̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
"横浜丘の手市民活動ITサポートプロジェクト「TaKMi」の情報誌"

  「横浜オムニバス通信」73号(発行日 2004年3月28日)
       
    □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
   □  □  1.TaKMiのトピックス              □
   □    □   2.市民活動イベント情報                         □
   □    □      3.横浜丘の手情報                               □
  □    □     4. 青葉別館問題                               □
   □    □         5.街づくり講座 運用編                   □
   □  □□         6.今、電子自治体がおもしろい(お休み)   □
   □□□□□□□       7.Yummyちゃんのネットサーフィン(12)□
   □□□□□□□       8.ユニバーサルデザイン(UD)(2)   □
   □□□○○  □□          9.編集後記                      □
   □□ ○●○ □□□□□□□□□□□□□□□□ ○●○ □□□□□□
      ○○                                ○○
   横浜オムニバス通信: http://home.catv.ne.jp/dd/taga/omni.htm
         皆で乗ろう(全員参加)空でも走る(定期発行)心意気!
---------------------------------------------------------------------
          73号の編集担当は多賀です。

最近、ある研究会に参加し、その2次会でワインを飲みながら、市民メディア
に関係している若い人たちと雑談しました。その中で市民メディアの記者や編
集者はどのような記事や情報を発信すべきかということが話題になりました。

市民記者を目指すという女性から「読者の関心のあるテーマを、読者に共感さ
れる立場で書く」という発言がありました。確かに最近の魚釣島の問題でも日
本の記者が書いた記事と、中国の記者が書いた記事は違うのではないか。情報
を発信する記者としてはそれでよいのだろうかと問いかけました。

売れなくては存在できない商業メディアと違い、自由に記事が書ける市民メデ
ィアですが、やはり自然と(日本)市民メディア、(中国)市民メディアとい
うことになると思います。

小さいとはいえ横浜オムニバス通信もメディアの端くれです。私はメディアの
あり方として、そのような立場を越えた新しい視点を獲得できる情報の発信こ
そ、(市民)メディアの目指すべき姿ではないかと思っています。

イスラムの王と話し合い、エルサレムに10年の平和をもたらした神聖ローマ皇
帝フリードリッヒ2世(http://www.nhk.or.jp/bunmei/butai/back_n09.html)
の言葉「あるがままに見よ」こそ、メディアの基本ではないかと思っています。

---------------------------------------------------------------------
■■73号−お急ぎの方へのご案内■■

1.TaKMiのトピックス
  TaKMiの活動とひとびとの物語と「別館閉鎖移転」の日々の動きを伝える
  TaKMiのホームページを紹介しています。

2.市民活動イベント情報
   4/17 つづきパソピア座布団講座
   4/25 横浜市民メディア連絡会 第2回公開シンポジウム&総会など

3.横浜丘の手情報
  調査季報154号3月25日発刊!(編集者 関口さんのお勧め)
  本の紹介『森の人、人の森。』 “森の聞き書き甲子園”が本になった。

4.青葉区別館問題
  「別館閉鎖移転問題」に見る民感度チェック 
  各区でなにやら細かい民感度チェックが発表されているが、中谷さんの
  「別館閉鎖移転問題」を読むと・・・・
   
5.街づくり講座  ☆★☆鏑木塾☆★☆ (おやすみ) 
 
6.今、電子自治体がおもしろい(おやすみ)

7.Yummyちゃんのネットサーフィン(12)
  今回のYummy情報は地図がらみの交通事故、犯罪、地震情報です。
  あなたのまちは 安全かな? 区別にみる情報も・・・

8.ユニバーサルデザイン(UD)(2)
  小池久身子さんのユニバーサルデザインの発祥やその歴史についての
  お話しです。 バリアフリーとの違いも分るよ!

