̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
"横浜丘の手市民活動ITサポートプロジェクト「TaKMi」の情報誌"

  「横浜オムニバス通信」69号(発行日 2004年2月1日)
       
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   □    □                                  □
   □  □ 1. TaKMiのトピックス                □
   □    □  2.市民活動イベント情報                         □
   □    □    3.横浜丘の手情報                               □
   □    □      4.街づくり講座 新連載準備中            □
   □  □□      5.今、電子自治体がおもしろい お休みです    □
   □□□□□□□    6.Yummyちゃんのネットサーフィン(9)□
   □□□□□□□    7.編集後記                □
   □□□○○  □□                                        □
   □□ ○●○ □□□□□□□□□□□□□□□□ ○●○ □□□□□□
      ○○                                ○○
   横浜オムニバス通信: http://home.catv.ne.jp/dd/taga/omni.htm
         皆で乗ろう(全員参加)空でも走る(定期発行)心意気!
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          69号の編集担当は小池です。

「おお別館。わかれのやかた だったのか・・・」
この号では、北部4区の市民活動の拠点である青葉区役所別館閉鎖に関して、
情報を皆さんに届けることにしました。何が起こったのか、わからないで不安
に思っておられる人も多いと思います。 協働、協働と言われて、しっかりそ
のつもりで北部4区の市民は、どのように協働を進めていくのか・・・まずは
、自分たちの身の回りで地道に活動を展開しているものをジックリ見つめなお
していたところでした。多様な市民活動を広げている「別館」は正に、協働を
展開するのにふさわしい「場」であり、長年市民と市民活動が作りあげてきた
のだな・・と実感していた矢先でした。別館は、横浜市がこれから市民と行政
が協働を進める「協働の実践の場」として先駆的実験場だと、利用団体の誰
もが自負していたと思います。

今、手元にある情報を皆さんにお伝えします。そして、平成17年の移転?に
向けて今何をすべきか一緒に考えましょう。


★★まず、どんなお知らせが出ているのでしょうか?確認してみましょう。
 
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                                                 平成16年1月19日
別館利用団体 各位
                                                       青葉区役所


    青葉区役所別館敷地の借地契約満了に伴う施設の移転について

新春の候、ますます御清祥のこととお喜び申し上げます。
日頃より市政並びに区政に格別のご協力をいただき厚くお礼申し上げます。
さて、区役所別館につきましては、敷地が一時使用賃貸借による借地形態で、契
約期限が平成17年11月13日までとなつております。
区役所といたしましては、別館が区民の皆様に広くご利用いただいていることか
ら、契約期限到来後の利用継続について努力してまいりました。
しかしながら、現契約に「事情又は名目の如何を問わず賃貸借期間を存続させな
」(契約の延長をしない)という条項があることから、地権者の皆様全員の合意が
得られず、契約どおり平成17年11月13日を期限として、建物を解体撤去のうえ返
還することといたしました。
したがいまして、別館を利用している貴団体におかれましては、別館解体工事に
必要な期間を考慮し、平成17年 3月末までのご利用とさせていただきたく、お知
らせいたします。
残り1年2月余りを残す段階での話で誠に恐縮ですが、何卒事情ご賢祭のうえ、ご
理解を賜りますようお願い申し上げます。
なお、移転に向けたスケジュールにつきましては、別途ご相談させていただきた
いと存じますので、よろしくお願い申し上げます。


               お問合わせ先 青葉区総務課 総務課長 鈴木(TEL 978‐2210)
                                         予算調整係長 渡辺(TEL 978‐2211)


★★では、どんな施設なのか、実物を見ていただきましょうね。
http://www.city.yokohama.jp/me/aoba/bekkan/index.html

現在8団体が入っています。
  青葉区社会福祉協議会
  横浜市市民活動支援センター市ヶ尾プラザ
  横浜市青葉国際交流ラウンジ
  青葉区役所生涯学習支援センター(地域振興課)
  青葉区区民利用施設協会
  青葉区老人クラブ連合会
  あおば ぱそこん横丁
  青葉区訪問看護ステーション
  
