■■ 港北ニュータウン・緑道 (1)・・・・・都筑区 江幡千代子
。。。ひとのみち・緑道。。。
15年前の夏。転居してきた翌日、買い物のため団地を出た。雑木が両側に木陰をつくる涼しい道だった。
10分あまりの近隣センターまで、その道を歩きながら感じた幸福感が忘れられない。敷石、蛇行した階段の先に光る池があって、鴨が泳いでいた。植え込みも深い広々とした歩道橋。その先には小高い丘があって、銅板葺きの立派なあずまやがあり、深い斜面には巨大な杉の木が林立していた。緑道は二股に分かれ、何処までも続いていた。
あの至福感の理由。端的に言える。自然に出来た道ではなく、人が、デザインした道だからだ。そこには、センス、熟慮、理想、やさしさが満ちていた。
後に、それに関わった人たちの話を聞く機会を持って、ニュータウンの理念を知った。計画都市構想。それは飛鳥田市長時代の昭和40年、スプロール(乱開発)をさけてはじまっている。
その理想のまちの骨になる部分が「グリーンマトリックスシステム」で、都市の中の様々な空間(公園、広場、集合住宅、文化財、神社、仏閣、樹林)の緑の資源を緑道、歩行者専用道路で結んで体系化するというもの。緑道は総延長14.5 Km。ぐるりとつながるエンドレスな道だ。
理想のまちニュータウン、その緑道…。その構想の具現化は、そこに住み
はじめた私たちにゆだねられることになる。
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