□―――――――――――――――――――――――――――――――――
1.TaKMiのトピックス  
□―――――――――――――――――――――――――――――――――
★ TaKMiの活動とひとびとの物語

 横浜市民メディア連絡会 Y-CMC(http://y-cmc.com) のホームページに、
「横浜市民メディア連絡会の活動の広がり」というコーナーを設けました。
活動団体の系統図になかのTaKMiにリンクして「TaKMiの活動とひとびとの物語」
を掲載しました。
3年間のTaKMiの活動の劇的な展開とひとびとの思いが紹介されています。
http://y-cmc.com/shoukai/takmi.htm

★ 「別館閉鎖移転」の日々の動きを伝えるTaKMiのホームページ
  http://takmi.ciao.jp/xoops/、

別館を拠点に活動する数百の市民団体の思いを伝える市民メディアをTaKMiが
提供しています。「別館を考える会」など市民の新たな活動を情報面でサポー
トする動きです。

TaKMiのホームページのBlogは、ゲストでも投稿が可能に設定されています。
ご自分の団体のイベント情報など自由にアップできます。
http://takmi.ciao.jp/xoops/modules/gsbbs/index.php

□□―――――――――――――――――――――――――――――――――
2.市民活動イベント情報
□□―――――――――――――――――――――――――――――――――
有効期限がまだ切れてない イベント情報はこちらから・・

72号から
★9 4/10  “ビデオ上映とトーク”の集い
----------------------------------------------------------------------
◆◇73号イベント案内◇◆
----------------------------------------------------------------------
★1 北八朔公園炭焼き体験会 

■日時:4月、5月の第2、第4土曜日 9:00〜15:00 雨天中止 
■場所:北八朔公園広場倉庫前(田園都市線青葉台駅からバス
    「北八朔公園東名口」下車) 屋外 
■内容:竹炭焼き体験会。
 (1)炭材の調製(竹切り、竹割り)
 (2)炭焼き(炭材の窯入れ、火入れ)
 (3)窯出し(竹炭出し、窯掃除) 
■持ち物:軽作業ができる服装 
■申込み: FAXかE-Mailで下記まで(当日の1週間前まで) 
■主催:北八朔公園愛護会 
■問合せ:TEL/FAX.045-933-5257(大槻)E-MAIL.tootsuki@olive.ocn.ne.jp 
 
----------------------------------------------------------------------
★2 4/17 つづきパソピア座布団講座

つづきパソピアでは、こんな楽しい企画をしました。 
講座と言っても、講師の一人舞台ではありません。参加者全員が主役です。
講師の話をネタに、皆でワイワイ、ガヤガヤ・・・・気楽に語り合う場です。
どなたでも、お気軽にご参加ください。
そんな中から、新しいコミュニティが生まれるかも知れません。

■第1回講座のご案内
数字でうそをつく方法、嘘を見破る方法 ・・・後藤啓二さん、皆さん 
     
■日時:4月17日(土)  19時〜21時(予定)
■会場:つづきの丘小学校・コミュニティルーム (駐車場はありません)
    小学校の案内図:
        http://pasopia.velvet.jp/sub/2004/zabuton/map.html
■参加費:無 料
■お申込:パソピア事務局  井藤まで e-Mail:pasopia-it@freeml.com 

つづきパソピア座布団講座
http://pasopia.velvet.jp/sub/2004/zabuton/index.html

----------------------------------------------------------------------
★3 4/24 神谷郁代ピアノリサイタル

http://www2s.biglobe.ne.jp/~alleguro/

■とき:4月24日(土)午後2時00分開演 午後1時30分開場 
■ところ:都筑区公会堂(横浜市営地下鉄センター南駅徒歩5分) 
■プログラム:
     J.S. バッハ=ヘス カンタータ「主よ人の望みの喜びよ」 
     J.S. バッハ イタリアン協奏曲 ヘ長調 BWV971 
     ベートーヴェン ソナタ「月光」 嬰ハ短調作品 27-1 
     シューマン 幻想小曲集 作品12 
■入場料(税込み): 3000円(全自由席) 当日券 3500円 
■主催:アレグロ・モデラート   
■後援:横浜市都筑区役所   
■発売日:2月1日(日)より   
■チケットの申込み、お問い合わせ e-mail allegrom@freeml.com  
        電話:045-942-5679  FAX:045-942-5679 
■販売場所:チケットぴあ、有隣堂センター南駅店、新星堂港北東急店、
     阪急チケットセンター(センター北)、都筑区役所1階売店 