区社協へはさまざまな障害者団体も、駅から近い、交通の便が良い、駐車場が
広く送迎用の大型車も利用できるなどますます利用されつつあります。青葉区
民会議からの提言もあり、市ヶ尾駅からこの別館まで「点字ブロック」を整備
してもらったこともあります。

外国人の方から「近々引越しをするので、この近隣を検討している、良い場所
は無いだろうか・・・」という問合せがあったばかりでした。


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◆◆アピール「別館に燃えた「市民活動と協働」の火を消さないために」◆◆ 
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              TaKMi運営委員会代表 中谷英世(青葉区)

今年は青葉区が誕生して10年目の節目の年です。青葉区では様々な記念行事
を計画していますが、この10年目の新年早々、市民活動のメッカ「別館がなく
なる!!」とうい衝撃のニュースが青葉区民に伝わりました。

「なぜ?役所の施設が借地に建っていたってホントウ?」
「契約の延長がないと契約してるなら10年前から返還は決まってたんじゃな
いの?」
「買い上げる交渉しなかったのかな?」「真面目に対策してたのかな?」
「あと一年なんか時間がなさ過ぎるよ」
「こんな大規模な施設から全てが移転するて大変だよ。出来るわけがない」
「青葉区で市民活動が盛んだったのは別館があったからだと思うよ」
「これは絶対マイナスだよ。既に区民のためにいろいろな団体が協働事業やって
るでしょ。どのくらい影響があるのか区役所は正確に把握してるのかな?」
「中田市長は、民の力が存分に発揮される都市経営を基本政策だと言ってるが、
別館まさに民の力を結集した場所でしょう。なぜ対策の手をうってこなかったの
かな?」
「協働、協働て言うけど場所がなければ協働も出来ない。」
「場もなく資金もなく、ボランティアは全て自分の負担でやれってことかな?せ
めて場を確保しなくては公益事業なんかなり立たないよ」
「うちは行き先を真面目に考えてくれるのかな?」

別館の市民活動支援センターのミーテングコーナーにはA4版1枚の区役所の告
知文が積まれています。
「移転に向けたスケジュールにつきましては、別途ご相談させていただきす」と
書かれていますが、別館を活用している区民も、運営側の職員も、この1片の文
書の乏しい情報の前に、ショックを受け、どうなるかわからない不安に心配そう
に顔を寄せて話し合っています。

◆横浜市は、新時代行政プランを基本政策とし「民の力のを存分に発揮する」
都市経営を進めるために「協働と分権」を基盤とすると市民に約束しました。
そして近く「協働推進の基本指針」を発表します。
11月のコラボレーション横浜で、中田市長は、協働の基盤づくりの大前提とし
て「情報の公開と共有」なくしては成り立たないと明確に述べました。相互の信
頼を醸成し、課題を共有し、協働を進めるための環境を整備するとその骨子を説
明しました。
まさに「別館問題」は協働を進めるための環境整備そのものの課題です。
この「別館問題」の解決はまさにその試金石になります。
区役所や市行政は「別館」の情報を公開し、現在盛んな市民活動をマイナスにさ
せない「課題」を共有し、市民と「協働」で進めることを基本にしなければなら
いと思います。


◆区役所別館の閉鎖移転について知りたいこと、聞きことが山ほどあります。

1. 閉館にいたる経緯 交渉、庁内対策の検討
2. 別館利用の実態把握
3. 青葉区市民活動に於ける別館の「場」としての評価と、分散移転の影響
4. 北部方面施設のあり方
      市民活動支援センター、国際交流ラウンジ、
5. 北部市民ギャラリー(仮称)北部方面フォーラム(仮称)の変更の可
    能性と運営のあり方
6. 区版市民活動支援センターの開設の検討
7. 平成16年度、移転対策予算
8. 青葉区における協働事業の進め方と区の都市経営姿勢

