女は同時に多くの仕事をす
る能力があるようです。TVを聴きながら、料理をつくり、友達と電話をする
などパソコンで言えばマルチプロセッシングの機能です。また左右の脳を同時
に働らかす能力が発達しています。左右の脳のコミュニケーションを司る脳梁
が男より発達しているためです。

「男は空間能力が優れている。しかし一度にひとつのことしかできない」
 男が車の運転をして、女に地図を渡してナビゲーター役をやらせると、女は
地図を進行方向にあわせてくるくる回します。「地図はぐるぐる回すものでは
ない」と男が怒ると、「自分で読むことね」と地図が飛んできます。この能力
差のためパイロットやエンジニアや建築家の男の比率は圧倒的に高いようです。
また縦列駐車をぴったりできる女は少ないといわれています。

「女はしゃべるのが心地よいが、男は黙っているのが心地よい」
 女はしゃべるのが心地よく、親しい人とコミュニケーションをとるためなの
ですが、男は目的がないと無駄話に思えてしまうようです。女はただ聞いてく
れて共感してほしいだけなのに、男はいちいち話をさえぎり解決方法を提案し
てしまいます。男の言語能力はコミュニケーションをとるためでなく、集団で
狩をし、敵と戦うためのものなのでしょう。狩が終わり、家族といる時は、黙
って焚火の炎をみていたのでしょう。ぶっすと座って、生返事をしている夫と、
もう私に愛情を抱いていないと誤解している妻は現代の有りふれた風景です。

 このように男は女はというと、私は違うと反発されるかたも多いと思います。
これはあくまで、平均値であり個人のばらつきは大きいと思います。しかし、
これからの男女共同参画社会という新しい社会は男と女はまったく同じである
という前提で考えるより、ちがっているという前提で考えるほうがうまくゆく
ように思えます。どの分野でも男女が同じ比率で職場に進出しなければおかし
いと考えるのではなく、それぞれが得意な分野で社会参加し、自己実現を図る
と考えたほうが、生き易いと思うのですがいかがでしょうか。
                            
□□□□□□□――――――――――――――――――――――――――――
7.編集後記 
□□□□□□□――――――――――――――――――――――――――――
 横浜オムニバス通信を発行してから、横浜北部のいろいろな風景が見えてき
ました。緑区に何十年も住んでいながら、自分の住んでいる地域社会の風景も
環境も人々も丁度TVや映画の映像のように観客として見て来た気がします。
 地域社会への参加が深まるにつれて、観客から出演者へ出演者から演出者、
シナリオライターへと意識が変わってゆくのでしょうか。TaKMiの活躍す
る丘の手の舞台や役者はなかなか面白く、参加するのに値する世界だと思いま
す。
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横浜オムニバス通信」編集部   発行人:多賀、小池
E-Mail TaKMi@egroups.co.jp (多賀、小池)
URL:  http://home.catv.ne.jp/dd/taga/omni.htm 
URL:  http://homepage2.nifty.com/TaKMi/



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