2005年10月20日

デジタル一眼レフ物語

<デジタル一眼レフ物語>
シルクロードでの撮影・一つの考え方
                          緑区  中里政治

中国の陽関に立つと、はるばると来たな!と言う思いと、タクマラカン砂漠を遙
か見て、ここからインド、ペルシャ、ローマまでは大変だろうな、と言う思いが
交錯します。

ch001.jpg  ch003.jpg

もちろんここまでは、飛行機を乗り継ぎ、バスで敦煌に。市内からもバスで、1
時間以上ゆられてこなくてはならないのですから。
市内からのバスは大変なもので、居眠りしていようものなら、身体が9時の方向
に振られ、今度は3時の方へ飛んでいくという、すばらしさでした。友人は日本
の自動車メーカーに勤めていたのですが、自動車と道路の双方が悪いんだろうな
!と言うことでした。舗装はしてあるのですが・・・

大塚清吾氏の「シルクロード 飛天の舞いに魅せられて」を最近見て、やはり、
敦煌に行こう!莫高窟をみたい!と思うようになりました。
シルクロードの出会いは、知人から貰った、タクマラカン砂漠の小さな朝顔でし
た。もちろん、本物かどうかは知りません。あのタクマラカン砂漠に、朝顔が咲
いていたという記述は見たこともありませんが、4〜5年経つと、やや大振りに
なったこの朝顔の種を故郷へ戻してやろうかという、不遜な考えも出てきます。

この文章は、「一眼レフ物語」ですので、本筋に戻しますが、よく調べていない
ので、昔のシルクロードの記録は、ジープがだめで、ラクダに乗ったりの記述が
多く、多少は歩くのだろうな!?と言うこと位が頭にありました。

ch002.jpg

三脚はナシ、レンズも50mmと28mm~80mmのズームの2本だけ。デジタルの
場合は、約1.5倍に相当します。
カメラはPENTAXのist DSと、NIKONのクルーピクス400を要心のために持参しま
した。もっともこれは、同行した友人がカメラを落としてしまい、変なところで
役に立ちました。
また、ズームレンズが不調で、50mm1本で後半はがんばり、80mmぐらいの望
遠に相当するので、少々手こずり、18〜50mmぐらいのズームレンズ1本で良
いかなと思います。
もっとも、少し色気がありまして、もしかしたら、兵馬傭で、一対一で撮影でき
ないかという思いでF1.7の50mmを持参したのでしたが・・・
事前の調べでは、兵馬傭は撮影が出来ない。カメラは没収の上、牢屋だ!なんて
言われていたのですが、(友人だけではなく、旅行社、日本でやった展示会の立
会人など)本当は、フラッシュと三脚がダメで、撮影は自由でした。だが、野球
場の観客席から撮影するようなものですから、400mmぐらいのズームが必要で
したね。手持ち撮影に自信があればの、話ですが。
ついでに申し上げると、莫高窟は入口で、カメラを預けるシステムでした。内部
の撮影はダメでした。
博物館もそれぞれで、ウイグルの美人ミイラのある博物館はだめだが、陝西博物
館はOKでしたし、大雁塔のすばらしい仏様も、撮影しました。

最近のデジタルカメラで困るのは、電池とメモリーですね。
銀塩カメラは、フイルムを一杯用意すればいいのですが、使わなければ、次回使
える。デジタルは、高いお金を出して、メモリーをいっぱい買っても、国内では
3GBも5GBも使わないでしょう。無駄遣いというもので、ここで頭を使うのが、
また、楽しみでもあるのです。
で、撮影したら何に使うのか!?と考えます。
WEBだけなら、エコノミータイプ(1536×1029ピクシーズ)で512MB
のメモリーで1100枚は撮影できる。これなら簡単ですね。しかし、さすれ
ば、なんで600万画素のカメラを買ったの?担いでいくの?!と言うことにな
ります(これは後でやりましょう・・・・)
最高画質のRAWだと46枚。これも論外だし、芸術作品を創出するわけではな
い。
せいぜい、A4サイズで、戦果を壁に貼れればよい、と考えて、2400×16
00ピクシーズでファインというカテゴリーで撮影することにしました。このサ
イズの決定は、いろいろ実験したことを申し添えておきます。
これだと512MBで400枚。わたしのメモリーは子どもから借りたのも含め
て、1GB少々。64MBというのもありましたが・・・これなら、800枚は撮影
できる。でも、もし、シルクロードの景色が素晴らしく、兵馬傭に行くまでにメ
モリーがなくなってしまったら??
ここで正式にはなんと呼ぶのか不明ですがバッファロー社のポータブル・ハード
ディスクという、タバコのハイライト位の大きさの商品があります。フル充電し
ておくと、SDメモリーカードで、1GBが3回コピー出来る。つまり、3GBまでOK
と言うことです。
充電器を持っていけば、20GBまでOKなんですが、この点も詳しくは、あとで・
・・

これで、フイルムに当たる部分は解決した。あとは機械を駆動させる、電池の問
題が残ります。
PENTAXは電池がCR-V3・単3リチウム・単3ニッケル水素充電池・単3アルカリ
と使えるのです。コストパフォーマンスで選べばいい。
日経パソコンによると、リチウムが一番良いとあるが、ニッケル水素充電式には
ふれられていませんでした。
手持ちのニッケル水素充電式電池と、CR-V3を持っていくことにしました。充電
器も持参した。最近の日本の家電は、全世界の大抵の国に対応した、100V〜
240Vの変圧器が着いているようで、(中国の場合220V)あとは、プラグ
セットを持っていけばよい。用意はしたが、あまり中国では充電がフルに行えま
せんでした。このためCR-V3が役に立った。
リチウム電池も勉強してみよう。大体0℃で670枚撮影できる。4本必要なの
で、12本位、持っていけば充分だろう、と思います。

で、撮影はどうした??
1000枚撮りました。内容はあとのお楽しみ!!??

しかし、ツアーで行くときは、説明者の後ろで聴きながらと言うことは出来な
い。一杯の人だかりを避けて、先へ先へか、あとから、人がいなくなってからの
撮影になります。そのために、コンダクターに迷惑をかけることになり、また
は、親しくなれるという、欠点と利点があるが、まあ、よろしくないことは事実
でしょう。
暗い博物館では、ピントが中々合わず、マニュアルでいちいちピントを合わせて
撮影した方が、早かった。最後になると、腰が痛く、目がしょぼしょぼ、体力勝
負になるようです。

しかし、WEBに特化した撮影に徹して、小さいカメラで行くのが良いのかどうか
は、場所や、対象となるものによるでしょう。莫高窟が撮影OKなら、デジタル一
眼レフですね。ルーブルー美術館もそうでしょう。法王庁にも持って、行きたい
ですね。
しかし、ウルムチのバザールなどは、小型カメラ、上から眺められるSONYの
DSCー50なんて言うのが良いでしょうか・・・・
欠点は、なにか盗撮をやっているようで、モジモジしてしまいますが??!!あ
るいは、相手に「誰何」されたときに、ですね!!!
ポートレートの時は、カメラを見せて、万国語で確認しましょう!!

Posted by takmi at 2005年10月20日 20:35