◆TaKMiも市民活動支援センター市ヶ尾プラザに登録、ここを活動基盤と
しており、当事者として大変な影響を受けます。
 私たち市民団体は、別館利用の実態と分散移転の影響を、自ら明らかにしてい
かなければならないと思います。

異なる団体が、異なる世代が、つどい交流し市民同士が協働して培ってきた「共
生のまちづくり」の実際を。分散することで失われる市民同士の連携の現実をど
う存続させて行くことができるのか?そのためには、なにが必要かを!! 
今、当事者である市民が語らない限り、入れ物だけの移転を進める行政はわから
ないと思います。

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★  青葉区別館問題を「協働」の視点から考える  
------------------------------------------------------------------------                横浜オムニバス通信編集長  多賀和幸

 今回の青葉区別館取り壊しの問題は北部の市民活動にとっての大問題である
と同時に、横浜市が基本政策として推進してゆことしている「協働」の視点か
らも重要な問題と考えます。協働のあり方研究会が「横浜市協働推進の基本指
針についての意見・提案書」を横浜市に提言します。その足元から、こういっ
た「協働の拠点」がとり崩されるのは、横浜市が本気で協働の政策を推進する
意思があるかどうかが問われます。また我々市民が傍観するようでは、市民が
本気で協働を求めているのかどうかも問われると考えます。

 第一の問題は、こういった公共施設が作られたり、廃止されたりする政策決
定過程が情報公開されず、市民に参画の機会が与えられていないということで
す。協働の基本指針でうたわれている「徹底した情報公開と分かりやすい情報
提供が相互の信頼を醸成します」という文言をどう考えたらよいのでしょうか。

 市民側や行政側からも、今回の地権者との交渉の段階で、主体の市民には、
その状況を伝えることは、交渉を難しくし、市民側の運動が結果的に地権者に
影響力を与えるとすると、憲法で保障された個人の財産権を侵害することにな
りかねないという意見がきかれます。

 しかし、現在ほとんどの商取引が市場では、オープンに行なわれています。
買い手と、売り手が公開された市場を通して交渉を行い、合意したとき商談は
成立します。土地取引ではなぜこれができないのでしょうか。むしろ、オープ
ンでない場所で行なわれる取引にこそ不当な圧力がかけられるのではないかと
思います。地上げなどはしばしばいろいろな手練手管や暴力まがいのやりかた
が行なわれたり、土地を手に入れるために、何年もの間土地の所有者との公開
できない付き合いにより、合意が成立するというのが現実のようです。

 これは、最初に計画が行なわれそのためどうしてもその土地を手に入れなく
てはならないということになるからでしょう。これを防止するのは、公益のた
めにある程度私権を制限する法律をつくるか、または、複数の公共施設をつく
る候補地を選択して、公開競争でその場所を決定するという方法もあります。
首都移転にはこの方法がとられていました。また公益事業への土地の売買をし
やすくするためには税制での優遇措置もあると思います。

 要するに市場原理に従い、オープンなシステムにし、広く土地提供者や建設
事業者を参入させたり、代替案との公開入札をさせることがもっとも有利に公
共施設をつくることになるのであって、情報公開と矛盾しないと思うのですが
素人の考えにすぎないのでしょうか。

 第2の問題は協働の場の重要性が行政や市民にも認識されていないというこ
とです。市民活動支援の場がどのようなコミュニティ単位に必要か、またどの
ような機能をどこの場に集積すべきかいった協働を推進するために必要な場の
研究がほとんどされていないという問題です。

 私が青葉区別館と関わりをもったのは、2001年2月ころ、市民活動支援セン
ター市ヶ尾プラザに設置されるパソコンを活用して、市民活動のIT活用を支援
する市民団体「TaKMi」を共同で設立した時からでした。