■神谷郁代プロフィール 
 井口愛子氏に師事。桐朋学園高校卒業の年に毎日音楽コンクール第1位受賞。
エッセン音楽院卒業・クラウス・ヘルヴィッヒ、ステファン・アスケナーゼ氏
らに師事。 
1972年、エリザベート王妃国際音楽コンクールに入賞。最終選考において、
課題曲だった新作のコンチェルトを唯一暗譜で演奏し、アシュケナージ以来の
快挙として話題となった。 

----------------------------------------------------------------------
★4 4/25 横浜市民メディア連絡会 第2回公開シンポジウム&総会 
   http://www.y-cmc.com/symp/symp2004.htm

     「市民メディアはヨコハマを変える!」  
  〜市民メディアのパワーをつなぐシステムを考える〜 

■開催趣旨:
今、まさに市民メディアが注目されています。 1月24日に名古屋で開催された
第1回「市民メディア全国交流集会」には、全国から200名を超える参加者
がありましたが、その約半数がTV地方民放局・NHK、CATVといったメディアの
方々でした。 
市民メディアの持つコンテンツに各メディアが注目しているのです。 
我々は、さらに市民メディアをつなぐことで、社会を変える力を発揮すること
が可能であると考え、シンポジウムでその役割とシステムを検討します。 

■日時:2004年4月25日(日)14:00〜16:30(13:30開場) 
■会場:横浜市立大学よこはまアーバンカレッジ 
    ゆめおおおかオフィスタワー17階 TEL 045-841-5900 
    http://www.yumeooka.org/college/college.html 
    京急・市営地下鉄 上大岡駅 駅ビル) 
■基調講演 
 竹内謙氏 
(日本インターネット新聞株式会社 代表取締役社社長、元鎌倉市長、
  元朝日新聞編集委員) 
 日本インターネット新聞(JanJan): http://www.janjan.jp 

■パネルデスカッション
 ●パネリスト 
 ○浜田忠久氏(市民コンピュータコミュニケーション研究会・JCAFE代表理事)
  http://www.jcafe.net 
 ○前田邦宏氏(株式会社ユニークアイディ 代表取締役/関心空間 主宰)
  http://www.unique-id.co.jp 
  http://www.kanshin.jp/ 
 ○川嶋庸子氏 (まちづくり情報センターかながわ事務局・かんなび編集長)
  http://www.jca.apc.org/alice/ 
  http://kannavi.jp 
 ○多賀和幸氏 (横浜市民メディア連絡会運営委員、横浜オムニバス通信編集長)
  http://www.y-cmc.com/  
   http://takmi.ciao.jp/sub/
 ●コーディネータ  
 ○杉浦裕樹氏 (智財創造ラボ、横浜コミュニティデザイン・ラボ) 

 ●司会 原聡一郎氏 (横浜市民メディア連絡会 事務局長) 
    岩室晶子氏 (NPO法人 I Loveつづき 理事) 

■主催:横浜市民メディア連絡会 [YーCMC] 
    http://www.y-cmc.com/ 
■共催:NPO法人 まちづくり情報センターかながわ かんなびプロジェクト 
■後援:横浜市教育委員会ほか (予定) 
■協力: 
 神奈川情報ボランティア、まちづくりフォーラム港南、智財創造ラボ、
 横浜コミュニティデザイン・ラボほか(予定) 
■申込み/問合せ先: 
 「4.25 市民メディアシンポジウム」実行委員会 
  メールにて4/22までにお申込み下さい。 
  担当:斉藤 保  E-mail  saito@e-town.ne.jp  
  氏名、メールアドレスまたは電話、 
  横浜市民メディア連絡会総会・交流会への参加・不参加をお知らせ下さい 
  電話070(5463)0441(原)
■参加料: 
 シンポジウム 500円(資料代) 総会 無料
■その他: 
 シンポジウムの後に「横浜市民メディア連絡会総会」と「交流会」を実施し
 ます。 
 どちらも予約が必要ですが、ご参加いただけます(総会は会員以外はオブザ
 ーバー) 
----------------------------------------------------------------------
     横浜市民メディア連絡会 総会&交流会 

