2001年07月15日

港北ニュータウン・緑道(2)

■■ 港北ニュータウン・緑道(2)・・・・・・・  都筑区  江幡千代子

「ニュータウンの緑道」が、どんな記憶を包んでいるかは私たち新住民にはわからない。

横浜市は、開発の条件として地権者に土地の3割を公共用地として提供を義務づけた(減歩)。だから緑道には地権者への配慮として、土地の記憶を残す工夫がされているという。
まず1987年春から約2年間、毎月みんなで緑道を歩くことにした。「鴨池」に集合して東に西にの「じぐざぐさんぽ」だ。そして面白いことに気がついた。緑道から脇にそれたニュータウン以外の山道や農道、人家の里道がどきどきと楽しいのだ。道は家の庭先につながり、おばあちゃんがござを広げて干し物をしている。道の角に赤い衣装を着たお地蔵さんが並び、花が飾られている。
それらは公道の「緑道」にはない。土地の人たちのそんな「記憶」を盛り込むのは短期間の図面上では無理というもの。真っ新な生まれたばかりの緑道が私たちの前に広がっている。
その緑道を、私たちはまず生協の祭りの会場にした。陸橋の下のトンネルはその響きを生かしてバロックコンサートに。 そのそばにはカフェテラスを設けた。
 緑道100はフリーマーケットに。少女たちが芝の上でダンスをしている。森を走り回ってクイズラリーをしている。
1995年、その同じ会場葛が谷公園で私たちは「第一回つづきの丘薪能」を開催した。3000人の観客が中秋の名月の下、虫の音に包まれながら「松風」「村雨」の舞いに酔った。緑道には竹で作った「行灯」がゆれていた。

 私たちの生活の記憶を刻んで、緑道は続いていきます。
                        
☆みみより:緑道マップづくりが進んでいます…
都筑区区政推進カの企画調査係では、今緑道マップを作成中。「緑道がどうつ
ながっているのか、みどころは、休憩所やトイレは…具体的な情報が欲しいで
す・・」 
  全長15キロのイラストマップの出現はもうまじか…
        港北ニュータウン「ふれあい」第20号 6/2001より

Posted by omni at 2001年07月15日 12:58 | トラックバック
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