 TaKMiの活動は、横浜オムニバス通信という市民メディアを生み、これが横
浜市民メディア連絡会を結成するきっかけとなりました。さらに市民メディア
連絡会の主力メンバーが横浜市の行政と市民が参加する協働のあり方研究会情
報分科会の母体として活躍しています。またパソコン支援は市民と行政の協働
事業として青葉区のパソコン相談コーナー「あおばぱそこん横丁」、さらに緑
区の「めだかの学校」へとつながっています。このように、志をもった人たち
が、活動を発展させるために場の存在は大きいと思われます。

 横浜の多くの問題は、市民と行政の協働によって解決できるというゆるぎな
い信念を協働の指針提言に打ち出すべきだと思っています。このためには「民
の力」や「民の協力」が不可欠であり、この「民の力」を育て、高めるための
方策は、市民活動や市民ベンチャーの拠点となる場の確保が一番大切と思って
います。

 「民の力による横浜市の課題解決や民が公共サービスを共に担う」というこ
とを中田市政の中核に据えるのなら、このためにはいい加減な「区民活動支援
センター」でなく、他の予算を削ってでも、きちんとした市民と行政が協働を
推進できるための政策の優先順位をあげる必要があります。そんな予算がない
というなら、行政改革や電子市役所により削減される市(区)役所のスペース
の1フロアくらいを協働を共に担う市民団体や協働会議に開放するくらいのこ
とを考えてもよいのではないでしょうか。




★今回の特集に対して、投稿が来ました。次回も別館についてもう少し取り上げたいと思いますので、みなさん 気持ちをお伝え下さい。

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◆◆「災い転じて福となすーー青葉区にメディアクラスターを」◆◆
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                        都筑区  福富洋一郎 
              -  

先日青葉区の友人から、市民活動のメッカと言われている市ヶ尾の青葉区役所
別館が、来年3月で閉鎖されることを聞き、ショックを受けました。あそこは
借地で、地権者との更新の交渉が上手くいかなかったそうです。

市民活動支援センター市ヶ尾プラザを始め、区社協、国際ラウンジ、あおばぱ
そこん横丁、生涯学支援センターなど多くの施設が同居し、また会議室も沢山
あり、まちづくりの拠点として、都筑区民も大勢使っていました。十分とは言
えなかったかもしれませんが、複数の施設同士が互いに協働することも多く、
都筑区民としては、羨ましく思っていました。10年前に青葉区の区役所が
新設されたとき、元区役所の建物を有効活用できるという千載一隅のチャンス
を生かしたものでした。

現在、都筑区では、市民活動支援センター(都筑区版)を来年度には立ち上が
らせるべく、生涯学習支援センターなどとの機能調整をしているところで、福
祉関係や、子育て関係など多岐にわたる「まちづくり」の協働にふさわしい場
探しに懸命だったからです。「協働の時代」にバラバラになってしまう事態は
、青葉区民だけでなく、周辺市民にとって深刻です。もともと契約では更新し
ないことが合意されていたようで、早く手が打てなかったのか、市民も迂闊で
した。

しかしこの際、災い転じて福となすよう、理想の「場づくり」にチャレンジし
たいものです。都筑区なら、学校予定地などの空き地の活用が考えられます。
次のアイデアはいかがでしょうか。「メディア・クラスター(仮称)」を「P
FI」で建設する。場所は、鶴見川と恩田元石川線の交差点付近の自然豊かな
川筋あたり。「メディア・クラスター(仮称)」とは、「せんだいメディアテ
ーク」にヒントを得たのですが、情報・ITの先進都市に、まちづくりに関係
する多くの施設・機能が、あたかも葡萄の房(クラスター)のように寄り添い
ながらネットワークを組み、協働する姿を言います。
http://www.smt.city.sendai.jp/smt/