■横浜市民メディア連絡会 総会  
日時:4月25日16:45〜18:15 
会場:横浜市立大学 よこはまアーバンカレッジ 
対象:横浜市民メディア連絡会会員(会員以外のオブザーバー参加も可)
 
■横浜市民メディア連絡会 交流会 
日時:4月25日18:30〜20:30  
会場:ウイリング横浜12階研修室(上大岡駅駅ビル「ゆめおおおかオフィ
   スタワー」) 
対象:誰でも参加可能(要予約) 
参加費:2000円程度 
・軽食と飲み物付き 
・市民メディアの紹介コーナーあり(発表希望者は事前連絡下さい) 

□□□――――――――――――――――――――――――――――――――
3.横浜丘の手情報    
□□□――――――――――――――――――――――――――――――――
----------------------------------------------------------------------
■■横浜   耳より情報
----------------------------------------------------------------------
★ 調査季報154号3月25日発刊!

A4判・100Pのボリュームで、定価は500円の格安です。区役所売店
や市役所1Fの刊行物サービスコーナー等で、是非、お買い求めください。

154号編集を担当された関口昌幸さん(横浜市役所都市経営局)から154
号のお勧めと見所をお聞きしました。

◆ 全国の大都市自治体が発刊する政策情報誌は大学教授などいわゆる外部の
 有識者によって執筆されているが、調査季報は、もともと市の職員が自ら、
政策について語り、事業について報告する希有な政策情報誌でした。
ただ、これまでは、市民に読まれることが少なく、基本的に市役所の庁内のみ
で流通する雑誌でした。

◆ 中田市政になり、より多くの市民に読まれる雑誌としての生まれ変わりを
模索していました。今回の154号は、その結果、「横浜のオリジナルのテー
マを、最新かつ独自の情報に基づいて、市民と共に編集し、読み、考える」雑
誌として、一皮むけたと結構、自信を持って言い切れます。

◆ 例えば、特集1で取り上げた「人口減少社会に臨む横浜」では、マスコミ
がうたう、一般的な「人口減少社会論」ではなく、「横浜の減少社会は、まだ
ら模様で訪れる」をテーマにして、同じ横浜市でもいかに居住エリアや居住形
態によって、人口構造や人口動態が大きく異なっているということを横浜市が
独自に開発したメッシュ統計データを活用して、実証的に分析しています。

◆ そしてそのことが、今の横浜市の各地域の市民生活にどのような課題をも
たらしているのかを赤裸々に語り、それに対応するように、生まれてきている
住民の新しく多彩なコミュニティ活動を、つぶさにレポートすることで、現在
まで残存する行政主導の成長型都市政策の構造転換を明確に主張しています。

◆ また、特集2の「創造都市・横浜を目指して」では、文化芸術の力で都市
を再生するという世界最新の都市開発のビジョンを横浜で、どう適応するのか
という視点からNPOのスタッフに寄稿してもらっています。さらに各区役所
の現場の職員が、市民に向けて本音で語る区役所改革の課題と成果など、他の
雑誌では決して読めない旬の記事が満載のある意味「市民メディア」です。

----------------------------------------------------------------------
★ 平成15年版 横浜環境白書ができました! 
http://www.city.yokohama.jp/me/cplan/epb/machi/hakusyo/index.html

◆内容 

第1部:横浜市の環境の現況、
第2部:横浜市が取り組んだ環境施策一覧、
第3部:環境活動に取り組む市民活動情報、
第4部:環境基準や各種測定結果等の資料集等 

◆販売場所 
横浜市役所1階市民情報センター(郵送による販売も行っています)
http://www.city.yokohama.jp/me/shimin/joho/center/yushoindex.html 

◆価格   1,450円 
◆問合せ  環境保全局環境にやさしいまちづくり課 TEL.045-671-2484 

----------------------------------------------------------------------
■■その他    耳より情報
----------------------------------------------------------------------
★ 本の紹介
『森の人、人の森。』〜森の聞き書き甲子園が高校生にもたらしたもの〜
人の森プロジェクト編著 ウェッジ(1600円+税)
http://www.wedge.co.jp/books/m2_59.html