市民と行政が協働して企画し、民間企業とNPOが手を組めば、財源が乏しい
中でも「VFM」が期待できるのではないでしょうか。公共事業に民間の経営
ノウハウや資金を活用する「PFI」や「PPP」は、「広義の協働」の一部
とも言えると思います。「流域活動センター」「駅の道」とのドッキングも出
来るでしょう。長年の課題の図書館新設も、場合によっては絡めてもいいかも。
少なくとも、PFIの可能性検討の価値はあるのではないでしょうか?
http://www8.cao.go.jp/pfi/index2.html
http://www.pfikyokai.or.jp/

理想の拠点が出来るまでなら、一時的に離散しても我慢ができるかもしれませ
ん。そうでないと、本当に残念です。


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◆◆別館はこんなに大きな役割りをしている。◆◆  解説(中谷)
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北部市民のための市の施設2、青葉区社会福祉協議会など、区民のための施設が
7あり、1日平均400人、年間15万人が利用していると言われる。
  
◆3年前に開設された「市民活動支援センター市ヶ尾プラザ」は現在244も
の 市民団体が登録している。相談を含め利用者は1日200人、年間6万人が利用し
ている。ミーティングコーナーと6っの集会室の利用率は80%に達し30人から
200人規模の集会ができる会議室のスケールのある「場」が市民活動を盛んにし
ている。1日平均利用数、桜木町112人、戸塚16人と比較して欲しい。

◆外国人支援と交流のための青葉国際交流ラウンジは、相談17000、利用35000人
合わせて52000人に達する。また、20もの外国人支援の自主活動グループが活発
に動いている。

青葉区民利用関係では
◆青葉区社会福祉協議会関連事業が大きな影響を受ける。ここには協議団体以外
に障害者、高齢者、子育ての支援のためのボランティア団体が51もある。
保育室、交流室、会議室、調理室はフル稼働。この「場」を活用して、福祉110
番や障害者支援のABS21や送迎支援、給食支援、子育て支援、不登校児支援
など、市民が主体となった多彩な支援活動が日々行われている。
 また、点字や読み聞かせなど視覚障害者支援のために機器類が整備された部屋
もあり、有効に使用されている。

◆生涯学習支援センターには335もの団体が登録、別館や地区センターで多彩な
文化、教育、芸術の活動を行なっている。因みに青葉区内の6箇所の地区センタ
ーの稼働率は横浜の中でも極めて高く、余裕がない分を別館がかなりカバーして
いると思われる。

◆今年度か提案型協働事業として開設したIT支援の施設「あおば ぱそこん
横丁」は、利用者サポーター合わせて12月末で5,000人に達した。高齢者ばかり
でなく、日本語を学ぶ外国人の利用もあり、また、団体利用登録団体として自治
会、市民団体、高齢者組織など20団体が自主的なIT勉強会に活用している。
ITが結ぶ新しいコミュニティが始まっている。

◆この他、事務所として青葉老人クラブ連合会、訪問看護ステーション、区民利
用施設協会がある。

ざっと見ても、年間15万人、1日400人近い市民が別館を活用しており、建物は粗
末でも、文字通り多彩な市民活動、支援ボランティアのメッカになっている。

 
◆◆既に青葉区の別館では市民団体相互の共生と協働が始まっている。◆◆
特に別館の「場」の役割りとして注目して欲しいのは、市民団体相互の交流と連
携の場に育ちつつあり、自然環境団体と福祉団体、子育て世代と高齢者グループ
、障害者・外国人とITサポートなど、異なる対象団体相互、世代を越えた多彩
な市民同士の共生と相互の「協働」事業が現実の始まっていることである。
こうして、多くの市民が主体的に「民の力を発揮する都市つくり」参加している
ことだ。

こうした中で別館の「場」の解体と分散は、単に事務所や施設の移転ですむ問題
でなく、これから進めなければならない「協働」の推進に多大のマイナスをもた
らすことを憂慮するものである。

◆「場」の重要性の認識を!
一昨年、市民活動支援センターが行なった調査でも行政への要望として「活動場
所の提供」が圧倒的に高かった。
更に、「協働のあり方」研究会が検討を続けてきた「場」の重要性は、協働を推
進するための環境整備の「活動拠点」のありようについて、つとに指摘してきた
ところでである。