<内容紹介>
 日本全国から選ばれた高校生100人が、森の「名手・名人たち」に、その
匠の技を聞き書きする《森の聞き書き甲子園》。 
このプロジェクトに参加しようと山深い里に分け入った高校生たちは、脈々と
生きてきた名人たちの叡智に触れることで、自らを振り返り、学び、考え始め
ます。  そして彼らに接した名人たちも、「生きる喜びを改めて与えられた」
とおだやかに目を細めます。
人と自然、世代と世代。出会いが人を変えてゆく豊かな実例が、ここにあふれ
ています。本書は、7人の高校生たちと森の名人たちとの再会を追った心温ま
るドキュメントであり、いのちの物語でもあるのです。

“森の聞き書き甲子園”  http://www.foxfire-japan.com/index.html

森の“聞き書き甲子園”-FOXFIRE IN JAPAN-」の実施目的
日本は「もりのくに」と呼ばれるように、森林が国土面積の7割を占めており、
古くから日本人は森林の中で暮らし、森林を大切に利用し、森林と日常のかか
わりの中から生活様式・文化・伝統を育み、受け継いできました。(中略)

私達は、日本だけでなく地球環境にとっても大切な森林を守り育てていくと共
に、地域の生活様式・文化・伝統・技能等を次の世代に引き継いでいく為に、
今まさに忘れられようとしている山の暮らしや埋もれかけている生業や技等を
語り継いでいかなければなりません。
こうしたことから、次代を担う高校生に、『森の名手・名人100人(森林に関
わる分野において優れた技や知見をもってその業を究め生活者の模範となって
いる達人)』にじかに接していただき、若者としてのみずみずしい感性と感動
と共に、名手・名人の言葉を「聞き書き」し、これを後世に伝え残すと共に、
社会一般における関心を高めていきたいと考えています。 

□□□□―――――――――――――――――――――――――――――――
4.青葉別館問題               青葉区  中谷英世      
□□□□―――――――――――――――――――――――――――――――
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「別館閉鎖移転問題」に見る民感度チェック     中谷英世
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

今回の青葉区役所別館問題の行政の対応を見ていると、残念ながら、新時代行政
プランで謳われた「市民感覚」や「市民の視点」からは、程遠い現実が、ありあ
りと見えてしまいます。

◆その1「先送り行政」:10年間の契約切れ直前に交渉するだろうか。民間な
ら交渉に失敗すれば倒産ものです。
歴代の区長はその判断は先送。現区長・総務部長・総務課長はいずれも昨年4月
に総入れ替えで着任したばかり。ギリギリの難交渉になればなる程、人間関係を
重視した柔軟な交渉が必要。これ民間会社なら常識。
10年前に借地の延長契約をした時、既に契約に「事情又は名目の如何を問わず賃
貸借期間を存続させない」という条項がある以上、再延長はほぼ不可能に近い、
若しくは余程の好条件を提示しなければ新しい借地契約は極めて困難と見るのが
民間の常識。
しかも、十数万人の市民が活用している施設を閉鎖する影響の大きさを把握して
いるならば、その代替え施設を準備するためには少なくとも3年前には決断しな
ければならない・・・これも常識だ。
予算措置を見ても本格的な対策が練られたとはとても見えない。

◆その2「立たぬ理屈・条件交渉」交渉成就への執念が民間の常識。
契約上優位ににある地権者と、財政難・税金の無駄使い是正の大義名分の理屈で
交渉に臨む行政。これまで市中より割高な地代6,200万円を払い続けてきた
のに、それを急に是正する理屈はなんだろう。その上、期限付一時使用を長期恒
久的保障契約を要求し、仮庁舎限定の使用目的を外させる強気の交渉条件をだし
たが、どこまで成功が計算されていたのだろうか?
案の上、交渉は大難航。結局、借地料で地権者との間に相当の隔たり、到底埋め
られないと交渉を断念に・・。なんとか別館存続を成就させたい市民感覚とは、
ここでも大きな隔たりがある。

◆その3 情報を積極的に知らせる感覚がない。
10年間の契約切れの現契約に「事情又は名目の如何を問わず賃貸借期間を存続
させない」という条項があることを積極的に情報提供し、問題を知らせようとも
しなかった。昨年10月に交渉断念、11月に上局に判断を仰ぎ、1月20日ま
で4ヵ月も区民に知らせなかった。直接影響を受ける区民に説明するまで半年近
くも経過している。

◆その4 別館の実態把握が問題解決の第一歩だが・・・。
別館でどれほどの市民が活動し、行政が出来ないサービス事業をどれほど自主的
に展開しているのか、民の力を存分に発揮して来たその実態を把握することが最
初の仕事なはず。ボランティアの福祉サービスを停止すると障害者・高齢者にど
んな影響が出るのか。すべての市民団体にヒヤリングをする努力が不可欠。 民
の力・協働の時代と言うのであれば、これは問題共有の出発点である。

◆その5 実態把握や市民との共感もなく、只、一件落着を急ぐのは押し付けそ
のもの。「協働の基本理念」に大きく反する。
市民活動の実態を把握すれば、誰が見ても「まちづくり館」では規模が小さすぎ
るのは明白。ここ以外の施設はない・・との固定観念でしか対応できないとすれ
ば・・青葉区の市民活動を窒息させてしまってもいいと思っているのだろうか。
時間をかけ、情報を共有し、共感の中で解決する努力し、民の力を萎えさせない
のが「協働」ではないのか。

◆その6 市民活動支援センターは市民局、国際交流ラウンジは総務局の管轄、
いづれも横浜市北部方面の市の事業だ。区の権限が限られている中で、本庁が責
任を持って解決に乗り出さなければ、別館問題の解決は不可能に近い。
別館閉鎖の一方で同じ時期に「北部方面ホーラム」が45億の新館に開設される
不整合さ。縦割り行政では矛盾はないのだろが、市民感覚では理解しがたい矛盾
だ。別館閉鎖移転は15万人もの市民団体やサービスを受ける区民へ計り知れな
い影響を与えることの危機的な問題認識がないのだろうか。


◆その7 財政的なゆとりがないのであれば、市・区役所の一部開放を積極的に
考えたらどうだろうか。新しい市民と行政の協働の理念の発想による情報の拠点
として、この問題を考える柔軟性があるならば、新しい展開の可能性がある。
都筑区の市民活動支援センターが既に先鞭をつけた。
幸い、市民局は協働推進事業本部に変る。ここに最後の望みを託したい。

   
□□□□―――――――――――――――――――――――――――――――
5.街づくり講座 ☆★☆鏑木塾☆★☆  
□□□□―――――――――――――――――――――――――――――――
次のシリーズを準備中です。

□□□□□□―――――――――――――――――――――――――――――
6.今、電子自治体がおもしろい       
□□□□□□―――――――――――――――――――――――――――――
別館問題でこちらは休憩です。
        
□□□□□□□――――――――――――――――――――――――――――
7.Yummyちゃんのネットサーフィン(12)      小池由美
□□□□□□□――――――――――――――――――――――――――――
今回のYummy情報は地図がらみです。

e-ガリバーマップというのも今後紹介しますが、現在行政で取れる
情報で地理と関係するものを中心にしてみました。

警察情報
 全国交通安全マップ
 http://www.kotsu-anzen.jp/index.html
 神奈川県警街頭犯罪など発生マップ(あなたのまちは 安全かな?・・)
 http://www.police.pref.kanagawa.jp/mes/mesd0501.htm
 かながわセーフティロード対策(国道246号で実施)
 http://www.police.pref.kanagawa.jp/mes/mesf2110.htm

横浜市地震マップ(地震ハザードマップに今後なる予定です。)
http://www.city.yokohama.jp/me/bousai/jisin_map.html

地震情報(地震が起きたらまずここをみると情報が分かる)
http://www.city.yokohama.jp/cgi-bin/menu.pl?kinou=jisin

鶴見川洪水避難地図(あなたの住んでいるところ浸水しませんか?)
http://www.city.yokohama.jp/me/bousai/hazard_map/index.html

おまけ:
警察への相談は#9110番です。110番とは違います!!
 http://www.police.pref.kanagawa.jp/mes/mesa4031.htm