今後、具体化しなければならない区版市民活動支援センターのスケールのケース
スタディとしても、「別館」の果たしてきた成果を更に、検証する必要がある。

◆「北部方面フォーラム&ギャラリー」と「別館」は関係ないのか?
一方で、青葉区あざみ野に男女参画と芸術の複合施設「北部方面フォーラム&
ギャラリー」の建設がはじまっている。時を同じくして、市民活動のメッカであ
る「別館」が解体されるという、極めて皮肉な巡り合わせをどうみたらいいのだ
ろうか?
「北部方面フォーラム&ギャラリー」は、市民局の直接の事業として、青葉区の
区政運営の位置づけがなく青葉区のアクションプランでは全く触れられていない
。もし、市と区が一体であるとするならば、「契約更改が不可能」である「別館
」の解体分散を横目に、15年来の「北部方面フォーラム&ギャラリー」の計画を
無神経に推し進めてしまう整合性のなさは、一体どうしたことであろうか。
まさに区の現場を反映した縦割り行政そのものではないだろうか。

◆「区政運営」の課題としての検討を
区を中心と言いながらも横浜市の現実は、新時代行政プランの理念とは程遠い。
15万人の区民が利用して いる「別館」が解体する今、45億もかけた贅沢とも
言える「北部方面フォーラム&ギャラリー」に果たしてプライオリティがあるの
だろうか?
「運営変更もなしに進めることでいいのかどうだうか」区政運営の重要課題とし
て青葉区の経営責任職が真剣に再検討し、区民に説明すべき課題ではないだろう
か。
そして、これらも含めた総合的な都市経営の視点から、別館の分散・移転の作業
を、行政と市民が情報を共有し、一体となって解決するための協働事業が今、必
要になったと理解すべきであろう。

◆残された時間は一年しかない。
「別館」は、北部100万市民に関わることであり、「協働推進の基本指針」の具
体化を現実に解決しなければならない。民の力を存分に発揮するまちづくり」を
標榜する中田市政が問われる課題だ。
「別館」問題はただ言葉ではない、区政と自発的な区民の「協働作業」を具体的
に行なう重要な「場」として取組まねばならない。


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1.TaKMiのトピックス  
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★ TaKMiでblogの勉強会をやります。当日こられても受けますよ・・
まだ迷っているあなた・・ まず一歩から 

 2月4日(水)18時〜 あおばおあそこん横丁です。王子さん、千葉さん
が講師です。横浜オムニバス通信の読者もblogに興味がある人は参加して
下さい。
問合せ 小池 ( TaKMi@egroups.co.jp)

   Xoopsなんていうのも 出ています。
これも聞いてしまいましょう・・・

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2.市民活動イベント情報
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有効期限がまだ切れてない イベント情報はこちらから・・
66号
★7 2/12 市民活動団体の課題解決シリーズ
67号
★2 1/24-3/6 「地域へのまなざし」港北区生涯学級
★3 2/22東京リコーダーオーケストラがやってくる
★4 3/13オーケストラ体験教室
68号
★4  2/5,11,18,26 都筑区保育ボランティア講座
★5    2/21,22「地球市民フォーラム2004 持続可能なくらし」

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◆◇69号イベント案内◇◆
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★ 2月3日緑区パソコン相談コーナー“めだかの学校”オープン!

♪そっと覗いて みてごらん 皆で お遊戯いえいえパソコンしているよ♪

 緑区にもパソコン相談コーナーがついにオープンします。皆さんのご近所
に、パソコンを勉強したい、パソコンの相談をしたいという方がおられまし
たら、お声をかけてください。

開設:2月3日(火)13:00〜17:00 
   毎週火、木、土曜日 13:00〜17:00
   予約は致しません。直接時間内に会場へお出でください。
   相談員がお待ちしています。
場所:緑区生涯学習支援センター内(緑スポーツセンターIF)
  http://www.city.yokohama.jp/me/midori/center/index.html
運営:緑区民ボランティア組織「みどりITコミュニティーサポーターズ」
        (MICS ミックス)
問合わせ先:緑区役所地域振興課 Tel:930-2238 Fax:930-2242
E-mail: taga3@fd.catv.ne.jp


(^_^)v これは、多賀編集長の住む緑区で、ぱそこん横丁のにぎわいを隣の区
でもと始まったものです。緑区からJR横浜線、田園都市線の乗り継いで来ら
れていた「横丁利用者の方々」 これからは「めだかの学校」へ・・・
近くなりましたよ!!
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★2/21,22 地球市民フォーラム2004 
持続可能なくらし
http://www.k-i-a.or.jp/news/globalcitizenshipforum2004.html

日時:2月21日(土)22日(日)
場所:地球市民かながわプラザ
参加費:無料
主催:(財)か阿川研国際交流協会
共催:かながわアジェンダ推進センター

特にお勧めは、TaKMiの編集子の是永さん、都筑区の岩室さんが進行役のこの
セミナーです。
  
●セミナー 14:30〜16:30 あーすぷらざ1階会議室
「地産地消を考える 〜かながわの活動〜」  

食品の安全性に対する不安と関心が高まっています。このセミナーでは、県内
でおこなわれている農産物直売所の設置や水稲栽培収穫体験を通じた食農教育
、体験農園の運営などの取り組みを紹介し、「食の地産地消」の活動に参加す
るきっかけを提供します。

進行役:是永圭子さん(都筑区朝市応援団代表) 
    岩室晶子さん(NPO『I Love つづき』副理事)

事例発表者:平野フキさん(大熊生活改善グループ・都筑区)佐藤克徳さん
(緑いっぱいすくすく田んぼ・緑区)大塚有三さん(境川第二農園・戸塚区)

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★2/26 家庭教育講演会
「心を育てるしつけとは」

佐藤カヨ 東京家庭教育研究所
日時:・2月26日(木)10時〜12時
場所:青葉公会堂
主催:明るい社会作り運動横浜北部協議会
後援:青葉区役所
入場無料
問合せ:高橋 tel:941-7348
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★2/28 神奈川県民フォーラム 

 青葉区民会議防災・交通部会の部会員でもある堀田さんがパネリストで出ます。
ぜひ、ご参加下さい。

「地震から自分の命は自分で守る、みんなの地域はみんなで守る」
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/kohokenmin/shumoni/h15index10.htm

日時:2月28日(土)
場所:かながわ県民センター 2階ホール
基調講演/コーディネーター
  高梨成子((株)防災&情報研究所 代表)
パネリスト
  大間知 倫 (都市防災研究会 事務局長)
  堀田  猛司(災害救援ボランティア推進委員会上級セイフティーリーダー)
  吉村 恭二 (神奈川災害ボランティアネットワーク代表)

主催 神奈川県民フォーラムよこはま運営実行委員会・神奈川県
後援 横浜市
申し込み 神奈川県民部広報県民課 集会・モニター班
shukai.390@pref.kanagawa.jp



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3.横浜丘の手情報    
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■■緑区  耳より情報                     緑区    多賀和幸 
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  パソコン相談コーナーの開設趣旨について  この学校の運営委員でもある
多賀編集長からのお知らせです。

 “めだかの学校”パソコン相談コーナーは、「パソコンを始めたいが、近く
に教えてくれる人がいない」とか「パソコンの講習会に行ったが、よく分から
なかった」また「パソコンをもっと生活に活用したい」というパソコン初心者
が、気軽に相談できる場所です。

 “めだかの学校”相談員は、同じ街にすむ日ごろパソコンに親しんでいる仲
間です。初心者の悩みを一緒に考え、解決しようという心優しいボランティア
です。一緒になってパソコンを楽しみ、お互いに教え、教わるボランテア活動
を通して、地域社会を一緒に支えあい、心豊かに暮らして行きたいという気持
ちで相談にあたります。