□□□□□□□――――――――――――――――――――――――――――
8. ユニバーサルデザイン( UD )(2)       小池久身子
□□□□□□□――――――――――――――――――――――――――――

 「 ユニバーサルデザイン( UD ) 」 
  ナビゲーター の 小池 久身子( Ko-kumi ) です。

今日は、ユニバーサルデザインの発祥やその歴史についてお話ししましょう。

-------------------------------------------------------------------
  「 vol.2  ユニバーサルデザインって ?
                - U D プロフィール -  」
 
 ユニバーサルデザインは英語で 「 Universal  Design 」 と書きます。

 Universal は日本語で「すべての人々の」とか「万人に共通の」といった意
味に訳されていますね。
 
 つまり、ユニバーサルデザインを直訳すれば「すべての人々のデザイン」と
いうことになります。
 
 では「すべての人々のためのデザイン」とは、どんなデザインでしょう?
ここで、その歴史を紹介しましょう。
 
 ユニバーサルデザインの発祥地は米国。注目され始めたのは
1990年代前半ですから、まだ新しい考え方なのです。
 
 歴史をたどってみると、米国では第二次世界大戦やベトナム戦争などで多く
の兵士が傷を負い、続々と帰国してきました。また1950年前後にはポリオ
が大流行し、障害児が増えました。

 そして現在まで、交通事故の増加や医療技術の進歩(命はとりとめるが障害
は残る)は障害のある人を増加させ、社会問題化してきました。

 国は、こうした人々が家に閉じこもるよりも、積極的に社会へ出ていく権利
を保障し、そのための社会的整備をすることは国家としての義務であると判断
しました。これが「バリアフリー」です。

  しかしこのバリアフリー(=弱者を保護する)という考え方は、結果的に
社会の中で「弱者」を目立たせてしまうこととなりました。
 
 日本でもよくあることですが「あれは障害者が使うもの」という考え方はあ
る意味「差別意識」を含んでいますね。

 そのような考えに基づいてつくられたものは、汎用品でないために手に入り
にくかったり、特別仕様のために値段が高かったりして、市場も限られ、だん
だん売れなくなりました。

  こうして「特別な人のための ものづくり」 はだんだん疑問視されるように
なり、誰もが平等な社会参加をしていくうえでは、「みんなのためのものづく
り」をしていこう、という考えに変化してきたのです。
  
 これがユニバーサルデザインです。

  ユニバーサルデザインという考え方は、日本でも1990年代の後半から急
速に感心を持たれるようになりました。


□□□□□□□□―――――――――――――――――――――――――――
8.編集後記 
□□□□□□□□―――――――――――――――――――――――――――
 横浜市大村橋研究室の「都心部活性化研究」の研究会に参加し、関心空間の
開発者の前田邦宏氏((株)ユニークアイディ代表取締役)のお話を聞きまし
た。
 関心空間は各人がキーワードをつけて自分の関心空間をWeb上に形成し、そ
のキーワードで関心空間に参加している人たちが結びついてゆく、新しいコミ
ュニティ形成のツールです。 多くの才能ある若い人たちが、関心空間に参加
し、キラキラした情報を発信しています。
 前田氏によるとメーリングリストなどのオンラインコミュニティが怖くて、
敬遠していたそうですが、関心のあるモノ、言葉、文化などでつながってゆく
この空間は人と人がつながるほどよい距離空間かもしれません。新しいインタ
ーネット文化に発展する可能性があると感じました。         (多賀)

「都心部活性化研究」 http://www.yokohamalab.jp/creativecity/
  関心空間           http://www.kanshin.com/                            
----------------------------------------------------------------------
TaKMiや本メルマガに参加を希望されるかた、記事についてのご意見、ご
感想などを下記Eメール宛にお寄せ下さい。
また横浜の北部の市民活動イベント情報掲載を希望される方はイベント情報を
Eメールでお送りください。(無料)
編集の都合で記事の表現は変更することがあります。
横浜オムニバス通信 編集部 多賀、小池、是永 E-Mail TaKMi@egroups.co.jp
URL:  http://home.catv.ne.jp/dd/taga/omni.htm 
URL: http://takmi.ciao.jp/sub/ 
   http://takmi.ciao.jp/xoops/