 “めだかの学校”の運営は、ボランティア団体 みどりITコミュニティサ
ポーターズ(略称MICSミックス)が行なっています。市民と行政の協働事
業として、緑区役所が設備や場所を提供しています。
MICSは“めだかの学校”以外にも“IT講習会”、“IT交流地域支援活
動”も行なっています。市民と行政が協働で担う新しい市民活動の一つです。

 “めだかの学校”を縁に、相談にこられた方々の有志のコミュニティづくり
“めだかの学校友の会(仮称)”も計画しています。とくに、社会とつながり
が少なくなる高齢者や子育てや介護などで自由に外出できない方などご参加く
ださい。“めだかの学校”は企業OBの方なども、得意の情報技術を役に立て
て社会に貢献し、社会と交流できる場でもあり、是非参加して頂きたくお願い
いたします。
                    “めだかの学校”スタッフ一同

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4.街づくり講座   新連載準備中
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今回はお休みです。

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5.今、電子自治体がおもしろい   
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別館問題でTaKMiの代表はそれどころじゃありません。ちょっとお休みをいた
だきます。
        
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6.Yummyちゃんのネットサーフィン (9)      小池由美
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今日は、犬の話です。 うちのワンちゃんのかかっている獣医では迷子犬や迷
子猫を時々預かったり、チラシをはってくれたりします。 では、本当にいな
くなってしまったらどうすれば良いのでしょう・・・
いつも心配になります。 アメリカではもうチップを入れるようなことも始ま
っているでしょうね・・・これもIT技術の一つでしょうか・・。

★Yokohama Dog Rescue 
http://www.corcocu.co.jp/YDR/index.html#ydr

★迷子犬を飼い主の元の返すために
獣医師広報板が運営しています。
http://www.vets.ne.jp/~maigo/


★迷子犬DBサーチ
http://www.maigoken.com/
環境省は2004年度から「迷子犬DBサーチ」のような、迷子犬のDBシステムを作るようです
捨て犬猫をデータベース化(読売新聞 11/12)
迷子の犬猫、ネットで探そう(産経新聞 9/13)
環境省、DBで飼い主探し(YAHOO!NEWS 9/13)

★Search for the missing dog
犬好きのおやじさんの迷子犬情報サーチです。
http://www.corgi.gr.jp/sagashite/

★港北区HPにはイヌと暮らす 情報がありました。
http://www.city.yokohama.jp/me/kohoku/eisei/inu.html

★わんこといっしょ には神奈川県情報や横浜市情報にもリンクしてあります。

http://members.jcom.home.ne.jp/withdogs/wanko/index.htm

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7.編集後記 
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 私事ですが、うちの飼犬のGingerが心臓発作をおこしました。もうじき15
歳を迎える老婆犬です。生まれはアメリカ。動物シェルターから息子が誕生日
祝いに自分で選んで養子縁組(アドプション手続き)をした犬です。ボランテ
ィアを山ほどやって忙しく帰ってきても文句も言わず(言いたかったかも・)
笑顔で帰りを待ってくれています。全身全霊で信頼をしてくれています。レン
トゲンをとり、心電図をとり、血液検査をやり・・・もうてんやわんや。一日
の流れの中で30分でも空き時間があれば飛んで帰って「寝息」を覗う。安心
してまた次ぎの会場へすっ飛んでいく。こんなことをやっています。心臓肥大
になっているとのことです。高齢化の一つだから、いつか来る道だと獣医はこ
とさら無表情に言い放ちます。覚悟をしておけ・・という無言の通告でしょう
ね。 時間の使い方を考えよ・・という彼女からの願いかもしれません。
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横浜オムニバス通信 編集部 多賀、小池、是永 E-Mail TaKMi@egroups.co.jp
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